科目名 | : | 薬剤・分析学特論 |
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英文名 | : | Special Lecture on Biopharmaceutics and Biomolecular Science |
科目概要 | : | 修士_薬科専_薬科コ, 修士課程1年・修士課程2年, 後期, 必修, 2単位 水曜日2時限, 3301講義室 |
科目責任者 | : | 伊藤 智夫 (薬剤学・教授) |
担当者 | : | 伊藤 智夫 (薬剤学・教授), 加藤 くみ子 (分析化学・教授 ※), 片根 真澄 (医薬研究施設・准教授), 奈良輪 知也 (薬剤学・講師), 坂本 光 (放射性同位元素研究室・講師), 関根 正恵 (分析化学・助教), 齋藤 康昭 (分析化学・助教), 宮本 哲也 (分析化学・講師), 髙野 修平 (薬剤学・助教) |
備考 | : |
修士課程における研究を完成し論文をまとめるための課題発見能力と問題解決能力を身につけるために、薬物動態学、生命科学、分析科学に関する最新の研究内容を学ぶ。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻修士課程②⑤に関連する。
【薬剤学】薬物動態分野の最先端の知識を講義する。薬物動態に関するデータをグラフに描き、薬物動態パラメータを算出する方法を身に付ける。
【分析科学】分離分析学における最新の分離技術や検出法とそれらの応用、さらに新規医薬品の分析評価について講義する。医薬品開発等への分析科学の役割を理解する。
【薬剤学】薬物動態(特にトランスポーター、薬物代謝)に関する講義と、薬物動態パラメータ算出に関する演習。
【分析科学】パワーポイントや配布資料等を用いて講義形式ですすめる。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
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1 | 分離分析学における最新の分離技術と検出法(1) | 加藤 くみ子 | 9月9日 | ペプチドの分析法と最新の分離技術について説明できる。 |
2 | 分離分析学における最新の分離技術と検出法(2) | 加藤 くみ子 | 9月16日 | 光学分割法の原理・概要を説明でき、光学分割法のD−アミノ酸機能解析への応用について理解できる。 |
3 | 生体内新奇生理活性物質としての遊離型 D-アミノ酸:その機能と病態への関与 | 片根 真澄 | 9月23日 | ヒトを含めた哺乳類に存在する代表的な遊離型 D-アミノ酸の機能や動態、代謝、及び疾患への関与について概説できる。 |
4 | モデル生物におけるD−アミノ酸の機能 | 齋藤 康昭 | 9月30日 | モデル生物である線虫における立体特異的アミノ酸代謝関連酵素とD−アミノ酸の機能について説明できる。 |
5 | 細菌におけるD-アミノ酸の代謝とその機能 | 宮本 哲也 | 10月7日 | 細菌におけるD-アミノ酸の代謝機構とその機能について説明できる。 |
6 | 新規医薬品の分析評価 | 加藤 くみ子 | 10月14日 | 新規医薬品開発における分析評価の重要性について説明できる。 |
7 | 植物における立体特異的アミノ酸と代謝関連酵素 | 関根 正恵 | 10月21日 | 植物における立体特異的アミノ酸代謝関連酵素の概要とその生化学的意味について説明できる。 |
8 | 紫外線と炎症性物質産生 | 坂本 光 | 10月28日 | 紫外線曝露による炎症性物質産生機構との機能について理解できる。 |
9 | 薬物の生体膜透過及び吸収機構概論 | 伊藤 智夫 | 11月4日 | 物質の生体膜透過機構と薬物吸収について理解し、医薬品候補化合物の吸収性を予測する手法を説明できる。 |
10 | 薬物代謝概論 | 伊藤 智夫 | 11月11日 | 医薬品開発における薬物代謝研究の重要性について説明できる。 |
11 | 薬物動態解析の基礎:1 | 伊藤 智夫 | 11月18日 | 基本的な薬物動態パラメータの算出法を説明できる。与えられた血中濃度推移からデータをもとに、演習を通して、基本的な薬物動態パラメータを算出できるようになる。 |
12 | 薬物動態解析の基礎:2 | 伊藤 智夫 | 11月25日 | 与えられたデータに対して、薬物物動態解析における最適なモデルを選択し、種々の薬物動態パラメータを算出できるようになる。 |
13 | 有機アニオントランスポーターの輸送機構 | 髙野 修平 | 12月2日 | 有機アニオントランスポーター、特にOATPの役割及び輸送機構について理解する。 |
14 | 異性体医薬品の体内動態 | 奈良輪 知也 | 12月9日 | 異性体医薬品の立体選択的体内動態について理解する。 |
15 | 医薬品開発における薬物動態解析 | 伊藤 智夫 | 12月16日 | 新規医薬品開発における薬物動態解析の役割について理解する。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 受講態度・演習問題への取り組み(50%)、レポート(50%)。欠席は減点する。 |
本特論では、分析科学・生命科学と薬剤学の領域にまたがる内容が取り扱われる。広範な内容が扱われるので、そのつもりで聴講してほしい。
薬物動態解析では、定量的な解析を理解していただくために沢山の数式が出てきますが、諦めずに履修してください。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | 学部で履修した関連科目の内容を良く復習しておくこと。 【薬剤学】血中薬物濃度推移の作図と薬物動態パラメータの算出については、地震で作図・算出ができるように復習しておくこと。 【分析科学】講義内容に関し、配布資料等で復習し、理解を深めておくこと。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | (なし) |