Web Syllabus(講義概要)
トップへ戻る 前のページへ戻る
科目名:公衆衛生学Ⅱ
英文名:Public HealthⅡ
科目概要:薬・創薬, 4年, 前期, 必修・選択, 1単位
A, B, C, D, S, 金曜日4時限, 大村記念ホール
3201講義室
3202講義室
科目責任者:清野 正子 (公衆衛生学・教授)
担当者:清野 正子 (公衆衛生学・教授), 髙根沢 康一 (公衆衛生学・准教授), 浦口 晋平 (公衆衛生学・講師)
備考:NR養成講座対応科目 
〔科目ナンバリング:PP301-hs04, PL301-hs04〕

授業の目的

地球生態系や生活環境に及ぼす自然現象・人為的活動を理解し、よりよい環境を保全、維持するために、主として環境化学物質などの生態系並びに人体に対する毒性発現機構と、それらを評価し防護するための手段、法規制などに関する知識と技能を修得し、改善に向かって努力する態度を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

あなたのまわりに潜む環境汚染物質から身を守る(細胞障害と生体防御因子)、異物の体内動態(代謝)、毒性物質と毒性発現機構(細胞死と発がん)、化学物質の毒性(無機)、化学物質の毒性(有機)、毒性物質と毒性発現機構(器官毒性)、母子保健・学校保健・高齢者保健、化学物質の安全性評価と規制、地球環境と生態系(生態系)、公害と地球環境保全(環境保全)について説明する。

教育方法

パワーポイントと講義資料を用いた講義形式で行う。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1化学物質の毒性1清野 正子
5月15日「あなたのまわりに潜む環境汚染物質から身を守る(細胞障害と生体防御因子)」毒物による障害を防ぐための生体防御因子について説明できる。
2化学物質の毒性2髙根沢 康一
5月22日「異物の体内動態(代謝)」 異物の生体膜透過、吸収、分布、代謝、薬物代謝酵素系、体外排泄機構について説明できる。
3化学物質の毒性3髙根沢 康一
5月29日「毒性物質と毒性発現機構(細胞死と発がん)」細胞死、変異原性、発がんのイニシエーションとプロモーションについて説明できる。
4化学物質の毒性4
清野 正子
6月5日「化学物質の毒性(無機)」有害性無機化学物質の種類とそれぞれの毒性について説明できる。
5化学物質の毒性5清野 正子
6月12日「化学物質の毒性(有機)」有害性有機化学物質の種類とそれぞれの毒性について説明できる。
6化学物質と健康管理1清野 正子
6月19日「毒性物質と毒性発現機構(器官毒性)」 有害性化学物質の器官毒性について説明できる。「職業病と労働衛生管理」について説明できる。
7化学物質と健康管理2清野 正子
6月26日「母子保健・学校保健・高齢者保健」母子保健対策の意義と方策、学校保健における学校薬剤師の役割、老人保健対策について説明できる。
8化学物質と安全性評価髙根沢 康一
7月3日「化学物質の安全性評価と規制」化学物質の有害性に関わるリスクアセスメント、規制する法律及び化学物質の毒性試験法について説明できる。
9化学物質と地球環境1浦口 晋平
7月10日「地球環境と生態系(生態系)」生態系の基本的構造、食物連鎖、生物濃縮について説明できる。
10化学物質と地球環境2浦口 晋平
7月17日「公害と地球環境保全(環境保全)」四大公害について説明できる。オゾン層破壊、地球温暖化、酸性雨等について説明できる。
No. 1
講義項目
化学物質の毒性1
担当者
清野 正子
開講日
2020-05-15
到達目標・学習方法・内容
「あなたのまわりに潜む環境汚染物質から身を守る(細胞障害と生体防御因子)」毒物による障害を防ぐための生体防御因子について説明できる。
SBO
D2113重金属、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質や農薬の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる。
D2114重金属や活性酸素による障害を防ぐための生体防御因子について具体例を挙げて説明できる。
No. 2
講義項目
化学物質の毒性2
担当者
髙根沢 康一
開講日
2020-05-22
到達目標・学習方法・内容
「異物の体内動態(代謝)」 異物の生体膜透過、吸収、分布、代謝、薬物代謝酵素系、体外排泄機構について説明できる。
SBO
D2111代表的な有害化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。
No. 3
講義項目
化学物質の毒性3
担当者
髙根沢 康一
開講日
2020-05-29
到達目標・学習方法・内容
「毒性物質と毒性発現機構(細胞死と発がん)」細胞死、変異原性、発がんのイニシエーションとプロモーションについて説明できる。
SBO
D2131発がん性物質などの代謝的活性化の機構を列挙し、その反応機構を説明できる。
D2132遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる。
D2133発がんに至る過程(イニシエーション、プロモーションなど)について概説できる。
No. 4
講義項目
化学物質の毒性4
担当者
清野 正子
開講日
2020-06-05
到達目標・学習方法・内容
「化学物質の毒性(無機)」有害性無機化学物質の種類とそれぞれの毒性について説明できる。
SBO
D2112肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。
No. 5
講義項目
化学物質の毒性5
担当者
清野 正子
開講日
2020-06-12
到達目標・学習方法・内容
「化学物質の毒性(有機)」有害性有機化学物質の種類とそれぞれの毒性について説明できる。
SBO
D2113重金属、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質や農薬の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる。
No. 6
講義項目
化学物質と健康管理1
担当者
清野 正子
開講日
2020-06-19
到達目標・学習方法・内容
「毒性物質と毒性発現機構(器官毒性)」 有害性化学物質の器官毒性について説明できる。「職業病と労働衛生管理」について説明できる。
SBO
D2112肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。
No. 7
講義項目
化学物質と健康管理2
担当者
清野 正子
開講日
2020-06-26
到達目標・学習方法・内容
「母子保健・学校保健・高齢者保健」母子保健対策の意義と方策、学校保健における学校薬剤師の役割、老人保健対策について説明できる。
SBO
D1241新生児マススクリーニングの意義について説明し、代表的な検査項目を列挙できる。
D1242母子感染する代表的な疾患を列挙し、その予防対策について説明できる。
D1251代表的な労働災害、職業性疾病について説明できる。
D1252労働衛生管理について説明できる。
No. 8
講義項目
化学物質と安全性評価
担当者
髙根沢 康一
開講日
2020-07-03
到達目標・学習方法・内容
「化学物質の安全性評価と規制」化学物質の有害性に関わるリスクアセスメント、規制する法律及び化学物質の毒性試験法について説明できる。
SBO
D2121個々の化学物質の使用目的に鑑み、適正使用とリスクコミュニケーションについて討議する。
D2122化学物質の毒性を評価するための主な試験法を列挙し、概説できる。
D2123毒性試験の結果を評価するのに必要な量-反応関係、閾値、無毒性量(NOAEL)などについて概説できる。
D2124化学物質の安全摂取量(1日許容摂取量など)について説明できる。
D2125有害化学物質による人体影響を防ぐための法的規制(化審法、化管法など)を説明できる。
No. 9
講義項目
化学物質と地球環境1
担当者
浦口 晋平
開講日
2020-07-10
到達目標・学習方法・内容
「地球環境と生態系(生態系)」生態系の基本的構造、食物連鎖、生物濃縮について説明できる。
SBO
D2211地球規模の環境問題の成因、人に与える影響について説明できる。
D2212生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。
D2213化学物質の環境内動態(生物濃縮など)について例を挙げて説明できる。
D2214地球環境の保全に関する国際的な取り組みについて説明できる。
D2215人が生態系の一員であることをふまえて環境問題を討議する。
No. 10
講義項目
化学物質と地球環境2
担当者
浦口 晋平
開講日
2020-07-17
到達目標・学習方法・内容
「公害と地球環境保全(環境保全)」四大公害について説明できる。オゾン層破壊、地球温暖化、酸性雨等について説明できる。
SBO
D2221典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。
D2222環境基本法の理念を説明できる。
D2223環境汚染(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など)を防止するための法規制について説明できる。

評価方法

定期試験マークカード方式の試験(100%)により評価する。総合得点の60%以上を合格とする。
授業授業回数10回
その他 

学生へのメッセージ

公衆衛生学Ⅰと連動しています。予防医学を範疇とする病気にならないための科学を身につけます。医療従事者のみならず、ヒトとして身につけておくと、人のためにも自分のためにも生涯において役に立つ学問です。教科書・配布プリント・授業をうまく利用して、理解を深めることを期待します。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2教科書や事前配布するプリントを予習しておくこと。特に、配布プリントは必ず復習するように。また、講義の理解を深めるために新聞等で関連記事を読む習慣をつけるように。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書衛生薬学 基礎・予防・臨床今井浩孝、小椋康光 南江堂
参考書厚生の指標 国民衛生の動向(財)厚生労働統計協会(財)厚生労働統計協会
教科書
署名
衛生薬学 基礎・予防・臨床
著者・編者
今井浩孝、小椋康光
発行所
 南江堂
参考書
署名
厚生の指標 国民衛生の動向
著者・編者
(財)厚生労働統計協会
発行所
(財)厚生労働統計協会