科目名 | : | 生化学Ⅱ |
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英文名 | : | Biochemistry Ⅱ |
科目概要 | : | 薬・創薬, 2年, 前期, 必修, 1単位 A, B, C, D, S, 金曜日3時限, 2202大講義室 2201大講義室 |
科目責任者 | : | 飯田 直幸 (生化学・講師) |
担当者 | : | 飯田 直幸 (生化学・講師) |
備考 | : | 健康食品管理士養成講座対応科目 臨床検査技師養成科目 〔科目ナンバリング:PP301-BI02, PL301-BI02〕 |
生命維持のために細胞内で行われている各種代謝反応やエネルギー獲得がどのような分子機構で行われているか学習する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。
生体内では多くの化学反応が起きています。食餌として取り込まれた物質(糖質や脂質)を体内に取り込み、たくさんの化学反応の経てエネルギー(ATP)を生み出しています。また、これらの反応を経た化学物質を利用して、DNAやRNAなどの高分子の生合成も行っています。生化学IIでは、これらの反応(代謝反応)を詳細に講義します。
毎回、パワーポイント資料を配布し、これを映写して講義形式ですすめる。適宜、視聴覚メディア、板書などを活用する。全10回講義の中で、3回以上の小テストを実施する(範囲、実施日は事前に周知する)。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 | SBO |
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1 | 糖代謝 | 飯田 直幸 | 5月15日 | 解糖系の概要について説明できる。 解糖系の流れを物質の変化を上げて説明できる。 ペントースリン酸経路について特徴を上げられる。 | |
2 | 糖代謝の統合 | 飯田 直幸 | 5月22日 | 解糖系と糖新生、グリコーゲン代謝、クエン酸回路がどのように相互に関係し合って制御されているか説明できる。 | |
3 | 糖質の生合成 | 飯田 直幸 | 5月29日 | 糖新生の経路について解糖系と比較して説明できる。 グリコーゲンの生合成と分解の制御について説明できる。 糖新生と解糖系の調節について鍵となるステップをあげて説明できる。 | |
4 | 酸化的リン酸化 | 飯田 直幸 | 6月5日 | ミトコンドリアの構造の特徴をあげることができる。 電子伝達物質と電子伝達系の阻害剤について例を挙げて説明できる。 電子伝達系に関与する複合体 I~IV 及びATP シンターゼについて特徴をあげて説明できる。 | |
5 | 酸化的リン酸化 | 飯田 直幸 | 6月12日 | 化学浸透圧説とは何か説明できる。 ATP 合成における共役と脱共役について説明できる。 ミトコンドリア内膜における物質輸送系について例を挙げて説明できる。 | |
6 | アミノ酸の酸化と尿素の生成 | 飯田 直幸 | 6月19日 | アミノ酸の分解経路について簡潔に説明できる。 アミノ基の転移反応の特徴について説明できる。 尿素回路の各反応について物質の変化を追って説明できる。 アミノ酸の代謝異常と代表的な疾患の関係について例を挙げて分子レベルで説明できる。 | |
7 | アミノ酸の生合成 | 飯田 直幸 | 6月26日 | 窒素代謝の概要を簡潔に説明できる。 アミノ酸の生合成経路についての概要を説明できる。 アミノ酸の生合成とクエン酸回路の関係について説明できる。 | |
8 | 脂肪酸の酸化 | 飯田 直幸 | 7月3日 | 脂質の構造について例を挙げて説明できる。 脂質の消化と動員及び輸送について順を追って説明できる。 脂肪酸のβ - 酸化について物質の変化を追って説明できる。 ケトン体とは何か説明できる。 | |
9 | ヌクレオチド及び関連物質の生合成 | 飯田 直幸 | 7月10日 | プリンヌクレオチドとピリミジンヌクレオチドの生合成経路をそれぞれ簡単に説明できる。 ヌクレオチドの分解とサルベージ経路について説明できる。 ヌクレオチドの代謝異常と疾患の関係について例を挙げて分子レベルで説明できる。 | |
10 | 哺乳類の代謝の統合 | 飯田 直幸 | 7月17日 | グルコース代謝とグリコーゲン代謝、脂質の代謝、アミノ酸とヌクレオチドの代謝についてどのように相互に関連しているかを説明できる。 ホルモンによって血糖値がどのように調節を受けるか説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 4 | グリコーゲンの代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 5 | 糖新生について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 1 | 脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 3 | ペントースリン酸回路について説明できる。 |
C8 | 3 | 2 | 3 | 細菌の異化作用(呼吸と発酵)および同化作用について説明できる。 |
C6 | 2 | 5 | 1 | ヌクレオチドと核酸(DNA、RNA)の種類、構造、性質を説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 4 | グリコーゲンの代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 5 | 糖新生について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 1 | 脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 2 | コレステロールの生合成と代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 1 | アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 2 | ヌクレオチドの生合成と分解について説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 3 | ペントースリン酸回路について説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 4 | グリコーゲンの代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 5 | 糖新生について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 3 | ペントースリン酸回路について説明できる。 |
C1 | 2 | 4 | 4 | 共役反応の原理について説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C1 | 2 | 4 | 4 | 共役反応の原理について説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 1 | 脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 1 | アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 1 | アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 1 | アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 1 | 脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 2 | コレステロールの生合成と代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 2 | 5 | 1 | ヌクレオチドと核酸(DNA、RNA)の種類、構造、性質を説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 1 | アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 2 | ヌクレオチドの生合成と分解について説明できる。 |
C6 | 2 | 5 | 1 | ヌクレオチドと核酸(DNA、RNA)の種類、構造、性質を説明できる。 |
C6 | 5 | 1 | 1 | エネルギー代謝の概要を説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 1 | 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 2 | クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 3 | 電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 4 | グリコーゲンの代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 2 | 5 | 糖新生について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 1 | 脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。 |
C6 | 5 | 3 | 2 | コレステロールの生合成と代謝について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 1 | 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 4 | 2 | 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 1 | アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 2 | ヌクレオチドの生合成と分解について説明できる。 |
C6 | 5 | 5 | 3 | ペントースリン酸回路について説明できる。 |
定期試験 | 講義範囲に該当する領域を理解できているかを問う記述試験。持ち込み禁止。 |
授業 | 授業回数10回 |
その他 | 定期試験(90%)、小テスト(10%)により評価する。 |
多くの代謝経路を暗記することになるかと思いますが、このような分子レベルでの生命現象の理解は、薬の作用機構の理解のために必要なことです。頑張りましょう。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 講義前に、参考書の対応する箇所を読んでおくこと。講義後は、講義内容について参考書、配付資料等を利用して理解を深めること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回、資料を配布する。 | ||
参考書 | コンパス生化学 | 前田正知・浅野真司(編者) | 南江堂 |
参考書 | レーニンジャーの新生化学 (上、下) 第6版 | D. L. Nelson and M. M. Cox(川嵜敏祐 監修) | 廣川書店 |
参考書 | 基礎からしっかり学ぶ生化学 | 成田央(著者)・山口雄輝(編著者) | 羊土社 |