科目名 | : | 生薬学実習 |
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英文名 | : | Practice in Pharmacognosy and Phytochemistry |
科目概要 | : | 薬・創薬, 2年, 後期, 必修, 1単位 A, B, C, D, S, 集中3・4・5限 |
科目責任者 | : | 小林 義典 (生薬学・教授 ※) |
担当者 | : | 小林 義典 (生薬学・教授 ※), 白畑 辰弥 (生薬学・准教授), 黄 雪丹 (生薬学・助教), 中森 俊輔 (生薬学・助教), 小西 成樹 (生薬学・助教) |
備考 | : | 漢方医薬学履修プログラム対応科目 実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す) 〔科目ナンバリング:PP304-CH02, PL304-CH02〕 |
現代医療で薬として用いられる植物由来の生薬を鑑別し、その基本的な性質を理解するために、それらの基原、性状、含有成分、品質評価などについての基本知識及びそれらを活用するための基本的技能を修得する。さらに、自然界に存在する物質を医薬品として利用するために、天然物質の含有成分の単離、構造、物性などについての基本的知識及びそれらを活用するための基本的技能を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科③に関連する。
現代医療で薬として用いられる植物由来の生薬を植物学的・化学的に鑑別し、それらを活用するための基本的技能を修得する。
実習書やパワーポイントを用いて方法を説明したのち、実験を行う。
No. | 実習項目 | 担当者 | 到達目標・学習方法・内容 | SBO |
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1 | 生薬確認試験法1 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 代表的な生薬の内部形態を観察し、確認試験を実施できる。 | |
2 | 生薬確認試験法2 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 代表的な生薬の純度試験を実施できる。 | |
3 | 生薬確認試験法3 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 代表的な生薬を類似の生薬と内部形態や含有成分で区別できる。 | |
4 | 生薬確認試験法4 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 | |
5 | 漢方処方の鑑別と調剤1 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 主要な漢方処方の鑑別と、調剤(煎じ薬)ができる。また、粉末生薬の調製について概説できる。 | |
6 | 漢方処方の鑑別と調剤2、精油定量法 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 主要な漢方処方の鑑別と、調剤(煎じ薬)ができる。また、精油含有生薬と精油定量法について概説できる。 | |
7 | 生薬鑑定試験1 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 代表的な生薬を鑑別できる。 | |
8 | 生薬鑑定試験2 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 代表的な生薬を類似の生薬と区別できる。 | |
9 | 実習試験 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 生薬学実習に関する基本的な問題を解けるようになる。 | |
10 | 再実験、再実習 | 小林 義典 白畑 辰弥 黄 雪丹 中森 俊輔 小西 成樹 | 理解が不十分であった実習項目について、再実習、再試験を受け、理解できるようになる。 |
C2 | 5 | 1 | 1 | クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 2 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 2 | 日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
C2 | 5 | 1 | 1 | クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 2 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 2 | 日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
C2 | 5 | 1 | 1 | クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 2 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
C2 | 5 | 1 | 1 | クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 2 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
E2 | 10 | 1 | 3 | 配合生薬の組み合わせによる漢方薬の系統的な分類が説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
E2 | 10 | 1 | 3 | 配合生薬の組み合わせによる漢方薬の系統的な分類が説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
E2 | 10 | 1 | 3 | 配合生薬の組み合わせによる漢方薬の系統的な分類が説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
E2 | 10 | 1 | 3 | 配合生薬の組み合わせによる漢方薬の系統的な分類が説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 1 | クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 2 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
E2 | 10 | 1 | 3 | 配合生薬の組み合わせによる漢方薬の系統的な分類が説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 1 | クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 |
C2 | 5 | 1 | 2 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 |
C5 | 1 | 1 | 2 | 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。 |
C5 | 1 | 1 | 3 | 植物の主な内部形態について説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 1 | 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
C5 | 1 | 4 | 3 | 代表的な生薬を鑑別できる。 |
C5 | 1 | 4 | 4 | 代表的な生薬の確認試験を説明できる。 |
C5 | 1 | 4 | 5 | 代表的な生薬の純度試験を説明できる。 |
C5 | 2 | 3 | 1 | 天然生物活性物質の代表的な抽出法、分離精製法を概説し、実施できる。 |
E2 | 10 | 1 | 3 | 配合生薬の組み合わせによる漢方薬の系統的な分類が説明できる。 |
定期試験 | マークシートによる実習試験(50%)及び筆記試験による鑑別試験(50%)の2つを行い、各々60%以上を合格とする。 無断欠席の場合は、再試験は行わない。その結果、単位不認定となるので、絶対にしないこと。 実習期間内に鑑別試験に合格しない場合は、12月11日(金)10:00に最終試験を実施する。この日に合格できない場合は単位不認定となる。 |
授業 | 無断欠席の場合は、再実習は行わない。その結果、単位不認定となる場合もあり得るので、絶対にしないこと。 やむを得ない理由で欠席する場合は、事前に 03-5791-6239、03-5791-6240 もしくは03-5791-6238に電話にて連絡すること。 |
その他 | 実習態度(20%)及び実習試験(40%)、鑑別試験(40%)により評価する。 なお、いずれか一つでも6割に満たない場合は不合格とする。 |
本実習は、1年生前期「薬用植物学」、2年生前期「生薬学1」の総復習であるとともに、同時に開講している2年生後期「生薬学2」の理解を深める実習である。また3年生後期「東洋医学概論」において漢方薬及び漢方の考え方を学習するための足がかりとなる。「薬用植物学」、「生薬学1」の内容が理解出来ていないとる鑑定試験の合格が困難となるので、しっかり復習して望んでほしい。
なお、鑑別試験では、五感をフルに活用して、生薬を識別・記憶しなければ合格は困難である。各々持てる能力をしっかりと発揮できるよう、種々工夫を凝らして学習して欲しい。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:- 時間】 |
2 | 薬用植物学、生薬学1、生薬学2で学習した内容を充分に復習しておく。また、事前に、実習書を熟読しておくこと。 |
3 | 50 種類の原形生薬標本を観察し、鑑別できるようにしておく。 20 種類の漢方処方の構成生薬(刻み)を観察し、鑑別できるようにしておく。 14 種類の粉末生薬のうち3 種を混合した未知検体の鑑別方法、確認試験の手順を確認しておく。 |
4 | 実習書の実験操作部分は予め熟読した上で、全てフローチャートを作成し、実験ノートに記入して事前レポートとして提出する。 確認試験の内容は、第十七改正日本薬局方(ダウンロードページ http://jpdb.nihs.go.jp/jp17/)の記載と比較し、その相違をチェックしておくこと。 |
5 | 実習書の「漢方薬の配合と適応」部分の一覧表中に、構成生薬の薬能を記入し、各生薬の四性(寒涼平温熱)を色分け(例:青水白黄赤)して事前レポートとして提出する。 |
6 | 実習に用いる生薬が、日本薬局方では、どのように記載されているのか、必ず調べて、実習書の記載と比較しておくこと。 |
7 | 全形生薬や、各処方を構成する刻み生薬の写真など、生薬学教室のホームページ上にアップしてあるので、必要に応じて参照すること。 |
8 | 【実務経験のある教員による授業】(※印の付された担当者) 協和醗酵工業筑波研究所における研究員としての機能性素材(食品を含む)の開発や、東洋医学総合研究所における薬剤師としての東洋医学の実践の経験を踏まえて、漢方の基礎と漢方薬の利活用について解説する。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生薬学実習書 | 北里大学生薬学教室 | 北里大学生薬学教室 |
教科書 | 現代医療における漢方薬 改訂第2版 | 日本生薬学会監修(小林義典等 編著) | 南江堂 |
参考書 | 日本薬局方電子版 | 厚生労働省 | http://jpdb.nihs.go.jp/jp17/ |
参考書 | 第17改正日本薬局方解説書 | 廣川書店 | |
参考書 | パートナー生薬学 | 竹谷孝一・鳥居塚和生 編(著、小林義典 他) | 南江堂 |
参考書 | 天然医薬資源学 | 小林義典 他 | 廣川書店 |
参考書 | 粉末生薬の内部形態 | 東京生薬協会 | 暁印書館 |