Web Syllabus(講義概要)
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科目名:生理学Ⅰ
英文名:Physiology Ⅰ
科目概要:薬・創薬, 1年, 後期, 必修, 1単位
A, B, C, D, S, 水曜日3時限
科目責任者:中原 努 (分子薬理学・教授)
担当者:中原 努 (分子薬理学・教授), 比留間 弘美 (非常勤教員), 秋田 久直 (医療衛生学部), 片倉 隆 (非常勤教員)
備考:健康食品管理士養成講座対応科目 
臨床検査技師養成科目 
〔科目ナンバリング:PP301-PH01, PL301-PH01〕

授業の目的

医療系薬学・生物系薬学の学習に必要な生理学知識と考え方を身に付けるために、人体内に備わる様々な生命現象のメカニズムを理解する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

人体の基本的な成り立ちと生理現象を科学的に理解するために必要な基本的な原理について解説したうえで、個体・臓器・細胞の各レベルでの講義を行う。

教育方法

パワーポイント、プリント、板書を活用しながら講義形式で進める(オムニバス方式)。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容SBO
1細胞から個体へ中原 努
9月9日細胞の構造、多細胞生物、体液並びにホメオスタシスを説明できる。
2細胞内情報伝達中原 努
9月16日細胞機能の発現に関連する情報伝達経路の基礎を説明できる。
3神経片倉 隆
9月30日ニューロンの形態、膜電位並びに興奮の伝導と伝達を説明できる。
4神経系(1)片倉 隆
10月7日体性神経系と自律神経系を説明できる。
5神経系(2)片倉 隆
10月14日骨格筋の感覚器、体性反射と中枢、脊髄並びに脳幹を説明できる。
6筋肉片倉 隆
10月21日筋収縮の機序並びに骨格筋・心筋・平滑筋の構造と機能を説明できる。
7随意運動の制御機構秋田 久直
10月28日小脳、大脳基底核並びに大脳皮質運動野を説明できる。
8中枢神経系の高次機能(1)秋田 久直
11月4日新皮質の機能分化、脳波、覚醒と睡眠を説明できる。
9中枢神経系の高次機能(2)秋田 久直
11月11日新皮質連合野の統合機能、辺縁系と視床下部の機能を説明できる。
10内分泌(1)比留間 弘美
11月18日ホルモンの一般的性質、視床下部並びに下垂体を説明できる。
11内分泌(2)比留間 弘美
11月25日甲状腺、カルシウム代謝、副腎皮質並びに副腎髄質を説明できる。
12内分泌(3)比留間 弘美
12月2日膵臓、血糖の調節並びに生殖機能の調節を説明できる。
13内分泌(4)比留間 弘美
12月9日生殖機能の調節を説明できる。
14栄養と代謝中原 努
1月6日生体の構成成分と栄養素、代謝、中間代謝並びにエネルギー代謝を説明できる。
No. 1
講義項目
細胞から個体へ
担当者
中原 努
開講日
2020-09-09
到達目標・学習方法・内容
細胞の構造、多細胞生物、体液並びにホメオスタシスを説明できる。
SBO
C6111細胞膜を構成する代表的な生体成分を列挙し、その機能を分子レベルで説明できる。
C6112エンドサイトーシスとエキソサイトーシスについて説明できる。
C6121細胞小器官(核、ミトコンドリア、小胞体、リソソーム、ゴルジ体、ペルオキシソームなど)やリボソームの構造と機能を説明できる。
C6131細胞骨格の構造と機能を説明できる。
C6311多彩な機能をもつタンパク質(酵素、受容体、シグナル分子、膜輸送体、運搬・輸送タンパク質、貯蔵タンパク質、構造タンパク質、接着タンパク質、防御タンパク質、調節タンパク質)を列挙し概説できる。
C7131人体を構成する器官、器官系の名称、形態、体内での位置および機能を説明できる。
No. 2
講義項目
細胞内情報伝達
担当者
中原 努
開講日
2020-09-16
到達目標・学習方法・内容
細胞機能の発現に関連する情報伝達経路の基礎を説明できる。
SBO
C6611細胞間コミュニケーションにおける情報伝達様式を説明できる。
C6621細胞膜チャネル内蔵型受容体を介する細胞内情報伝達について説明できる。
C6622細胞膜受容体からGタンパク系を介する細胞内情報伝達について説明できる。
C6623細胞膜受容体タンパク質などのリン酸化を介する細胞内情報伝達について説明できる。
C6624細胞内情報伝達におけるセカンドメッセンジャーについて説明できる。
C6625細胞内(核内)受容体を介する細胞内情報伝達について説明できる。
No. 3
講義項目
神経
担当者
片倉 隆
開講日
2020-09-30
到達目標・学習方法・内容
ニューロンの形態、膜電位並びに興奮の伝導と伝達を説明できる。
SBO
C7211神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。
C7214神経による筋収縮の調節機構について説明できる。
No. 4
講義項目
神経系(1)
担当者
片倉 隆
開講日
2020-10-07
到達目標・学習方法・内容
体性神経系と自律神経系を説明できる。
SBO
C7142末梢(体性・自律)神経系について概説できる。
No. 5
講義項目
神経系(2)
担当者
片倉 隆
開講日
2020-10-14
到達目標・学習方法・内容
骨格筋の感覚器、体性反射と中枢、脊髄並びに脳幹を説明できる。
SBO
C7151骨、筋肉について概説できる。
C7152代表的な骨格筋および関節の名称を挙げ、位置を示すことができる。
C7211神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。
C7212代表的な神経伝達物質を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。
No. 6
講義項目
筋肉
担当者
片倉 隆
開講日
2020-10-21
到達目標・学習方法・内容
筋収縮の機序並びに骨格筋・心筋・平滑筋の構造と機能を説明できる。
SBO
C7151骨、筋肉について概説できる。
C7152代表的な骨格筋および関節の名称を挙げ、位置を示すことができる。
C7214神経による筋収縮の調節機構について説明できる。
No. 7
講義項目
随意運動の制御機構
担当者
秋田 久直
開講日
2020-10-28
到達目標・学習方法・内容
小脳、大脳基底核並びに大脳皮質運動野を説明できる。
SBO
C7141中枢神経系について概説できる。
No. 8
講義項目
中枢神経系の高次機能(1)
担当者
秋田 久直
開講日
2020-11-04
到達目標・学習方法・内容
新皮質の機能分化、脳波、覚醒と睡眠を説明できる。
SBO
C7141中枢神経系について概説できる。
No. 9
講義項目
中枢神経系の高次機能(2)
担当者
秋田 久直
開講日
2020-11-11
到達目標・学習方法・内容
新皮質連合野の統合機能、辺縁系と視床下部の機能を説明できる。
SBO
C7141中枢神経系について概説できる。
No. 10
講義項目
内分泌(1)
担当者
比留間 弘美
開講日
2020-11-18
到達目標・学習方法・内容
ホルモンの一般的性質、視床下部並びに下垂体を説明できる。
SBO
C71121内分泌系について概説できる。
C7221代表的なホルモンを挙げ、その産生器官、生理活性および作用機構について概説できる。
No. 11
講義項目
内分泌(2)
担当者
比留間 弘美
開講日
2020-11-25
到達目標・学習方法・内容
甲状腺、カルシウム代謝、副腎皮質並びに副腎髄質を説明できる。
SBO
C71121内分泌系について概説できる。
C7221代表的なホルモンを挙げ、その産生器官、生理活性および作用機構について概説できる。
No. 12
講義項目
内分泌(3)
担当者
比留間 弘美
開講日
2020-12-02
到達目標・学習方法・内容
膵臓、血糖の調節並びに生殖機能の調節を説明できる。
SBO
C71111生殖器系について概説できる。
C71121内分泌系について概説できる。
C7261血糖の調節機構について概説できる。
C72101性周期の調節機構について概説できる。
No. 13
講義項目
内分泌(4)
担当者
比留間 弘美
開講日
2020-12-09
到達目標・学習方法・内容
生殖機能の調節を説明できる。
SBO
C71111生殖器系について概説できる。
C72101性周期の調節機構について概説できる。
No. 14
講義項目
栄養と代謝
担当者
中原 努
開講日
2021-01-06
到達目標・学習方法・内容
生体の構成成分と栄養素、代謝、中間代謝並びにエネルギー代謝を説明できる。
SBO
C6261代表的なビタミンの種類、構造、性質、役割を説明できる。
C6271代表的な必須微量元素の種類、役割を説明できる。
C6511エネルギー代謝の概要を説明できる。
C6521解糖系及び乳酸の生成について説明できる。
C6522クエン酸回路(TCAサイクル)について説明できる。
C6523電子伝達系(酸化的リン酸化)とATP合成酵素について説明できる。
C6524グリコーゲンの代謝について説明できる。
C6525糖新生について説明できる。
C6541飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。
C6542余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。
C7261血糖の調節機構について概説できる。

評価方法

定期試験定期試験の成績で評価する(100%)。
授業
その他 

学生へのメッセージ

本講義を通じて薬理学・薬物治療学の講義を理解するために必要な基礎知識を修得してください。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
2シラバスに目を通して講義内容を把握し、教科書を予習しておく。予習でわからない部分を整理して講義に臨み、受講後は講義内容を教科書・参考書を利用して復習する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書シンプル生理学貴邑 冨久子、 根来 英雄南江堂
参考書グラフィカル機能形態学馬場 広子京都廣川書店
教科書
署名
シンプル生理学
著者・編者
貴邑 冨久子、 根来 英雄
発行所
南江堂
参考書
署名
グラフィカル機能形態学
著者・編者
馬場 広子
発行所
京都廣川書店