Web Syllabus(講義概要)
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科目名:病態評価学
英文名:Pathologic Physiology
科目概要:薬・創薬, 2年, 後期, 必修・選択, 1単位
A, B, C, D, S, 火曜日1時限, 2202大講義室
科目責任者:鈴木 幸男 (生体制御学・教授 ※)
担当者:鈴木 幸男 (生体制御学・教授 ※), 岡田 信彦 (微生物学・教授), 飯田 直幸 (生化学・講師), 松坂 雅子 (生体制御学・講師※), 中野 雅 (北里研究所病院 ※)
備考:健康食品管理士養成講座対応科目 
臨床検査技師養成科目 
実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す)
〔科目ナンバリング:PP301-CP02, PL301-CP02〕

授業の目的

的確な薬物治療の在り方を考えることができるようになるため、特に身体機能全般に関わる調節機構の病的変化について大要を理解し、その原因及び結果までも視野にいれて、考察できる。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

病気における病態変化を理解し、病態を誘引する生体物質や病因物質について説明する。

教育方法

パワーポイントと配布資料を用いて講義形式ですすめる。適宜、講義中に質疑応答を行う。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1内分泌系の障害①
※2時限目に実施
岡田 信彦
9月8日下垂体系内分泌機構の大要とその異常をもたらす主たる要因について概説できる。
2内分泌系の障害②
※2時限目に実施
岡田 信彦
9月15日甲状腺内分泌機構の大要とその異常をもたらす主たる要因について概説できる。
3代謝系の障害①飯田 直幸
9月29日タンパク質、脂質、糖質などに対する代謝異常の発生機序を説明できる。
4代謝系の障害②
飯田 直幸
10月6日糖尿病及びその合併症の病態について説明できる。
5休講10月13日
6サイトカイン①
松坂 雅子
10月20日サイトカインの定義付けができ、その主たる分泌細胞と機能との関連について概説できる。
7サイトカイン②
松坂 雅子
10月27日サイトカインの機能を、主に免疫機能との関連から概説できる。
8サイトカイン③
松坂 雅子
11月10日サイトカインの機能を、主に細胞分化・増殖・細胞死の観点から概説できる。
9消化器系の障害
中野 雅
11月17日消化管(食道、胃、小腸及び大腸)の代表的な疾患を挙げ、概説できる。
10呼吸器系の障害①鈴木 幸男
11月24日呼吸器系疾患の徴候、身体所見、主な検査について、概説できる
11呼吸器系の障害②鈴木 幸男
12月1日肺、気管支の代表的な疾患を挙げ、病態を概説できる。
No. 1
講義項目
内分泌系の障害①
※2時限目に実施
担当者
岡田 信彦
開講日
2020-09-08
到達目標・学習方法・内容
下垂体系内分泌機構の大要とその異常をもたらす主たる要因について概説できる。
SBO
C71121内分泌系について概説できる。
C7221代表的なホルモンを挙げ、その産生器官、生理活性および作用機構について概説できる。
E2524尿崩症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
No. 2
講義項目
内分泌系の障害②
※2時限目に実施
担当者
岡田 信彦
開講日
2020-09-15
到達目標・学習方法・内容
甲状腺内分泌機構の大要とその異常をもたらす主たる要因について概説できる。
SBO
C7221代表的なホルモンを挙げ、その産生器官、生理活性および作用機構について概説できる。
E2522Basedow(バセドウ)病について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2523甲状腺炎(慢性(橋本病)、亜急性)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
No. 3
講義項目
代謝系の障害①
担当者
飯田 直幸
開講日
2020-09-29
到達目標・学習方法・内容
タンパク質、脂質、糖質などに対する代謝異常の発生機序を説明できる。
SBO
E2512脂質異常症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
No. 4
講義項目
代謝系の障害②
担当者
飯田 直幸
開講日
2020-10-06
到達目標・学習方法・内容
糖尿病及びその合併症の病態について説明できる。
SBO
E2511糖尿病とその合併症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
No. 5
講義項目
休講
担当者
開講日
2020-10-13
到達目標・学習方法・内容
SBO
No. 6
講義項目
サイトカイン①
担当者
松坂 雅子
開講日
2020-10-20
到達目標・学習方法・内容
サイトカインの定義付けができ、その主たる分泌細胞と機能との関連について概説できる。
SBO
C7241代表的なサイトカイン、増殖因子を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。
No. 7
講義項目
サイトカイン②
担当者
松坂 雅子
開講日
2020-10-27
到達目標・学習方法・内容
サイトカインの機能を、主に免疫機能との関連から概説できる。
SBO
C7241代表的なサイトカイン、増殖因子を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。
E1224免疫学的検査の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。
No. 8
講義項目
サイトカイン③
担当者
松坂 雅子
開講日
2020-11-10
到達目標・学習方法・内容
サイトカインの機能を、主に細胞分化・増殖・細胞死の観点から概説できる。
SBO
C6721細胞死(アポトーシスとネクローシス)について説明できる。
C6732がん遺伝子とがん抑制遺伝子について概説できる。
E1223血液生化学検査の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。
No. 9
講義項目
消化器系の障害
担当者
中野 雅
開講日
2020-11-17
到達目標・学習方法・内容
消化管(食道、胃、小腸及び大腸)の代表的な疾患を挙げ、概説できる。
SBO
E2421以下の上部消化器疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 胃食道逆流症(逆流性食道炎を含む)、消化性潰瘍、胃炎
E2422炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病等)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
No. 10
講義項目
呼吸器系の障害①
担当者
鈴木 幸男
開講日
2020-11-24
到達目標・学習方法・内容
呼吸器系疾患の徴候、身体所見、主な検査について、概説できる
SBO
C7181肺、気管支について概説できる。
E1211以下の症候・病態について、生じる原因とそれらを伴う代表的疾患を挙げ、患者情報をもとに疾患を推測できる。 ショック、高血圧、低血圧、発熱、けいれん、意識障害・失神、チアノーゼ、脱水、全身倦怠感、肥満・やせ、黄疸、発疹、貧血、出血傾向、リンパ節腫脹、浮腫、心悸亢進・動悸、胸水、胸痛、呼吸困難、咳・痰、血痰・喀血、めまい、頭痛、運動麻痺・不随意運動・筋力低下、腹痛、悪心・嘔吐、嚥下困難・障害、食欲不振、下痢・便秘、吐血・下血、腹部膨満(腹水を含む)、タンパク尿、血尿、尿量・排尿の異常、月経異常、関節痛・関節腫脹、腰背部痛、記憶障害、知覚異常(しびれを含む)・神経痛、視力障害、聴力障害
E1225動脈血ガス分析の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。
E1226代表的な生理機能検査(心機能、腎機能、肝機能、呼吸機能等)、病理組織検査および画像検査の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。
E1227代表的な微生物検査の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。
No. 11
講義項目
呼吸器系の障害②
担当者
鈴木 幸男
開講日
2020-12-01
到達目標・学習方法・内容
肺、気管支の代表的な疾患を挙げ、病態を概説できる。
SBO
E2411気管支喘息について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2412慢性閉塞性肺疾患および喫煙に関連する疾患(ニコチン依存症を含む)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2413間質性肺炎について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2789肺癌について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。

評価方法

定期試験定期試験(100%)により評価する。60%以上を合格とする。
授業
その他

学生へのメッセージ

前期病理学で学習した細胞・組織の病的変化とその原因要因の関係に引き続き、後期は病態評価学として、身体機能調節機構の働きとその異常について学習する。前期同様、内容が多岐に渡るので、積極的に取り組んでください。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2あらかじめ関連科目(解剖学、生理学Ⅰ・Ⅱなど)を復習して講義に臨むこと。
講義プリントをよく復習して次回の講義に備えること。
3【実務経験のある教員による授業】(※印の付された担当者)
実臨床に当たっている医師が、自身の専門分野について講義を行っている。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書講義資料配布 
参考書シンプル病理学笹野公伸、岡田保典、安井弥南江堂
参考書医療系学生のための病理学 第4版
中村仁志夫 他講談社サイエンティフィク
参考書分子細胞免疫学 原著第5版 11Abul K. Abbas and Andrew H.Lichtman 松島綱治 他監訳エルゼビア・ジャパン
教科書
署名
講義資料配布
著者・編者
 
発行所
参考書
署名
シンプル病理学
著者・編者
笹野公伸、岡田保典、安井弥
発行所
南江堂
参考書
署名
医療系学生のための病理学 第4版
著者・編者
中村仁志夫 他
発行所
講談社サイエンティフィク
参考書
署名
分子細胞免疫学 原著第5版 11
著者・編者
Abul K. Abbas and Andrew H.Lichtman 松島綱治 他監訳
発行所
エルゼビア・ジャパン