科目名 | : | 衛生薬学特論 |
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英文名 | : | Pharmaceutical Health Sciences |
科目概要 | : | 修士_薬科専_薬科コ, 修士課程1年・修士課程2年, 前期, 必修, 2単位 木曜日2時限, 3114セミナー室 |
科目責任者 | : | 今井 浩孝 (衛生化学・教授) |
担当者 | : | 今井 浩孝 (衛生化学・教授), 清野 正子 (公衆衛生学・教授), 髙根沢 康一 (公衆衛生学・准教授), 熊谷 剛 (臨床薬学研究部門・講師), 浦口 晋平 (公衆衛生学・講師), 坂本 太郎 (衛生化学・講師), 幸村 知子 (衛生化学・助教), 松岡 正城 (衛生化学・助教), 中村 亮介 (公衆衛生学・助教), 大城 有香 (公衆衛生学・助教), 片桐 晃子 (理学部), 小寺 義男 (理学部・教授), 中川 公恵 (特別講師), 村橋 毅 (非常勤教員) |
備考 | : |
ヒトの健康を衛る学問である衛生薬学。健康を化学する衛生化学、特に脂質と疾患に関る最新の知識と、環境を化学する公衆衛生、特に水銀の毒性や耐性機構、環境浄化への最新の研究情報を学び、研究の問題点などを考察できる能力の育成を行う。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻修士課程②⑤に関連する。
衛生化学分野及び公衆衛生学分野の最先端の研究を紹介し、研究の目的、目的を達成するための方法論や工夫の仕方、結果をどのように発展させたのか等の研究の醍醐味を紹介する。
プリントとパワーポイントを用いた討議形式。授業後にレポート提出。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
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1 | 様々な細胞死経路と酸化脂質還元酵素(GPx4)の機能と疾患との関連 | 今井 浩孝 | 5月14日 | 様々な細胞死経路とその制御因子である酸化脂質還元酵素(GPx4)の機能と疾患との関連について理解する。 |
2 | カルジオリピンとアポトーシス | 幸村 知子 | 5月21日 | ミトコンドリア特異的なリン脂質カルジオリピンの酸化と細胞死(アポトーシス)の関連について理解する。 |
3 | スフィンゴミエリン合成酵素2による脂質酸化依存的新規細胞死の制御機構 | 熊谷 剛 | 5月28日 | スフィンゴミエリン合成酵素2が脂質酸化依存的新規細胞死を抑制するメカニズムを理解する。 |
4 | 脂質酸化依存的新規細胞死(フェロトーシス)のシグナル伝達経路の解析 | 松岡 正城 | 6月4日 | 脂質酸化が起因となる新しい細胞死メカニズムを理解する。 |
5 | 線虫における抗酸化酵素SODの生理的意義 | 坂本 太郎 | 6月11日 | 線虫の精子活性化における活性酸素の役割を理解する。 |
6 | 関東の大気環境と水環境 | 村橋 毅 | 6月18日 | 関東の大気環境と水環境の現状と課題について理解する。 |
7 | メチル水銀に対する細胞応答 | 髙根沢 康一 | 6月25日 | メチル水銀に対して細胞がどのように応答するかを理解する。 |
8 | 重金属・水銀の毒性 | 清野 正子 | 7月2日 | 重金属、水銀の毒性を理解する。 |
9 | 抗メチル水銀薬の探索 | 中村 亮介 | 7月9日 | in vivo, in vitroにおける抗メチル水銀の探索研究について理解する。 |
10 | 植物における有害元素の輸送機構の解析と応用 | 浦口 晋平 | 7月16日 | 植物における重金属輸送システムについて理解する。 |
11 | 休講 | 7月23日 | ||
12 | 水銀のファイトレメディエーション | 大城 有香 | 7月30日 | 水銀トランスポーターを用いたファイトレメディエーションについて理解する。 |
13 | 疾患プロテオミクスの基礎と応用 | 小寺 義男 | 8月6日 | 進展著しい質量分析技術を基盤にしたプロテオミクスに関する基礎的な知識を習得し、疾患を対象とした研究の可能性を理解する。 |
14 | 公衆衛生学のまとめ | 清野 正子 | 8月20日 | 公衆衛生担当内容の総括 |
15 | 骨代謝機能におけるビタミンDとビタミンKの役割 | 中川 公恵 | 8月27日 | 骨の形成にビタミンDやビタミンKがどのように関わっているのかについての最先端の研究を理解する。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 討議の積極的参加(30%)、レポートの提出(70%)で評価する。なお、欠席、遅刻、早退、態度不良は減点する。 |
衛生薬学特論は、衛生化学教室・公衆衛生学教室における最新の研究データを他分野の研究を専攻する学生にもわかりやすく紹介する。本特論をご自分の研究遂行に役立たせることを期待する。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | 生体成分として脂質にはどの様なものがあるのか、生理的役割について生化学の教科書で予習する。本講義を聞いて内容をまとめる能力を身につける。 |
3 | 授業後、興味のある分野への理解を深めるため参考書等で独自に見識を深める。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | (なし) |