科目名 | : | 臨床心理学入門 |
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英文名 | : | Introduction to Clinical Psychology |
科目概要 | : | 薬, 1年, 後期, 選択, 1単位 A, B, C, D, 金曜日1時限, 1507セミナー室 |
科目責任者 | : | 内田 尚宏 (北里大学健康管理センター) |
担当者 | : | 内田 尚宏 (北里大学健康管理センター) |
備考 | : | 〔科目ナンバリング:PP301-HU01〕 |
薬学を含め生命科学等の進歩が著しい中で、医療人として人と関わる上で基本的に持つべき資質として、人を理解し尊重することができ、様々な職種や立場の人々とよりよいコミュニケーションをとれることが求められている。そこで、本講義では、人の行動と心理について、主に臨床心理学的な視点から、その基本的な知識、信頼関係の構築に必要な自己理解と人の多様性を理解することを目指す。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科③に関連する。
前半は、臨床心理学を理解する上で必要な心理学的知識や臨床心理学の基礎的な理論を説明する。
後半は、代表的な精神的障害や症状の概略と特徴、その対応例や今後の課題について講義する。
パワーポイントと配布資料を用い、講義形式ですすめる。映像資料の活用や、ワークシートを用いて内容を深めていく。また、数回グループワークを行い、その体験を発表し共有する。講義の終わりに小レポート課題を提示し、提出されたレポートの内容について講義中に紹介する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 | SBO |
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1 | 心理学の基礎① | 内田 尚宏 | 9月11日 | オリエンテーション。心理学について、医療人として心理学を学ぶ理由を説明できる。 | |
2 | 心理学の基礎② | 内田 尚宏 | 9月18日 | 行動と知覚、学習、記憶、認知、性格等との関係について説明できる。 ※SBO 準(2)①1)~4)、準(2)⑤2) | |
3 | 臨床心理学について | 内田 尚宏 | 10月2日 | 臨床心理学の学問的意味、主な歴史や人物と理論について説明できる。 | |
4 | パーソナリティ | 内田 尚宏 | 10月9日 | 主なパーソナリティ理論について説明できる。 ※SBO 準(2)⑤1) | |
5 | 生涯発達① | 内田 尚宏 | 10月16日 | 乳児期、幼児期の心理的発達や主な理論について説明できる。 ※SBO 準(2)④1)~3) | |
6 | 生涯発達② | 内田 尚宏 | 10月30日 | 児童期、青年期以降の心理的発達や主な理論について説明できる。 ※SBO 準(2)④1)~3) | |
7 | 動機づけとストレス | 内田 尚宏 | 11月13日 | 動機づけの主な理論と、ストレスといくつかの対処法について説明できる。 ※SBO 準(2)②1)~2)、準(2)③1)~3)、準(2)⑥1) | |
8 | アセスメント | 内田 尚宏 | 11月20日 | アセスメントを行う意義と、いくつかのアセスメントツールについて説明できる。 ※SBO 準(2)①1)~2) | |
9 | 代表的な心の問題① | 内田 尚宏 | 11月27日 | うつ、双極性障害、統合失調症、ASD等について概要を説明できる。 ※SBO Adv-A-① | |
10 | 代表的な心の問題② | 内田 尚宏 | 12月4日 | PTSDについてと、災害時の心理について説明できる。 ※SBO Adv-A-② | |
11 | 心理療法の基礎理論 | 内田 尚宏 | 12月11日 | 精神分析療法、認知行動療法、来談者中心療法等の心理療法についての概要とその代表的な活用について説明できる。 ※SBO 準(2)②3)、Adv-A-①、Adv-A-② | |
12 | 依存とグループアプローチ | 内田 尚宏 | 12月18日 | 依存のメカニズムについての概要と、グループアプローチの活用について説明できる。 ※SBO 準(2)⑥3) | |
13 | まとめ | 内田 尚宏 | 1月8日 | 自己を含め人の多様性を講義を通じて関連付けて考察でき、それを述べることができる。 |
A | 3 | 1 | 4 | 対人関係に影響を及ぼす心理的要因について概説できる。 |
A | 3 | 1 | 5 | 相手の心理状態とその変化に配慮し、対応する。 |
A | 3 | 1 | 6 | 自分の心理状態を意識して、他者と接することができる。 |
A | 3 | 1 | 4 | 対人関係に影響を及ぼす心理的要因について概説できる。 |
A | 3 | 1 | 5 | 相手の心理状態とその変化に配慮し、対応する。 |
A | 3 | 1 | 6 | 自分の心理状態を意識して、他者と接することができる。 |
A | 3 | 1 | 4 | 対人関係に影響を及ぼす心理的要因について概説できる。 |
A | 3 | 1 | 5 | 相手の心理状態とその変化に配慮し、対応する。 |
A | 3 | 1 | 6 | 自分の心理状態を意識して、他者と接することができる。 |
A | 3 | 1 | 5 | 相手の心理状態とその変化に配慮し、対応する。 |
A | 3 | 1 | 6 | 自分の心理状態を意識して、他者と接することができる。 |
A | 3 | 2 | 2 | 患者・家族・生活者の心身の状態や多様な価値観に配慮して行動する。 |
定期試験 | |
授業 | 授業態度(10%)、講義期間中に提示する数回のショートレポート課題(50%)、講義期間中の小テスト(20%)。 |
その他 | 全講義終了後に提示するレポート課題(20%)。 なお、レポート類は以下の基準を基に評価を行う。 ①テーマに沿っていること②授業内容を踏まえていること③具体的な個人の見解を述べていること |
本講義は、人の心と行動に関わることを網羅的に扱うもので、今回学んだことを今後活かしていくための基礎となるものと位置づけています。自分自身の経験と照らし合わせ、自己を含めた「人」に対する理解を深めながら、自分に合った適切な関係性の構築に役立つことを希望しています。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | ・授業はプリント等を配布する。配布された資料は見返し確認をしておくこと。授業の進捗状況によって、補講を行うこともある。その場合は予め掲示する。 |
3 | ・少人数制により実施します(最大50名)。希望者が多い場合は、受講にあたってのレポートを提出してもらい、その内容により受講者を決定します。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 配布資料 | ||
参考書 | 特になし |