Web Syllabus(講義概要)
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科目名:公衆衛生学Ⅰ
英文名:Public HealthⅠ
科目概要:薬・創薬, 3年, 前期, 必修, 1単位
A, B, C, D, S, 金曜日2時限, 1501大講義室
2301大講義室
科目責任者:清野 正子 (公衆衛生学・教授)
担当者:清野 正子 (公衆衛生学・教授), 髙根沢 康一 (公衆衛生学・准教授), 中村 亮介 (公衆衛生学・助教), 大城 有香 (公衆衛生学・助教)
備考:NR養成講座対応科目 
健康食品管理士養成講座対応科目 
〔科目ナンバリング:PP301-hs03, PL301-hs03〕

授業の目的

公衆衛生の向上、より良い生活環境の保全・維持に貢献するために、生活環境及び生活習慣と疾病との関係、環境汚染物質の成因・汚染防止・汚染除去等に関する基本的知識を修得し、改善への展開・応用ができる技能を身に付ける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

保健統計、健康と疾病、予防原則、疫学、感染症、生活習慣病、上水、水道水の水質基準・測定法、下水と水質汚濁、廃棄物、室内空気、大気汚染について説明する。

教育方法

パワーポイントと講義資料を用いた講義形式で行う。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1疾病予防1清野 正子
5月15日「保健統計」保健統計を通して、国民衛生の動向を把握し、具体的方策について説明できる。
2疾病予防2
清野 正子
5月22日「健康と疾病」、「予防原則」、「疫学」の概念について説明できる。
3疾病予防3
髙根沢 康一
5月29日「感染症」各種感染症に関して経路や発症、対策及び流行の最近の動向について説明できる。
4疾病予防4髙根沢 康一
6月5日「生活習慣病」生活習慣病の概念とその防止対策について説明できる。
5環境衛生1大城 有香
6月12日「上水」上水とその水源、浄水、塩素消毒、特殊処理について説明できる。
6環境衛生2大城 有香
6月19日「水道水の水質基準・測定法」水道水の水質基準と測定法について説明できる。
7環境衛生3清野 正子
6月26日「下水と水質汚濁」下水処理法、水質汚濁指標としてのDO, BOD, COD の測定法、水の自浄作用、富栄養化現象等について説明できる。
8環境衛生4清野 正子
7月3日「廃棄物」廃棄物の種類と処理責任者、マニュフェスト制度、PRTR 制度について説明できる。
9環境衛生5中村 亮介
7月10日「室内空気」 室内空気の環境条件、汚染条件とその測定法・評価法について説明できる。
10環境衛生6中村 亮介
7月17日「大気汚染」主な大気汚染物質及びその発生、発生防止、測定方法の概略、大気汚染に影響する要因について説明できる。
No. 1
講義項目
疾病予防1
担当者
清野 正子
開講日
2020-05-15
到達目標・学習方法・内容
「保健統計」保健統計を通して、国民衛生の動向を把握し、具体的方策について説明できる。
SBO
D1121集団の健康と疾病の現状およびその影響要因を把握する上での人口統計の意義を概説できる。
D1122人口統計および傷病統計に関する指標について説明できる。
D1123人口動態(死因別死亡率など)の変遷について説明できる。
No. 2
講義項目
疾病予防2
担当者
清野 正子
開講日
2020-05-22
到達目標・学習方法・内容
「健康と疾病」、「予防原則」、「疫学」の概念について説明できる。
SBO
D1111健康と疾病の概念の変遷と、その理由を説明できる。
D1131疾病の予防における疫学の役割を説明できる。
D1132疫学の三要因(病因、環境要因、宿主要因)について説明できる。
D1133疫学の種類(記述疫学、分析疫学など)とその方法について説明できる。
D1134リスク要因の評価として、オッズ比、相対危険度、寄与危険度および信頼区間について説明し、計算できる。
D1211疾病の予防について、一次、二次、三次予防という言葉を用いて説明できる。
No. 3
講義項目
疾病予防3
担当者
髙根沢 康一
開講日
2020-05-29
到達目標・学習方法・内容
「感染症」各種感染症に関して経路や発症、対策及び流行の最近の動向について説明できる。
SBO
C8221ワクチンの原理と種類(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、混合ワクチンなど)について説明できる。
D1221現代における感染症(日和見感染、院内感染、新興感染症、再興感染症など)の特徴について説明できる。
D1222感染症法における、感染症とその分類について説明できる。
D1223代表的な性感染症を列挙し、その予防対策について説明できる。
D1224予防接種の意義と方法について説明できる。
No. 4
講義項目
疾病予防4
担当者
髙根沢 康一
開講日
2020-06-05
到達目標・学習方法・内容
「生活習慣病」生活習慣病の概念とその防止対策について説明できる。
SBO
D1212健康増進政策(健康日本21など)について概説できる。
D1231生活習慣病の種類とその動向について説明できる。
D1232生活習慣病の代表的なリスク要因を列挙し、その予防法について説明できる。
D1233食生活や喫煙などの生活習慣と疾病の関わりについて討議する。
No. 5
講義項目
環境衛生1
担当者
大城 有香
開講日
2020-06-12
到達目標・学習方法・内容
「上水」上水とその水源、浄水、塩素消毒、特殊処理について説明できる。
SBO
D2231原水の種類を挙げ、特徴を説明できる。
D2232水の浄化法、塩素処理について説明できる。
No. 6
講義項目
環境衛生2
担当者
大城 有香
開講日
2020-06-19
到達目標・学習方法・内容
「水道水の水質基準・測定法」水道水の水質基準と測定法について説明できる。
SBO
D2233水道水の水質基準の主な項目を列挙し、測定できる。
D2235水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる。
No. 7
講義項目
環境衛生3
担当者
清野 正子
開講日
2020-06-26
到達目標・学習方法・内容
「下水と水質汚濁」下水処理法、水質汚濁指標としてのDO, BOD, COD の測定法、水の自浄作用、富栄養化現象等について説明できる。
SBO
D2234下水処理および排水処理の主な方法について説明できる。
D2235水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる。
D2236富栄養化の原因とそれによってもたらされる問題点を挙げ、対策を説明できる。
No. 8
講義項目
環境衛生4
担当者
清野 正子
開講日
2020-07-03
到達目標・学習方法・内容
「廃棄物」廃棄物の種類と処理責任者、マニュフェスト制度、PRTR 制度について説明できる。
SBO
D2221典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。
D2222環境基本法の理念を説明できる。
D2223環境汚染(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など)を防止するための法規制について説明できる。
D2261廃棄物の種類と処理方法を列挙できる。
D2262廃棄物処理の問題点を列挙し、その対策を説明できる。
D2263マニフェスト制度について説明できる。
No. 9
講義項目
環境衛生5
担当者
中村 亮介
開講日
2020-07-10
到達目標・学習方法・内容
「室内空気」 室内空気の環境条件、汚染条件とその測定法・評価法について説明できる。
SBO
D2251室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる。
D2252室内環境と健康との関係について説明できる。
No. 10
講義項目
環境衛生6
担当者
中村 亮介
開講日
2020-07-17
到達目標・学習方法・内容
「大気汚染」主な大気汚染物質及びその発生、発生防止、測定方法の概略、大気汚染に影響する要因について説明できる。
SBO
D2223環境汚染(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など)を防止するための法規制について説明できる。
D2241主な大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源、健康影響について説明できる。
D2242主な大気汚染物質を測定できる。
D2243大気汚染に影響する気象要因(逆転層など)を概説できる。

評価方法

定期試験マークカード方式の試験(100%)により評価する。総合得点の60%以上を合格とする。
授業授業回数10回
その他 

学生へのメッセージ

予防医学を範疇とする病気にならないための科学を身につけます。医療従事者のみならず、ヒトとして身につけておくと、人のためにも自分のためにも生涯において役に立つ学問です。教科書・配布プリント・授業をうまく利用して、理解を深めることを期待します。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2教科書や事前配布するプリントを予習しておくこと。特に、配布プリントは必ず復習するように。また、講義の理解を深めるために新聞等で関連記事を読む習慣をつけるように。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書衛生薬学 基礎・予防・臨床今井浩孝、小椋康光南江堂
教科書配布資料
参考書必携・衛生試験法日本薬学会 編金原出版(株)
参考書厚生の指標 国民衛生の動向(財)厚生労働統計協会(財)厚生労働統計協会
教科書
署名
衛生薬学 基礎・予防・臨床
著者・編者
今井浩孝、小椋康光
発行所
南江堂
教科書
署名
配布資料
著者・編者
発行所
参考書
署名
必携・衛生試験法
著者・編者
日本薬学会 編
発行所
金原出版(株)
参考書
署名
厚生の指標 国民衛生の動向
著者・編者
(財)厚生労働統計協会
発行所
(財)厚生労働統計協会