Web Syllabus(講義概要)
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科目名:有機化学Ⅰ
英文名:Organic Chemistry Ⅰ
科目概要:薬・創薬, 1年, 後期, 必修, 1単位
A, B, S1, S2, 月曜日3時限, L1-63
C, D, S3, S4, 月曜日4時限, L1-63
科目責任者:藤井 秀明 (生命薬化学・教授)
担当者:藤井 秀明 (生命薬化学・教授), 伊藤 謙之介 (生命薬化学・准教授), 水口 貴章 (生命薬化学・助教)
備考:〔科目ナンバリング:PP201-CH01, PL201-CH01〕

授業の目的

薬剤師は薬物の構造と薬理作用の関係を十分理解し、医師に説明できる能力を修得する必要がある。
また、有機化学は薬学におけるすべての科目の基礎となる学問であり、生命の深い理解のために必要な学問である。
これらのことを認識し基礎力を養成するために、有機化学の基礎的な知識及び概念を学習する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

有機化学の基礎的な知識及び概念のうち、主に求核置換反応、脱離反応、求電子付加反応、およびラジカル反応に関して講義する。

教育方法

パワーポイントと配布資料を用いて、講義形式ですすめる。
また、分子模型を用いたり、反応機構の矢印の動きを書画カメラを用いて説明する事により、視覚的に理解できるように説明を行う。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1アルケンとアルキン I. 性質と合成伊藤 謙之介
9月14日アルケンやアルキンの命名ができる。
二重結合、三重結合の安定性を解説できる。
2アルケンとアルキン I. 性質と合成伊藤 謙之介
9月28日二重結合、三重結合の合成反応を解説できる。
3アルケンとアルキン I. 性質と合成伊藤 謙之介
10月5日二重結合、三重結合の合成反応を解説できる。
4アルケンとアルキン I. 性質と合成伊藤 謙之介
10月12日二重結合、三重結合の合成反応を解説できる。
5アルケンとアルキン II 付加反応伊藤 謙之介
10月19日二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
6アルケンとアルキン II 付加反応伊藤 謙之介
10月26日二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
7アルケンとアルキン II 付加反応伊藤 謙之介
11月2日二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
8アルケンとアルキン II 付加反応伊藤 謙之介
11月16日二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
9ラジカル反応水口 貴章
11月23日イオンとラジカルの違いを説明できる。
ラジカル反応の特徴を理解し、説明できる。
10アルコール、エーテル及びチオール伊藤 謙之介
11月30日アルコール、エーテル及びチオールの命名ができる。
チオールの性質、合成、反応を理解し、説明できる。
11アルコール、エーテル及びチオール伊藤 謙之介
12月7日アルコールの性質、合成、反応を理解し、説明できる。
12アルコール、エーテル及びチオール伊藤 謙之介
12月14日エーテルの性質、合成、反応を理解し、説明できる。
13総合解説伊藤 謙之介
12月21日一年生後期の講義を総合的に解説することにより、後期の内容を理解し、説明できる
No. 1
講義項目
アルケンとアルキン I. 性質と合成
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-09-14
到達目標・学習方法・内容
アルケンやアルキンの命名ができる。
二重結合、三重結合の安定性を解説できる。
SBO
C3111代表的な化合物をIUPAC規則に基づいて命名することができる。
C3112薬学領域で用いられる代表的な化合物を慣用名で記述できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3126炭素―炭素二重結合の立体異性(cis,transならびにE,Z異性)について説明できる。
C3311代表的な官能基を列挙し、性質を説明できる。
No. 2
講義項目
アルケンとアルキン I. 性質と合成
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-09-28
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の合成反応を解説できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3122キラリティーと光学活性の関係を概説できる。
C3311代表的な官能基を列挙し、性質を説明できる。
C3321有機ハロゲン化合物の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
C3323脱離反応の特徴について説明できる。
No. 3
講義項目
アルケンとアルキン I. 性質と合成
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-10-05
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の合成反応を解説できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3222アルケンの代表的な酸化、還元反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3321有機ハロゲン化合物の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
C3322求核置換反応の特徴について説明できる。
C3323脱離反応の特徴について説明できる。
No. 4
講義項目
アルケンとアルキン I. 性質と合成
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-10-12
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の合成反応を解説できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3311代表的な官能基を列挙し、性質を説明できる。
C3323脱離反応の特徴について説明できる。
No. 5
講義項目
アルケンとアルキン II 付加反応
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-10-19
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3122キラリティーと光学活性の関係を概説できる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
No. 6
講義項目
アルケンとアルキン II 付加反応
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-10-26
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
No. 7
講義項目
アルケンとアルキン II 付加反応
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-11-02
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3223アルキンの代表的な反応を列挙し、その特徴を説明できる。
No. 8
講義項目
アルケンとアルキン II 付加反応
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-11-16
到達目標・学習方法・内容
二重結合、三重結合の付加反応の生成物を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3222アルケンの代表的な酸化、還元反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3223アルキンの代表的な反応を列挙し、その特徴を説明できる。
No. 9
講義項目
ラジカル反応
担当者
水口 貴章
開講日
2020-11-23
到達目標・学習方法・内容
イオンとラジカルの違いを説明できる。
ラジカル反応の特徴を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
No. 10
講義項目
アルコール、エーテル及びチオール
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-11-30
到達目標・学習方法・内容
アルコール、エーテル及びチオールの命名ができる。
チオールの性質、合成、反応を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3222アルケンの代表的な酸化、還元反応を列挙し、その特徴を説明できる。
No. 11
講義項目
アルコール、エーテル及びチオール
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-12-07
到達目標・学習方法・内容
アルコールの性質、合成、反応を理解し、説明できる。
SBO
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3321有機ハロゲン化合物の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
No. 12
講義項目
アルコール、エーテル及びチオール
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-12-14
到達目標・学習方法・内容
エーテルの性質、合成、反応を理解し、説明できる。
SBO
C3111代表的な化合物をIUPAC規則に基づいて命名することができる。
C3112薬学領域で用いられる代表的な化合物を慣用名で記述できる。
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3119基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3311代表的な官能基を列挙し、性質を説明できる。
C3321有機ハロゲン化合物の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
C3331アルコール、フェノール類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
C3331アルコール、フェノール類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
No. 13
講義項目
総合解説
担当者
伊藤 謙之介
開講日
2020-12-21
到達目標・学習方法・内容
一年生後期の講義を総合的に解説することにより、後期の内容を理解し、説明できる
SBO
C3111代表的な化合物をIUPAC規則に基づいて命名することができる。
C3112薬学領域で用いられる代表的な化合物を慣用名で記述できる。
C3116基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。
C3117炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明できる。
C3122キラリティーと光学活性の関係を概説できる。
C3126炭素―炭素二重結合の立体異性(cis,transならびにE,Z異性)について説明できる。
C3221アルケンへの代表的な付加反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3222アルケンの代表的な酸化、還元反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3223アルキンの代表的な反応を列挙し、その特徴を説明できる。
C3311代表的な官能基を列挙し、性質を説明できる。
C3321有機ハロゲン化合物の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
C3323脱離反応の特徴について説明できる。
C3331アルコール、フェノール類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。
C3332エーテル類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。

評価方法

定期試験定期試験(80%) 
授業レポート(20%、2回以上のレポート提出を必須とします。)
レポートは、第4回、第8回及び第12回に課す予定です。
*レポートは、授業用Webサイトから提出してください。書式が正しくない、指定したファイル形式とは異なる場合は、減点対象とします。
講義中の態度が悪い場合は、減点の対象となります。 
その他欠席が多いと減点対象とします。出席表には、責任を持って氏名を記入すること(書き忘れた、出席表が回って来なかった等の言い訳は認めない)。 

学生へのメッセージ

有機化学Ⅰでは、求核置換反応や脱離反応などの重要かつ基礎的な反応を学びます。丸暗記ではなく、電子の動き(矢印)に注目して反応を理解するように心がけましょう。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2① (予習)次回の講義範囲を教科書のページ数で示すので、教科書の該当箇所を読んでから講義に臨むこと。
② (復習)講義後にも教科書や配付資料を読み、学んだ知識・概念を整理すること。
③ (復習)配布資料に記載の練習問題を利用して、理解を深めること。
④ ②、③項により、わからないことが出てきたら、積極的に質問にくること。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書ソロモンの新有機化学第11版 Ⅰソロモン著 花房、西出、奥山、上西、池田 監訳廣川書店
参考書(なし)  
教科書
署名
ソロモンの新有機化学第11版 Ⅰ
著者・編者
ソロモン著 花房、西出、奥山、上西、池田 監訳
発行所
廣川書店
参考書
署名
(なし)
著者・編者
 
発行所