Web Syllabus(講義概要)
トップへ戻る 前のページへ戻る
科目名:微生物学Ⅱ
英文名:Microbiology Ⅱ
科目概要:薬・創薬, 2年, 後期, 必修, 1単位
A, B, C, D, S, 金曜日4時限, 2202大講義室
科目責任者:岡田 信彦 (微生物学・教授)
担当者:岡田 信彦 (微生物学・教授), 羽田 健 (微生物学・講師), 三木 剛志 (微生物学・講師), 伊藤 雅洋 (微生物学・助教), 髙橋 孝 (感染制御科学府), 大西  真 (非常勤教員)
備考:健康食品管理士養成講座対応科目 
〔科目ナンバリング:PP301-BI02, PL301-BI02〕

授業の目的

病原体の感染経路と感染症の特徴を理解するために、病原体の侵入経路、発症機構、感染症の特徴的な症状及び予防・治療に関する知識を修得する。さらに、院内感染を理解するために、院内感染の発生要因、病原体、感染経路及び感染予防対策に関する知識を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

我が国における感染症及び感染症予防に関連する法律について説明する。また、ヒトの感染症について、病原体、症状及び予防・治療に関する説明を感染経路別に講義する。

教育方法

パワーポイントと配付資料を活用して講義形式で進めていく。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1感染症に関わる法律1岡田 信彦
9月11日予防接種法について、その内容を概説できる。
2感染症に関わる法律2伊藤 雅洋
9月18日感染症法について、その内容を概説できる。
3経口感染症羽田 健
9月25日代表的な経口感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
4食中毒羽田 健
10月2日細菌性食中毒(感染型食中毒、毒素型食中毒)、ウイルス性食中毒、自然毒食中毒の代表例を挙げ、病気の特徴、病原体及び感染源を説明できる。
5気道感染症羽田 健
10月9日代表的な気道感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
6性行為感染症及び血液感染症大西  真
10月16日代表的な性行為感染症及び血液感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
7接触感染症及び創傷感染症三木 剛志
10月30日接触感染症及び創傷感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
8動物媒介感染症三木 剛志
11月13日代表的な動物媒介感染症について、病気の特徴、病原体、保有動物、ベクターを説明できる。
9新興・再興感染症と多剤耐性菌感染症髙橋 孝
11月20日代表的な新興・再興感染症及び薬剤耐性菌感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
10院内感染と感染対策髙橋 孝
11月27日院内感染の発生要因、病原体、感染経路、感染対策について概説できる。
No. 1
講義項目
感染症に関わる法律1
担当者
岡田 信彦
開講日
2020-09-11
到達目標・学習方法・内容
予防接種法について、その内容を概説できる。
SBO
C8221ワクチンの原理と種類(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、混合ワクチンなど)について説明できる。
D1224予防接種の意義と方法について説明できる。
No. 2
講義項目
感染症に関わる法律2
担当者
伊藤 雅洋
開講日
2020-09-18
到達目標・学習方法・内容
感染症法について、その内容を概説できる。
SBO
C8411感染の成立(感染源、感染経路、侵入門戸など)と共生(腸内細菌など)について説明できる。
D1221現代における感染症(日和見感染、院内感染、新興感染症、再興感染症など)の特徴について説明できる。
D1222感染症法における、感染症とその分類について説明できる。
No. 3
講義項目
経口感染症
担当者
羽田 健
開講日
2020-09-25
到達目標・学習方法・内容
代表的な経口感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
SBO
C8421DNAウイルス(ヒトヘルペスウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルスなど)について概説できる。
C8422RNAウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、ムンプスウイルス、HIV、HTLVなど)について概説できる。
C8423グラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)およびグラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌、炭疽菌、セレウス菌、ディフィシル菌など)について概説できる。
C8424グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)およびグラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属菌、チフス菌、エルシニア属菌、クレブシエラ属菌、コレラ菌、百日咳菌、腸炎ビブリオ、緑膿菌、レジオネラ、インフルエンザ菌など)について概説できる。
C8425グラム陰性らせん菌(ヘリコバクター・ピロリ、カンピロバクター・ジェジュニ/コリなど)およびスピロヘータについて概説できる。
No. 4
講義項目
食中毒
担当者
羽田 健
開講日
2020-10-02
到達目標・学習方法・内容
細菌性食中毒(感染型食中毒、毒素型食中毒)、ウイルス性食中毒、自然毒食中毒の代表例を挙げ、病気の特徴、病原体及び感染源を説明できる。
SBO
D1331代表的な細菌性・ウイルス性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。
No. 5
講義項目
気道感染症
担当者
羽田 健
開講日
2020-10-09
到達目標・学習方法・内容
代表的な気道感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
SBO
C8421DNAウイルス(ヒトヘルペスウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルスなど)について概説できる。
C8422RNAウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、ムンプスウイルス、HIV、HTLVなど)について概説できる。
C8423グラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)およびグラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌、炭疽菌、セレウス菌、ディフィシル菌など)について概説できる。
C8424グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)およびグラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属菌、チフス菌、エルシニア属菌、クレブシエラ属菌、コレラ菌、百日咳菌、腸炎ビブリオ、緑膿菌、レジオネラ、インフルエンザ菌など)について概説できる。
C8426抗酸菌(結核菌、らい菌など)について概説できる。
C8427マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアについて概説できる。
No. 6
講義項目
性行為感染症及び血液感染症
担当者
大西  真
開講日
2020-10-16
到達目標・学習方法・内容
代表的な性行為感染症及び血液感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
SBO
D1223代表的な性感染症を列挙し、その予防対策について説明できる。
D1242母子感染する代表的な疾患を列挙し、その予防対策について説明できる。
No. 7
講義項目
接触感染症及び創傷感染症
担当者
三木 剛志
開講日
2020-10-30
到達目標・学習方法・内容
接触感染症及び創傷感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
SBO
C8421DNAウイルス(ヒトヘルペスウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルスなど)について概説できる。
C8422RNAウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、ムンプスウイルス、HIV、HTLVなど)について概説できる。
C8423グラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)およびグラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌、炭疽菌、セレウス菌、ディフィシル菌など)について概説できる。
C8424グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)およびグラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属菌、チフス菌、エルシニア属菌、クレブシエラ属菌、コレラ菌、百日咳菌、腸炎ビブリオ、緑膿菌、レジオネラ、インフルエンザ菌など)について概説できる。
No. 8
講義項目
動物媒介感染症
担当者
三木 剛志
開講日
2020-11-13
到達目標・学習方法・内容
代表的な動物媒介感染症について、病気の特徴、病原体、保有動物、ベクターを説明できる。
SBO
C8421DNAウイルス(ヒトヘルペスウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルスなど)について概説できる。
C8422RNAウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、A型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、ムンプスウイルス、HIV、HTLVなど)について概説できる。
C8423グラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)およびグラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌、炭疽菌、セレウス菌、ディフィシル菌など)について概説できる。
C8424グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)およびグラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属菌、チフス菌、エルシニア属菌、クレブシエラ属菌、コレラ菌、百日咳菌、腸炎ビブリオ、緑膿菌、レジオネラ、インフルエンザ菌など)について概説できる。
C8425グラム陰性らせん菌(ヘリコバクター・ピロリ、カンピロバクター・ジェジュニ/コリなど)およびスピロヘータについて概説できる。
C8426抗酸菌(結核菌、らい菌など)について概説できる。
C8427マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアについて概説できる。
No. 9
講義項目
新興・再興感染症と多剤耐性菌感染症
担当者
髙橋 孝
開講日
2020-11-20
到達目標・学習方法・内容
代表的な新興・再興感染症及び薬剤耐性菌感染症について、病気の特徴と病原体を説明できる。
SBO
C8325薬剤耐性菌および薬剤耐性化機構について概説できる。
D1221現代における感染症(日和見感染、院内感染、新興感染症、再興感染症など)の特徴について説明できる。
No. 10
講義項目
院内感染と感染対策
担当者
髙橋 孝
開講日
2020-11-27
到達目標・学習方法・内容
院内感染の発生要因、病原体、感染経路、感染対策について概説できる。
SBO
C8412日和見感染と院内感染について説明できる。
D1221現代における感染症(日和見感染、院内感染、新興感染症、再興感染症など)の特徴について説明できる。

評価方法

定期試験 
授業 
その他定期試験(60%)及び課題レポート(40%)にて評価する。総合得点の60%以上を合格とする。

学生へのメッセージ

微生物学Ⅱでは、病原微生物による感染症とその予防・治療について学ぶことになります。現代における感染症の特徴、感染経路を中心にした感染症の分類、予防策及び治療法など薬学の視点から考え、免疫学、化学療法学、薬物治療学などの理解につなげていきたいと思います。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2講義前には、講義内容について教科書の該当するページを読んでくること。講義後は、講義内容について教科書、配付資料等を利用して理解を深め、わからない点があれば積極的に質問に来ること。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書基礎病原微生物学檀原宏文、田口文章 編廣川書店
参考書戸田新細菌学第33版吉田眞一、柳雄介、吉開泰信 編南山堂
参考書ブラック微生物学第2版林英生、岩本愛吉、神谷茂、高橋秀実 監訳丸善
教科書
署名
基礎病原微生物学
著者・編者
檀原宏文、田口文章 編
発行所
廣川書店
参考書
署名
戸田新細菌学第33版
著者・編者
吉田眞一、柳雄介、吉開泰信 編
発行所
南山堂
参考書
署名
ブラック微生物学第2版
著者・編者
林英生、岩本愛吉、神谷茂、高橋秀実 監訳
発行所
丸善