Web Syllabus(講義概要)
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科目名:医薬品安全性学Ⅱ
英文名:Drug Safety Sciences and Medicinal Toxicology Ⅱ
科目概要:薬・創薬, 4年, 後期, 必修・選択, 1単位
A, B, C, D, S, 金曜日2時限, 2201大講義室
科目責任者:福本 真理子 (中毒学・准教授)
担当者:福本 真理子 (中毒学・准教授), 友田 吉則 (薬物動態学・助教 ※), 黒木 由美子 (非常勤教員), 相馬 一亥 (非常勤教員)
備考:NR養成講座対応科目 

授業の目的

 将来薬剤師として副作用・中毒症例に遭遇した際、適切な予防と対策を講ずることができるようになるため、薬物による臓器別障害とその対策、代表的で重篤な副作用症例の解析方法、過量摂取による薬物中毒とその治療に関する知識を修得する。薬剤師が知っておくべき薬物有害作用について、医薬品安全性学I で修得した総論を基に、本講義では臨床での具体的な事例とその対策を学習する。

教育内容

教育方法

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容
1医薬品の安全性と個別化医療福本 真理子
9月9日医薬品の安全性を守る薬剤師の役割について説明できる。患者の遺伝的素因、年齢的要因(新生児、高齢者、他)、生理的要因(性差、妊娠)、臓器機能低下や合併症を考慮して、有害作用を評価して、その防止や対処する方法が提案できる。
2薬物による臓器別障害とその対策(1)福本 真理子
9月16日注意すべき臓器別障害の分類とその対策、肝障害および腎障害を引き起こす薬物、機序、症状、検査値の異常および対策について説明できる。代謝・内分泌障害(代謝性アシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシス、尿崩症、SIADH、他)の特徴と対策を列挙できる。
3薬物による臓器別障害とその対策(2)友田 吉則
9月23日呼吸器・循環器障害(間質性肺炎、肺線維症、心室性不整脈、他)の特徴と対策を列挙できる。消化器障害(偽膜性大腸炎、他)の特徴と対策を列挙できる。
4薬物による臓器別障害とその対策(3)福本 真理子
9月30日骨・骨格筋障害(横紋筋融解症、骨粗しょう症、他)および神経・精神障害(悪性症候群、錐体外路障害、意識障害、痙攣、他)の特徴と対策を列挙できる。
5薬物による臓器別障害とその対策(4)福本 真理子
10月7日造血器障害(溶血性貧血、再生不良性貧血、巨赤芽球症、他)の特徴と対策を列挙できる。
6薬物による臓器別障害とその対策(5)福本 真理子
10月14日皮膚・粘膜・感覚器障害(中毒性表皮壊死症、Stevens-Johnson症候群、口内炎、味覚・聴覚・視覚・臭覚障害、他)の特徴と対策を列挙できる。
7家庭内で起こる中毒事故と中毒情報センターの役割黒木 由美子
10月28日急性中毒の現状、中毒情報センターの役割、家庭内で起こる中毒事故とその防止方法、誤飲と誤嚥の違いについて説明できる。
8日本における救急医療体制と救命救急センターの現状相馬 一亥
11月11日日本の救急医療体制と救命救急センターにおける救急医療の現状について説明できる。救急医療で用いられる医薬品の種類、適応、使用方法について説明できる。
9特に注意すべき薬物群の副作用福本 真理子
11月18日抗生物質・化学療法剤に特徴的な副作用と対策を説明できる。抗癌剤に特徴的な副作用と対策、細胞毒性を有する医薬品の取り扱い方、二次性発癌について説明できる。
10急性中毒の標準治療と解毒薬・拮抗薬福本 真理子
11月25日中毒の標準治療(消化管除染、血液浄化法、強制利尿)および急性中毒や過量摂取に用いられる代表的な解毒薬・拮抗薬の種類、作用機序、使用方法、入手方法について説明できる。
11薬物乱用と依存性薬物 福本 真理子
12月2日薬物乱用の現状やその防止のための規制や対策、指定薬物制度、包括指定について説明できる。向精神薬・麻薬・覚醒剤、大麻、幻覚剤、合成麻薬、有機溶剤、危険ドラッグなどの代表的な依存性薬物の毒性、症状、鑑別法について説明できる。
No. 1
講義項目
医薬品の安全性と個別化医療
担当者
福本 真理子
開講日
2016-09-09
到達目標・学習方法・内容
医薬品の安全性を守る薬剤師の役割について説明できる。患者の遺伝的素因、年齢的要因(新生児、高齢者、他)、生理的要因(性差、妊娠)、臓器機能低下や合併症を考慮して、有害作用を評価して、その防止や対処する方法が提案できる。
No. 2
講義項目
薬物による臓器別障害とその対策(1)
担当者
福本 真理子
開講日
2016-09-16
到達目標・学習方法・内容
注意すべき臓器別障害の分類とその対策、肝障害および腎障害を引き起こす薬物、機序、症状、検査値の異常および対策について説明できる。代謝・内分泌障害(代謝性アシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシス、尿崩症、SIADH、他)の特徴と対策を列挙できる。
No. 3
講義項目
薬物による臓器別障害とその対策(2)
担当者
友田 吉則
開講日
2016-09-23
到達目標・学習方法・内容
呼吸器・循環器障害(間質性肺炎、肺線維症、心室性不整脈、他)の特徴と対策を列挙できる。消化器障害(偽膜性大腸炎、他)の特徴と対策を列挙できる。
No. 4
講義項目
薬物による臓器別障害とその対策(3)
担当者
福本 真理子
開講日
2016-09-30
到達目標・学習方法・内容
骨・骨格筋障害(横紋筋融解症、骨粗しょう症、他)および神経・精神障害(悪性症候群、錐体外路障害、意識障害、痙攣、他)の特徴と対策を列挙できる。
No. 5
講義項目
薬物による臓器別障害とその対策(4)
担当者
福本 真理子
開講日
2016-10-07
到達目標・学習方法・内容
造血器障害(溶血性貧血、再生不良性貧血、巨赤芽球症、他)の特徴と対策を列挙できる。
No. 6
講義項目
薬物による臓器別障害とその対策(5)
担当者
福本 真理子
開講日
2016-10-14
到達目標・学習方法・内容
皮膚・粘膜・感覚器障害(中毒性表皮壊死症、Stevens-Johnson症候群、口内炎、味覚・聴覚・視覚・臭覚障害、他)の特徴と対策を列挙できる。
No. 7
講義項目
家庭内で起こる中毒事故と中毒情報センターの役割
担当者
黒木 由美子
開講日
2016-10-28
到達目標・学習方法・内容
急性中毒の現状、中毒情報センターの役割、家庭内で起こる中毒事故とその防止方法、誤飲と誤嚥の違いについて説明できる。
No. 8
講義項目
日本における救急医療体制と救命救急センターの現状
担当者
相馬 一亥
開講日
2016-11-11
到達目標・学習方法・内容
日本の救急医療体制と救命救急センターにおける救急医療の現状について説明できる。救急医療で用いられる医薬品の種類、適応、使用方法について説明できる。
No. 9
講義項目
特に注意すべき薬物群の副作用
担当者
福本 真理子
開講日
2016-11-18
到達目標・学習方法・内容
抗生物質・化学療法剤に特徴的な副作用と対策を説明できる。抗癌剤に特徴的な副作用と対策、細胞毒性を有する医薬品の取り扱い方、二次性発癌について説明できる。
No. 10
講義項目
急性中毒の標準治療と解毒薬・拮抗薬
担当者
福本 真理子
開講日
2016-11-25
到達目標・学習方法・内容
中毒の標準治療(消化管除染、血液浄化法、強制利尿)および急性中毒や過量摂取に用いられる代表的な解毒薬・拮抗薬の種類、作用機序、使用方法、入手方法について説明できる。
No. 11
講義項目
薬物乱用と依存性薬物
担当者
福本 真理子
開講日
2016-12-02
到達目標・学習方法・内容
薬物乱用の現状やその防止のための規制や対策、指定薬物制度、包括指定について説明できる。向精神薬・麻薬・覚醒剤、大麻、幻覚剤、合成麻薬、有機溶剤、危険ドラッグなどの代表的な依存性薬物の毒性、症状、鑑別法について説明できる。

評価方法

定期試験 マークシート方式で行う。
授業 不定期にレポートを提出させる。
その他 評価は定期試験、レポートの総合評価とする。なお、欠席は1回につき5点減点とする。

学生へのメッセージ

準備学習(予習・復習)・その他

1講義前にテキストを読み、不明な点は自ら調べた上で、なおわからない点が残る場合は、講義中もしくはオフィスアワーを使って質問に来ること。
講義ごとに紹介する参考資料を次回の講義までに読んでおくこと。
講義後に、関連問題を解いておくこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書実践医薬品安全性学ー薬剤性障害、副作用、薬物乱用と依存性、そして中毒ー福本真理子京都廣川書店 (2016.9発行)
参考書医薬品の安全性学吉田武美・竹内幸一編廣川書店
参考書医薬品トキシコロジー佐藤哲男 他 編南江堂
教科書
署名
実践医薬品安全性学ー薬剤性障害、副作用、薬物乱用と依存性、そして中毒ー
著者・編者
福本真理子
発行所
京都廣川書店 (2016.9発行)
参考書
署名
医薬品の安全性学
著者・編者
吉田武美・竹内幸一編
発行所
廣川書店
参考書
署名
医薬品トキシコロジー
著者・編者
佐藤哲男 他 編
発行所
南江堂