科目名 | : | 生命薬学特論 |
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英文名 | : | Special Lecture on Pharmaceutical Life Sciences |
科目概要 | : | 修士_薬科専_薬科コ, 修士課程1年・修士課程2年, 後期, 必修, 2単位 木曜日2時限, 3301講義室 |
科目責任者 | : | 奥脇 暢 (生化学・教授) |
担当者 | : | 奥脇 暢(生化学・教授)、岡田 信彦(微生物学・教授)、小山 信裕(微生物薬品製造学・講師)、柴垣 芳夫(生化学・講師)、飯田 直幸(生化学・講師)、須藤 直樹(微生物学・助教)、小林 啓介(微生物薬品製造学・講師)、大手 聡(微生物薬品製造学・講師)、齋藤 祥子(生化学・助教)、長井 賢一郎(医薬研究施設・講師)、髙瀬 ひろか(放射性同位元素研究室・助教)、佐藤 倫子(化学系共有機器室・助教)、清 和成(医療衛生学部)、供田 洋(特任教授)、白石 航也(非常勤教員)、野本 康二(非常勤教員)、大西 真(非常勤教員)、西村 健(非常勤教員) |
備考 | : |
生命薬学領域のうち、1)感染生物学的研究、2)生化学的研究、3)微生物資源からの創薬研究について、最新の知識を学び、専門領域における研究を遂行し、論文をまとめる能力を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻修士課程②⑤に関連する。
感染生物学、生化学、微生物資源からの創薬研究領域について、基礎的な内容に加えて、最先端の研究の実際とその研究手法についても学習する。
配布した資料を用いて講義を進める。講義内容に関する討論を交える場合もある。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
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1 | 腸内細菌と健康 | 野本 康二 | 9月3日 | ヒトの健康と腸内細菌を関連づけて説明できる。さらに、腸内細菌の臨床応用について概略を説明で きる。 |
2 | ゲノム情報を利用した個別化医療 | 白石 航也 | 9月10日 | ゲノム情報を利用した肺がんの個別化医 療の現状及び今後のがん治療法の展望に ついて説明できる。 |
3 | 微生物による環境浄化 | 清 和成 | 9月17日 | 微生物を利用した環境浄化について、具体 的応用例を挙げて説明できる。 |
4 | ゲノム情報による病原細菌の分子疫学 | 大西 真 | 9月24日 | ゲノム情報を利用した分子疫学的研究手法について、具体例を挙げて説明できる。 |
5 | 腸管出血性大腸菌の病原性発現に対する制御機構 | 須藤 直樹 | 10月1日 | 細菌の病原性発現に関わる制御因子の機能及び役割について、腸管出血性大腸菌を例に概説できる。 |
6 | 遺伝子発現と疾患 | 奥脇 暢 | 10月8日 | 遺伝子発現異常と疾患の関連を説明できる。 |
7 | iPS細胞の基礎と応用 | 西村 健 | 10月15日 | iPS細胞の作成方法やその利用法、再生医療への応用について説明できる。 |
8 | がん細胞入門 | 飯田 直幸 | 10月22日 | がんの発症メカニズムを理解する。説明できる。 |
9 | プリオン病の初歩 | 柴垣 芳夫 | 10月29日 | プリオン病について説明できる。 |
10 | ウイルスによる遺伝子治療 | 齋藤 祥子 | 11月5日 | ウイルスを利用した遺伝子治療の基本的原理を説明できる。 |
11 | 微生物資源からの創薬研究の基礎 | 供田 洋 | 11月12日 | 創薬資源としての微生物の重要性と微生物由来有機化合物の研究法を理解し説明できる。 |
12 | 微生物資源からの創薬研究の具体例 | 供田 洋 | 11月19日 | 微生物由来機能分子の探索法や機能分子を利用した基礎研究の具体例を説明できる。 |
13 | 天然物のケミカルスペースの解析とその応用 | 小山 信裕 | 11月26日 | 天然物のケミカルスペースについて理解し、その概略を説明できる。 |
14 | 進行性骨化性線維異形成症(FOP)に関する最新の知見 | 大手 聡 | 12月3日 | FOPとその最新の知見について理解し、説明できる。 |
15 | 脂質代謝制御剤のケミカルバイオロジー | 小林 啓介 | 12月10日 | 脂質代謝を調節する低分子化合物が示す表現型およびその作用機序を説明できる。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 討論への参加(60%)及びレポート(40%)を評価する。 |
生命薬学特論は、微生物学、生化学、微生物薬品製造学を専攻する大学院生は主科目となりますので、必ず履修してください。本科目は、生命薬学に関わる専門領域の基礎的な知識を学ぶだけでなく、生命科学における最新の理論、技術、方法論などについても触れることで修士課程において必要な幅広い専門知識を修得することが狙いです。したがって、生命薬学領域を専門としない人たちにもぜひ興味をもって受講していただきたいと思います。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | 本特論を受講するにあたっては、薬学部教育で使用している関連科目(微生物学、免疫学、生化学、細胞生物学、ゲノム医学、化学療法学等)の教科書に目を通しておくことが望ましい。 また、関連する文献を読み、十分復習することで理解を深めること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 戸田新細菌学 第33版 | 吉田眞一、柳雄一、 吉開泰信 編 | 南山堂 |
参考書 | 乳酸菌とビフィズス菌のサイエンス | 日本乳酸菌学会 編 | 京都大学学術出版会 |
参考書 | 絵解きシグナル伝達入門 | 服部成介 |