科目名 | : | 香粧品学 |
---|---|---|
英文名 | : | Cosmetic Science |
科目概要 | : | 薬・創薬, 6年・5年・4年, 前期, 選択, 1単位 A, B, C, D, S, 水曜日3・4限, 3302講義室 |
科目責任者 | : | 田中 美加 (非常勤教員) |
担当者 | : | 田中 美加※(非常勤教員) |
備考 | : | 実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す) 〔科目ナンバリング:PP301-CH05, PL301-CH04〕 |
化粧品、医薬部外品の研究・開発には、その品質確保のための薬事関係法規、確認試験、純度試験等様々な規定が存在する。 さらに化粧品・医薬部外品の開発には、容器・内容物の安定性、安全性、有用性研究のための毒物学、生物学、生化学、皮膚科学、分析化学、有機化学、無機化学、微生物学、コロイド化学、物理化学、薬理学、心理学等からのアプローチが必要となる。 本講義では、化粧品産業の背景を理解するとともに、その開発研究に必要な上記分野の基本的知識を修得することをめざす。この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④⑤、生命創薬科学科①③に関連する。
化粧品及び医薬部外品の研究・開発に必要な知識としての学問(皮膚科学、分析化学、有機化学、無機化学、微生物学、コロイド化学、薬理学、心理学等)の基礎的な部分や化粧品開発フローの概要を講義する。あわせて化粧品分野の最先端研究についても比較的なじみやすい研究例(ニキビ、美白、シワ、養毛、防臭等)を取り上げ、具体的に説明する。
A.化粧品産業の現状及び化粧品、医薬部外品の薬事関係法規について理解し、説明できる。
B.化粧品の開発過程について理解し、説明できる。
C.皮膚の構造と機能及び皮膚外用製剤について理解し、説明できる。
D.薬用化粧品(医薬部外品)及び特殊(機能性)化粧品の有用性研究について学び、理解できる。
視聴覚メディア(ビデオ、パワーポイント)を活用した講義形式。PBL(問題解決学習)も取り入れ、各自が楽しみながら知識を習得できるような方法で実施する。
課題については、授業の中で検討してもらい、すぐに模範解答の提供と説明を行う。対面講義で実施する。(収録動画の配信なし)
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
---|---|---|---|---|
1 | 化粧品産業の現状と薬事関係法規 | 田中 美加 | 5月7日③④ | 化粧品産業の現状及び化粧品、医薬部外品の薬事関係法規について学ぶ。 【予習】シラバスを熟読しておくこと。 【復習】講義内容の復習と関連事項の学習。特に薬事関係法規は内容をよく理解しておくこと。 【到達目標】Aに関連する。 |
2 | 化粧品の開発研究(分類・安定性・安全性) | 田中 美加 | 5月14日③④ | 化粧品の開発過程について学ぶ。 【予習】配布テキストの該当部分を熟読する。 【復習】講義内容の復習と関連事項の学習。特に開発スケジュール全体の把握をしておくこと。 【到達目標】Bに関連する。 |
3 | 皮膚の構造と機能 | 田中 美加 | 5月21日③④ | 皮膚の構造と機能及び皮膚外用製剤について学ぶ。 【予習】配布テキストの該当部分を熟読する。 【復習】講義内容の復習と関連事項の学習。特に皮膚の構造と機能は理解を深めておくこと。 【到達目標】Cに関連する。 |
4 | 化粧品の有用性 | 田中 美加 | 5月28日③④ | 化粧品の有用性について学ぶ。 【予習】配布テキストの該当部分を熟読する。 【復習】講義内容の復習と関連事項の学習をすること。 【到達目標】Bに関連する。 |
5 | 医薬部外品及び特殊化粧品の有用性 | 田中 美加 | 6月4日③④ | 薬用化粧品(医薬部外品)及び特殊(機能性)化粧品の有用性研究について学ぶ。 【予習】配布テキストの該当部分を熟読する。 【復習】講義内容の復習と関連事項の学習。特に医薬部外品及び特殊化粧品の有用性研究の内容を把握しておくこと。 【到達目標】Dに関連する。 |
6 | 休講 | 6月11日③④ | ||
7 | 予備 ※教室変更:3202講義室 | 田中 美加 | 6月18日③④ |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 授業態度(20%)及び講義内容に関連する課題レポート(80%)による評価。総合得点の60%以上を合格とする。 |
化粧品は、化学、物理化学、薬学、分析化学、皮膚生理学等様々な分野における技術の粋を集めた「総合科学の産物」であるとも言われます。また化粧品は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」において、医薬品と並んでその定義づけがなされているものでもあります。本講義では化粧品について皮膚生理学的な観点から、皮膚のシミ、シワや脱毛といった現象について皮膚生理学的に理解するとともに、化粧品の本来の目的とその機能について製剤学的および心理学的な側面からとらえ、理解することで日常使用する化粧品の科学について探求していきましょう。
1 | 【授業時間外に必要な学習時間:30時間】 |
2 | 予習復習については初回講義にて指示する。 |
3 | 製品企画書の開発スケジュール表の作成、化粧品広告薬事法チェックなどの実習を取り入れている。オリジナルテキストを使用し、化粧品開発秘話なども伝える。 |
4 | 【実務経験のある教員による授業】(※印の付された担当者) 製品企画書の開発スケジュール表の作成、化粧品広告薬事法チェックなどの実習を取り入れている。また、オリジナルテキストの作成や開発秘話を伝える。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | オリジナルテキスト | ||
参考書 | 逐条解説 医薬品医療機法 | 薬事法規研究会 編 | 株式会社 ぎょうせい |
参考書 | 最新化粧品科学 | 日本化粧品技術者会 編 | 薬事日報社 |
参考書 | 化粧品の有用性 | 日本化粧品技術者会 編 | 薬事日報社 |
参考書 | TEXT 皮膚科学 | 小川秀興、新村眞人 編集 | 南山堂 |
参考書 | 化粧品事典 | 日本化粧品技術者会 編 | 丸善 |