科目名 | : | 衛生化学特別講義 |
---|---|---|
英文名 | : | Special Lecture on Hygienic Chemistry |
科目概要 | : | 博士後期_薬科専_薬科コ, 博士後期課程, 通年, 必修, 2単位 |
科目責任者 | : | 今井 浩孝 (衛生化学・教授) |
担当者 | : | 今井 浩孝 (衛生化学・教授), 熊谷 剛 (臨床薬学研究部門・講師), 坂本 太郎 (衛生化学・講師), 幸村 知子 (衛生化学・助教), 松岡 正城 (衛生化学・助教) |
備考 | : |
衛生化学分野の研究者としての総合的な研究遂行能力を高めるために、酸化ストレス、新規細胞死、過酸化脂質と疾患に関わる最新の知識及び最新の実験手法等を学び、自らの研究へ展開できる能力を身につけると共に、最先端の生化学、分子生物学、細胞生物学、脂質生物学の知識、技術を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻博士後期課程②③④に関連する。
衛生化学、生化学分野の最先端の研究者の研究内容を聞き、新たな知識の獲得、研究展開のノウハウ等を質疑応答をとおしてつかむようにする。
スライド、プリントを用いて討議形式でおこなう。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
---|---|---|---|---|
1 | 酸化ストレス研究の変遷 グルタチオンペルオキシダーゼとは | 今井 浩孝 | 5月12日 | 酸化ストレスの概念。活性酸素、抗酸化酵素の種類について理解する。 |
2 | 生体膜脂質の酸化とその解析方法〜AMED酸化脂質研究〜 | 今井 浩孝 | 5月19日 | 生体膜リン脂質の分子種の多様性、脂質酸化のメカニズムのAMED酸化脂質研究について理解する。 |
3 | 細胞死研究の最前線 | 今井 浩孝 | 5月26日 | アポトーシスやアポトーシス以外の細胞死経路とその特徴について理解する |
4 | 遺伝子改変マウスを駆使したPHGPxの発生、生殖での機能解析 | 今井 浩孝 | 6月2日 | ノックアウトマウス、トランスジェニックマウス、トランスジェニックレスキュー法など遺伝子改変マウスを用いた研究ついて理解する |
5 | ビタミンEにより制御される遺伝子群の網羅的解析 | 熊谷 剛 | 6月9日 | Gene chipやreal time PCRを用いたトランスクリプトーム解析とその応用について理解する。 |
6 | SMS2による新規細胞死制御機構の解析 | 熊谷 剛 | 6月16日 | 新規細胞死のリン脂質メタボロミクスの解析からその代謝酵素の機能解析の展開方法について理解する。 |
7 | スフィンゴ脂質とリン脂質のクロストーク | 熊谷 剛 | 6月23日 | スフィンゴリン脂質の生合成経路とリン脂質生合成系との関連について理解する。 |
8 | 線虫遺伝学を用いた抗酸化酵素の寿命、生殖研究 | 今井 浩孝 | 6月30日 | 線虫遺伝学の技術を学び、寿命及び生殖おける抗酸化酵素の機能について理解する。 |
9 | 脂質メタボローム解析の原理と研究展開 | 今井 浩孝 | 7月7日 | 質量分析計を用いたメタボローム解析の原理を理解し、脂質メタボローム研究をとおした最先端の脂質研究について理解する。 |
10 | 核小体を介した細胞増殖制御機能の解析 | 今井 浩孝 | 7月14日 | 核小体の機能と細胞増殖、細胞周期、ガンとの関連について理解する。 |
11 | 脂質酸化依存的心突然死モデルマウスを用いた食品、医薬品開発研究 | 幸村 知子 | 7月21日 | 脂質酸化依存的新規細胞死による心突然死モデルマウスを用いた予防薬、治療薬の開発の実践について理解する。 |
12 | 腸内細菌叢の変化を介した心不全抑制機構 | 幸村 知子 | 7月28日 | 腸内細菌による脂質酸化依存的な心不全の抑制メカニズムについて理解する。 |
13 | 網羅的shRNAライブラリーを用いた新規細胞死実行因子の同定 | 松岡 正城 | 8月4日 | 網羅的shRNAライブラリーの原理と新規細胞死実行因子の同定法について理解する。 |
14 | CRISPER-CAS9システムを利用したノックアウトマウス及びノックアウト細胞研究 | 松岡 正城 | 8月11日 | CRISPER-CAS9システムの原理を理解し、新しいノックアウトマウス、細胞の作成法とその応用について理解する。 |
15 | 脂質酸化依存的新規細胞死とフェロトーシス | 今井 浩孝 | 8月25日 | 脂質酸化依存的細胞死の種類とフェロトーシスの分子メカニズムについて理解する |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 研究内容に対する討議への積極的参加(40%)、レポートの提出(60%)で評価する。総合得点の60%以上を合格とする。 |
本講義では衛生化学研究室で行われている様々な最先端の研究技術とその応用研究を紹介し、自らの研究計画への立案、応用展開に発展できるようになることを目標にしています。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | 最先端の技術について事前に調査を行い、講義後、その内容を理解し、自らの研究にどのように活かせるのかについて考察する。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | (なし) | ||
参考書 | (なし) |