Web Syllabus(講義概要)
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科目名:臨床検査学実習
英文名:Practice of Medical Technology
科目概要:薬, 6年, 後期, 自由, 1単位
A, B, C, D, 土曜日1・2・3・4・5限, 3302講義室
科目責任者:喜来 望 (学習支援室・講師)
担当者:喜来 望(学習支援室・講師)小林 義和※(生体制御学・助教)林 規隆※(北里研究所病院)
備考:臨床検査技師養成科目 
実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す)
〔科目ナンバリング:PP304-CP06〕

授業の目的(科目のねらい)

検査項目に関連する疾患の原因、誘因、経過等の評価を行うことができるようになるために、生体試料、生物試料を用いて行う各種検査の臨床的意義、検査原理、目的を修得する。特に、薬物治療の経過把握のために、実践的な評価ができるようになる。
科目の位置付け:臨床薬学系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科③④に関連する。

教育内容

臨床検査部で行われている各種検査について、分析方法の原理・実際を理解し、検査技術を学習する。

学習の到達目標

A:検体の採取方法や取り扱い方について理解し、修得する。
B:検体検査法の原理を理解し、その測定方法を修得する。
C:生理検査法の特徴を理解し、その測定手技を修得する。

教育方法

パワーポイントと配布資料を用いて説明したのち、実習を行う。
次回の実習で、レポートの中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。
対面で実施する。(収録動画等配信なし)

実習内容

No.実習項目担当者授業内容・方法
1病理検査喜来 望
林 規隆
小林 義和
医療における病理診断の意義、検査技師と病理医の役割分担を理解した上で、臓器・組織の取扱い方、顕微鏡標本の作成過程を学ぶ。
【予習】
・6年次の臨床病理学で学習した病理組織標本の作成などについて、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
2生体試料の取り扱い喜来 望
林 規隆
小林 義和
感染その他の危険をはらんだ生体資料を適正に取り扱い適正なデータの確保に努めることの意義について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや臨床生理学Ⅰで学習した尿や血液の取り扱いなどについて、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Aに関連する。
3血清・血漿検査喜来 望
林 規隆
小林 義和
試料を用いて、生化学的検査(血糖値等)の化学的手法及び原理を理解し、測定方法を学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床生理学Ⅰで学習した血漿タンパク質や酵素などの検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
4血液検査喜来 望
林 規隆
小林 義和
試料を用いて、血算の化学的手法及び原理を理解し、測定方法を学ぶ。血液塗抹標本より顕微鏡観察法について学ぶ。試料を用いて血液型(血球型)を判別する方法を学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床生理学Ⅰで学習した血液検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
5尿検査①喜来 望
林 規隆
小林 義和
尿を資料とした場合の生化学的分析、形態学的観察の要点について理解し、検査法の評価について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰで学習した尿検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
6尿検査②喜来 望
林 規隆
小林 義和
PSP 試験、フィッシュバーグ試験などの実施を通して、腎機能の評価法について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰで学習した尿検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Bに関連する。
7微生物検査①喜来 望
林 規隆
小林 義和
滅菌・消毒の実際を学び、培地の作成、菌の塗抹、培養を行い、身の回りに存在する細菌の観察法について学ぶ。
【予習】
・3年次の微生物学実習ⅠやⅡで学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
8微生物検査②喜来 望
林 規隆
小林 義和
細菌類、真菌類の試料を用いて、それぞれ適した染色法による顕微鏡観察と鑑別法について学ぶ。
【予習】
・3年次の微生物学実習ⅠやⅡで学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
9採血法①喜来 望
林 規隆
小林 義和
臨床検査技師の採血の範囲と方法、採血後の試料の取り扱いについて学ぶ。
【予習】
・4年次の事前実習で学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Aに関連する。
10採血法②喜来 望
林 規隆
小林 義和
静脈採血を法定の通り実施できるようになる。並びに血液試料の取り扱いについて学ぶ。
【予習】
・4年次の事前実習で学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Bに関連する。
11心電図①喜来 望
林 規隆
小林 義和
心電計の機構と誘導法、安全管理に関して学び、実際に心電計の操作を行う。また、正確な情報の入手、対象者の安全に必要な措置について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した心電図について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
12心電図②喜来 望
林 規隆
小林 義和
代表的な疾患の心電図の解析について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した心電図について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
13呼吸機能検査①喜来 望
林 規隆
小林 義和
呼吸生理とそれに基づく呼吸機能検査の原理を理解し、各種の呼吸機能検査の意義を学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した呼吸機能検査について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
14呼吸機能検査②喜来 望
林 規隆
小林 義和
スパイロメトリーの実際を学び、機器の管理について学ぶ。スパイログラムの評価法について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した呼吸機能検査について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
15超音波検査
総括
喜来 望
林 規隆
小林 義和
超音波検査の測定原理の修得及び測定、正常所見について学ぶ。院内診療と臨床検査の関連について学ぶ。
【予習】
・4年次の臨床生理学Ⅱで学習した超音波検査について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
No. 1
実習項目
病理検査
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
医療における病理診断の意義、検査技師と病理医の役割分担を理解した上で、臓器・組織の取扱い方、顕微鏡標本の作成過程を学ぶ。
【予習】
・6年次の臨床病理学で学習した病理組織標本の作成などについて、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 2
実習項目
生体試料の取り扱い
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
感染その他の危険をはらんだ生体資料を適正に取り扱い適正なデータの確保に努めることの意義について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや臨床生理学Ⅰで学習した尿や血液の取り扱いなどについて、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Aに関連する。
No. 3
実習項目
血清・血漿検査
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
試料を用いて、生化学的検査(血糖値等)の化学的手法及び原理を理解し、測定方法を学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床生理学Ⅰで学習した血漿タンパク質や酵素などの検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 4
実習項目
血液検査
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
試料を用いて、血算の化学的手法及び原理を理解し、測定方法を学ぶ。血液塗抹標本より顕微鏡観察法について学ぶ。試料を用いて血液型(血球型)を判別する方法を学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床生理学Ⅰで学習した血液検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 5
実習項目
尿検査①
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
尿を資料とした場合の生化学的分析、形態学的観察の要点について理解し、検査法の評価について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰで学習した尿検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 6
実習項目
尿検査②
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
PSP 試験、フィッシュバーグ試験などの実施を通して、腎機能の評価法について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰで学習した尿検査について、配布資料を見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Bに関連する。
No. 7
実習項目
微生物検査①
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
滅菌・消毒の実際を学び、培地の作成、菌の塗抹、培養を行い、身の回りに存在する細菌の観察法について学ぶ。
【予習】
・3年次の微生物学実習ⅠやⅡで学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 8
実習項目
微生物検査②
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
細菌類、真菌類の試料を用いて、それぞれ適した染色法による顕微鏡観察と鑑別法について学ぶ。
【予習】
・3年次の微生物学実習ⅠやⅡで学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 9
実習項目
採血法①
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
臨床検査技師の採血の範囲と方法、採血後の試料の取り扱いについて学ぶ。
【予習】
・4年次の事前実習で学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Aに関連する。
No. 10
実習項目
採血法②
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
静脈採血を法定の通り実施できるようになる。並びに血液試料の取り扱いについて学ぶ。
【予習】
・4年次の事前実習で学習した内容について、配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Bに関連する。
No. 11
実習項目
心電図①
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
心電計の機構と誘導法、安全管理に関して学び、実際に心電計の操作を行う。また、正確な情報の入手、対象者の安全に必要な措置について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した心電図について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
No. 12
実習項目
心電図②
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
代表的な疾患の心電図の解析について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した心電図について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
No. 13
実習項目
呼吸機能検査①
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
呼吸生理とそれに基づく呼吸機能検査の原理を理解し、各種の呼吸機能検査の意義を学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した呼吸機能検査について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
No. 14
実習項目
呼吸機能検査②
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
スパイロメトリーの実際を学び、機器の管理について学ぶ。スパイログラムの評価法について学ぶ。
【予習】
・3年次の臨床検査学Ⅰや4年次の臨床生理学Ⅱで学習した呼吸機能検査について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。
No. 15
実習項目
超音波検査
総括
担当者
喜来 望
林 規隆
小林 義和
授業内容・方法
超音波検査の測定原理の修得及び測定、正常所見について学ぶ。院内診療と臨床検査の関連について学ぶ。
【予習】
・4年次の臨床生理学Ⅱで学習した超音波検査について、教科書や配布資料などを見直す。
【復習】
・実習内容を整理して復習する。
【到達目標】Cに関連する。

評価方法と基準

定期試験実施しない。
授業
その他レポート(100%)にて評価する。欠席については減点の対象となる。

学生へのメッセージ

臨床検査の実技理論と実践センスは、今後薬学領域でも必要性を増していくものです。実際に取り組んでみなければわからない要領もありますので、ぜひ、積極的に参加し、経験を積んでください。
また、本科目は、病院検査業務に従事する現役の臨床検査技師から、病院施設を使って臨床検査学実習を受けるまたとない機会となります。学生には多くの事に興味を持ち積極的に参加する事を望みます。院内には患者様も居られます。移動の際には通行の妨げや騒音のないよう留意してください。採血実習など危険を伴う実習もあります。実習に入る前の説明はしっかりと聞いてください。扱う機器には高価な物もありますので取り扱いには注意してください。緊張感がありながらも楽しい実習にしましょう。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:15 時間】
2実習内容に関するキーワード、または予習問題を提示するので、調査・解析を行って、予習ノートを作成する。
また、実習中演習を行うことがある。その日行った内容を次の実習までに復習し、疑問に思ったことは実習中に質問しましょう。
3【実務経験のある教員による授業】(※印の付された担当者)
病院の検査室において日々実際に検査を行っている。そうした実臨床の経験を踏まえて実習を行っている。
4その他:学習状況により、項目や内容を変更する場合がある。その場合は事前に通知する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書適宜資料配布  
参考書最新臨床検査学講座 一般検査学三村邦裕、宿谷賢一医歯薬出版
参考書最新臨床検査学講座 臨床化学検査学浦山修、戸塚実、奥村伸生、松下誠医歯薬出版
参考書最新臨床検査学講座 血液検査学奈良信雄、小山高敏ほか医歯薬出版
参考書最新臨床検査学講座 臨床微生物学松本哲哉医歯薬出版
参考書最新臨床検査学講座 生理機能検査学東條尚子、川良徳弘医歯薬出版
参考書最新臨床検査学講座 病理学/病理検査学松原修、鴨志田伸吾、大河戸光章、小松京子、古田則行医歯薬出版
教科書
署名
適宜資料配布
著者・編者
 
発行所
 
参考書
署名
最新臨床検査学講座 一般検査学
著者・編者
三村邦裕、宿谷賢一
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
最新臨床検査学講座 臨床化学検査学
著者・編者
浦山修、戸塚実、奥村伸生、松下誠
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
最新臨床検査学講座 血液検査学
著者・編者
奈良信雄、小山高敏ほか
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
最新臨床検査学講座 臨床微生物学
著者・編者
松本哲哉
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
最新臨床検査学講座 生理機能検査学
著者・編者
東條尚子、川良徳弘
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
最新臨床検査学講座 病理学/病理検査学
著者・編者
松原修、鴨志田伸吾、大河戸光章、小松京子、古田則行
発行所
医歯薬出版