Web Syllabus(講義概要)
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科目名:ゲノム医学
英文名:Genome Medicine
科目概要:薬・創薬, 3年, 前期, 必修, 1単位

科目責任者:奥脇 暢 (生化学・教授 ※)
担当者:奥脇 暢 (生化学・教授 ※), 飯田 直幸 (生化学・講師), 柴垣 芳夫 (生化学・講師), 三木 剛志 (微生物学・講師), 坂本 太郎 (衛生化学・講師), 齋藤 祥子 (生化学・助教)
備考:健康食品管理士養成講座対応科目 
実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す)
〔科目ナンバリング:PP301-BI03, PL301-BI03〕
2020年度は開講しない。

授業の目的

ヒトゲノム解読の成果を理解し、個人個人のゲノムに合わせたいわゆるオーダーメード医療について学習する。また、ゲノム解読から派生したさまざまな新しい研究領域を学び、その応用としての新規の医療技術について理解を深める。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

ゲノム、遺伝、疾患のかかわりについて講義する。

教育方法

教科書に沿って講義を進めるが、毎回資料を配布しパワーポイントを利用する。

講義内容

No.講義項目担当者到達目標・学習方法・内容SBO
1ヒトゲノム解読で何がわかったか奥脇 暢
ヒトゲノム解読の意義を説明できるようになる。
2遺伝学の基礎三木 剛志
メンデル遺伝学の基礎を説明できる。
3遺伝性疾患とその遺伝様式飯田 直幸
ヒトの遺伝性疾患について簡潔に説明できる。
4遺伝性疾患と原因遺伝子飯田 直幸
遺伝性疾患の原因遺伝子について例を挙げて説明できる。
5バイオテクノロジー齋藤 祥子
バイオテクノロジーとその応用について説明できる。
6ゲノムと予防医学坂本 太郎
ゲノム情報を活かした予防医学について説明できる。
7抗ウイルス薬柴垣 芳夫
代表的な抗ウイルス薬について説明できる。
8がん齋藤 祥子
がんの発症要因としての遺伝子変異を説明できる。
9個人にあわせた医療齋藤 祥子
ヒトゲノムの多様性に基づいた個人にあわせた医療について説明できる。
10遺伝子発現のエピジェネティック制御奥脇 暢
遺伝子発現の制御機構とその破綻による疾患発症について説明できる。
No. 1
講義項目
ヒトゲノム解読で何がわかったか
担当者
奥脇 暢
到達目標・学習方法・内容
ヒトゲノム解読の意義を説明できるようになる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C6461遺伝子工学技術(遺伝子クローニング、cDNAクローニング、PCR、組換えタンパク質発現法など)を概説できる。
C6462遺伝子改変生物(遺伝子導入•欠損動物、クローン動物、遺伝子組換え植物)について概説できる。
C6731正常細胞とがん細胞の違いについて説明できる。
C6732がん遺伝子とがん抑制遺伝子について概説できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
C7113代表的な遺伝疾患を概説できる。
C8331ウイルスの構造、分類、および増殖機構について説明できる。
C8421DNAウイルス(ヒトヘルペスウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルスなど)について概説できる。
C8422RNAウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、ムンプスウイルス、HIV、HTLVなど)について概説できる。
E2821遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる。
E3313遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。
E3352コンパニオン診断にもとづく薬物治療について、例を挙げて説明できる。
No. 2
講義項目
遺伝学の基礎
担当者
三木 剛志
到達目標・学習方法・内容
メンデル遺伝学の基礎を説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
No. 3
講義項目
遺伝性疾患とその遺伝様式
担当者
飯田 直幸
到達目標・学習方法・内容
ヒトの遺伝性疾患について簡潔に説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
C7113代表的な遺伝疾患を概説できる。
No. 4
講義項目
遺伝性疾患と原因遺伝子
担当者
飯田 直幸
到達目標・学習方法・内容
遺伝性疾患の原因遺伝子について例を挙げて説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
C7113代表的な遺伝疾患を概説できる。
No. 5
講義項目
バイオテクノロジー
担当者
齋藤 祥子
到達目標・学習方法・内容
バイオテクノロジーとその応用について説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C6461遺伝子工学技術(遺伝子クローニング、cDNAクローニング、PCR、組換えタンパク質発現法など)を概説できる。
C6462遺伝子改変生物(遺伝子導入•欠損動物、クローン動物、遺伝子組換え植物)について概説できる。
C8331ウイルスの構造、分類、および増殖機構について説明できる。
No. 6
講義項目
ゲノムと予防医学
担当者
坂本 太郎
到達目標・学習方法・内容
ゲノム情報を活かした予防医学について説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C6731正常細胞とがん細胞の違いについて説明できる。
C6732がん遺伝子とがん抑制遺伝子について概説できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
E3312薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因(薬物代謝酵素・トランスポーターの遺伝子変異など)について、例を挙げて説明できる。
No. 7
講義項目
抗ウイルス薬
担当者
柴垣 芳夫
到達目標・学習方法・内容
代表的な抗ウイルス薬について説明できる。
SBO
C8331ウイルスの構造、分類、および増殖機構について説明できる。
C8421DNAウイルス(ヒトヘルペスウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルスなど)について概説できる。
C8422RNAウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、ムンプスウイルス、HIV、HTLVなど)について概説できる。
No. 8
講義項目
がん
担当者
齋藤 祥子
到達目標・学習方法・内容
がんの発症要因としての遺伝子変異を説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C6731正常細胞とがん細胞の違いについて説明できる。
C6732がん遺伝子とがん抑制遺伝子について概説できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
No. 9
講義項目
個人にあわせた医療
担当者
齋藤 祥子
到達目標・学習方法・内容
ヒトゲノムの多様性に基づいた個人にあわせた医療について説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C7111遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7112遺伝子多型について概説できる。
E3311薬物の主作用および副作用に影響する代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。
E3312薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因(薬物代謝酵素・トランスポーターの遺伝子変異など)について、例を挙げて説明できる。
E3313遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。
No. 10
講義項目
遺伝子発現のエピジェネティック制御
担当者
奥脇 暢
到達目標・学習方法・内容
遺伝子発現の制御機構とその破綻による疾患発症について説明できる。
SBO
C6412DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C6421染色体の構造(ヌクレオソーム、クロマチン、セントロメア、テロメアなど)を説明できる。
C6442エピジェネティックな転写制御について説明できる。

評価方法

定期試験期末テストによって評価する (100%)
授業 
その他

学生へのメッセージ

ヒトゲノム解読後、すべての生命科学はパラダイムシフトをおこし、発想が根本的に変革されました。その基盤となったヒトゲノム解読の意義について学びます。これからの医療は、いわゆる個別化医療と称される個人にあわせた医療が重要となりますが、その違いは個人個人のゲノム情報の違いによって生じます。講義では、薬学に関連の深い領域を中心に、ヒトゲノム解読の意義、遺伝の仕組みと遺伝性疾患、薬物代謝の個人差の分子的基盤、遺伝子変異としてのがんなどについて学習します。また、薬学部生にとって重要なウイルスとその治療薬についても学びます。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2講義の内容について事前に教科書、生化学Ⅲの配布資料に目を通し、十分予習すること。
講義後には、配布資料と教科書を見直して復習し、不明な点は積極的に質問すること。
3【実務経験のある教員による授業】(※印の付された担当者)
国内外の研究機関における研究者としての経験を活かし、最先端生命科学を概説している。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書よくわかるゲノム医学服部成介他羊土社
参考書(なし)
教科書
署名
よくわかるゲノム医学
著者・編者
服部成介他
発行所
羊土社
参考書
署名
(なし)
著者・編者
発行所