Web Syllabus(講義概要)
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科目名:物理薬剤学Ⅰ
英文名:Physical Pharmacy Ⅰ
科目概要:薬・創薬, 3年, 前期, 必修・選択, 1単位
A, B, C, D, S, 金曜日4時限, 1501大講義室
2301大講義室
科目責任者:田中 信忠 (創薬物理化学・教授)
担当者:田中 信忠 (創薬物理化学・教授), 山乙 教之 (創薬物理化学・准教授)
備考:〔科目ナンバリング:PP301-PK03, PL301-PK03〕

授業の目的

薬剤師、医薬情報担当者あるいは医薬品開発研究者としての業務を円滑に行うために、物理薬剤学に関する基礎知識と製剤化における物理化学的基礎技術を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

物理薬剤学に関する基礎知識を講義する。
医薬品の製剤化において用いられる物性や加工技術に関する物理化学的な基礎技術を解説する。

教育方法

パワーポイント、教科書、配布プリントを活用しながら講義形式ですすめる。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1数学・物理の基本事項田中 信忠
5月15日物理薬剤学で必要とされる数学と物理学の基礎的項目を説明できるようになる。
2粉 体(1)田中 信忠
5月22日粉体の特性について要点を説明できるようになる。
粒度分布について要点を説明できるようになる。
3粉 体(2)田中 信忠
5月29日粒子径の計測について要点を説明できるようになる。
固形薬品の吸湿性について要点を説明できるようになる。
4結晶と非晶質田中 信忠
6月5日結晶、非晶質固体、多形、溶解和物について要点を説明できるようになる。
5溶解度と溶解速度(1)山乙 教之
6月12日溶解度について要点を説明できるようになる。
6溶解度と溶解速度(2)山乙 教之
6月19日溶解平衡と分配平衡について要点を説明できるようになる。
7溶解度と溶解速度(3)山乙 教之
6月26日溶解度に影響を及ぼす要因について説明できるようになる。
8溶解度と溶解速度(4)山乙 教之
7月3日溶解速度について要点を説明できるようになる。
溶解速度に影響を及ぼす要因について説明できるようになる。
9溶液の束一性と等張化(1)田中 信忠
7月10日束一性について要点を説明できるようになる。
10溶液の束一性と等張化(2)田中 信忠
7月17日当量濃度をはじめとする様々な濃度計算ができるようになる。
11予備日7月24日
No. 1
講義項目
数学・物理の基本事項
担当者
田中 信忠
開講日
2020-05-15
到達目標・学習方法・内容
物理薬剤学で必要とされる数学と物理学の基礎的項目を説明できるようになる。
SBO
C1121ファンデルワールス力について説明できる。
C1122静電相互作用について例を挙げて説明できる。
C1123双極子間相互作用について例を挙げて説明できる。
C1124分散力について例を挙げて説明できる。
C1125水素結合について例を挙げて説明できる。
C1127疎水性相互作用について例を挙げて説明できる。
C1231エントロピーについて説明できる。
No. 2
講義項目
粉 体(1)
担当者
田中 信忠
開講日
2020-05-22
到達目標・学習方法・内容
粉体の特性について要点を説明できるようになる。
粒度分布について要点を説明できるようになる。
SBO
E5111粉体の性質について説明できる。
No. 3
講義項目
粉 体(2)
担当者
田中 信忠
開講日
2020-05-29
到達目標・学習方法・内容
粒子径の計測について要点を説明できるようになる。
固形薬品の吸湿性について要点を説明できるようになる。
SBO
E5111粉体の性質について説明できる。
No. 4
講義項目
結晶と非晶質
担当者
田中 信忠
開講日
2020-06-05
到達目標・学習方法・内容
結晶、非晶質固体、多形、溶解和物について要点を説明できるようになる。
SBO
E5112結晶(安定形および準安定形)や非晶質、無水物や水和物の性質について説明できる。
No. 5
講義項目
溶解度と溶解速度(1)
担当者
山乙 教之
開講日
2020-06-12
到達目標・学習方法・内容
溶解度について要点を説明できるようになる。
SBO
E5113固形材料の溶解現象(溶解度、溶解平衡など)や溶解した物質の拡散と溶解速度について説明できる。
No. 6
講義項目
溶解度と溶解速度(2)
担当者
山乙 教之
開講日
2020-06-19
到達目標・学習方法・内容
溶解平衡と分配平衡について要点を説明できるようになる。
SBO
C2211酸・塩基平衡の概念について説明できる。
C2212pHおよび解離定数について説明できる。
C2214緩衝作用や緩衝液について説明できる。
C2224分配平衡について説明できる。
No. 7
講義項目
溶解度と溶解速度(3)
担当者
山乙 教之
開講日
2020-06-26
到達目標・学習方法・内容
溶解度に影響を及ぼす要因について説明できるようになる。
SBO
C2214緩衝作用や緩衝液について説明できる。
E5114固形材料の溶解に影響を及ぼす因子(pHや温度など)について説明できる。
E5115固形材料の溶解度や溶解速度を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。
No. 8
講義項目
溶解度と溶解速度(4)
担当者
山乙 教之
開講日
2020-07-03
到達目標・学習方法・内容
溶解速度について要点を説明できるようになる。
溶解速度に影響を及ぼす要因について説明できるようになる。
SBO
E5113固形材料の溶解現象(溶解度、溶解平衡など)や溶解した物質の拡散と溶解速度について説明できる。
E5115固形材料の溶解度や溶解速度を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。
No. 9
講義項目
溶液の束一性と等張化(1)
担当者
田中 信忠
開講日
2020-07-10
到達目標・学習方法・内容
束一性について要点を説明できるようになる。
SBO
C1261希薄溶液の束一的性質について説明できる。
No. 10
講義項目
溶液の束一性と等張化(2)
担当者
田中 信忠
開講日
2020-07-17
到達目標・学習方法・内容
当量濃度をはじめとする様々な濃度計算ができるようになる。
SBO
C1261希薄溶液の束一的性質について説明できる。
No. 11
講義項目
予備日
担当者
開講日
2020-07-24
到達目標・学習方法・内容
SBO

評価方法

定期試験講義範囲から出題する。マークシート方式。
授業授業回数10回+定期試験。
その他定期試験の結果(100%)に基づいて評価する。

学生へのメッセージ

配付する物理薬剤学I試験問題集は、練習問題になります。各自、解いてみてください。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2事前にシラバスを読んで講義項目を把握しておくこと。
3講義受講後は、配布プリントや教科書を利用して復習し、理解を深めておくこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書やさしい物理薬剤学創薬物理化学教室北里大学薬学部
教科書物理薬剤学I試験問題集創薬物理化学教室北里大学薬学部
参考書Martin フィジカルファーマシー 薬剤学の理論と計算 1大塚昭信・瀬崎仁(監訳)廣川書店
参考書Martin フィジカルファーマシー 薬剤学の理論と計算 2大塚昭信・瀬崎仁(監訳)廣川書店
教科書
署名
やさしい物理薬剤学
著者・編者
創薬物理化学教室
発行所
北里大学薬学部
教科書
署名
物理薬剤学I試験問題集
著者・編者
創薬物理化学教室
発行所
北里大学薬学部
参考書
署名
Martin フィジカルファーマシー 薬剤学の理論と計算 1
著者・編者
大塚昭信・瀬崎仁(監訳)
発行所
廣川書店
参考書
署名
Martin フィジカルファーマシー 薬剤学の理論と計算 2
著者・編者
大塚昭信・瀬崎仁(監訳)
発行所
廣川書店