科目名 | : | 公衆衛生学Ⅱ |
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英文名 | : | Public HealthⅡ |
科目概要 | : | 薬・創薬, 4年, 前期, 必修・選択, 1単位 A, B, C, D, S, 金曜日4時限, 2301大講義室 |
科目責任者 | : | 清野 正子 (公衆衛生学・教授) |
担当者 | : | 清野 正子(公衆衛生学・教授)、髙根沢 康一(公衆衛生学・准教授)、浦口 晋平(公衆衛生学・特任准教授) |
備考 | : | NR・サプリメントアドバイザー養成講座対応科目 〔科目ナンバリング:PP301-hs04, PL301-hs04〕 |
地球生態系や生活環境に及ぼす自然現象・人為的活動を理解し、よりよい環境を保全、維持するために、主として環境化学物質などの生態系並びに人体に対する毒性発現機構と、それらを評価し防護するための手段、法規制などに関する知識と技能を修得し、改善に向かって努力する態度を身につける。
科目の位置付け:衛生薬学系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科①に関連する。
あなたのまわりに潜む環境汚染物質から身を守る(細胞障害と生体防御因子)、異物の体内動態(代謝)、毒性物質と毒性発現機構(細胞死と発がん)、化学物質の毒性(無機)、化学物質の毒性(有機)、毒性物質と毒性発現機構(器官毒性)及び労働衛生、母子保健・学校保健・高齢者保健、化学物質の安全性評価と規制、地球環境と生態系(生態系)、公害と地球環境保全(環境保全)について説明する。
A: 環境汚染物質から身を守るための細胞障害と生体防御因子について理解している。
B: 異物の体内動態(代謝)について理解している。
C: 毒性物質と毒性発現機構(細胞死と発がん)について理解している。
D: 化学物質の毒性(無機)、化学物質の毒性(有機)について理解している。
E: 毒性物質と毒性発現機構(器官毒性)及び労働衛生について理解している。
F: 化学物質の安全性評価と規制について理解している。
G: 母子保健・学校保健・高齢者保健について理解している。
H: 地球環境と生態系(生態系)、公害と地球環境保全(環境保全)について理解している。
パワーポイントと講義資料を用いた講義形式で行う。授業後に質問を受け付け、その都度あるいは次回の授業で解説する。対面講義として実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
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1 | 化学物質の毒性1 | 清野 正子 | 4月11日④ | 「あなたのまわりに潜む環境汚染物質から身を守る(細胞障害と生体防御因子)」毒物による障害を防ぐための生体防御因子について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、細胞障害と生体防御因子について理解を深める。 【到達目標】Aに関連する。 |
2 | 化学物質の毒性2 | 髙根沢 康一 | 4月18日④ | 「異物の体内動態(代謝)」 異物の生体膜透過、吸収、分布、代謝、薬物代謝酵素系、体外排泄機構について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、代謝について理解を深める。 【到達目標】Bに関連する。 |
3 | 化学物質の毒性3 | 髙根沢 康一 | 4月25日④ | 「毒性物質と毒性発現機構(細胞死と発がん)」細胞死、変異原性、発がんのイニシエーションとプロモーションについて学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、細胞死と発がんについて理解を深める。 【到達目標】Cに関連する。 |
4 | 化学物質の毒性4 | 清野 正子 | 5月9日④ | 「化学物質の毒性(無機)」有害性無機化学物質の種類とそれぞれの毒性について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、無機について理解を深める。 【到達目標】Dに関連する。 |
5 | 化学物質の毒性5 | 清野 正子 | 5月16日④ | 「化学物質の毒性(有機)」有害性有機化学物質の種類とそれぞれの毒性について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、有機について理解を深める。 【到達目標】Dに関連する。 |
6 | 化学物質と健康管理1 | 清野 正子 | 5月23日④ | 「毒性物質と毒性発現機構(器官毒性)及び労働衛生」 有害性化学物質の器官毒性について学ぶ。「職業病と労働衛生管理」について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、器官毒性について理解を深める。 【到達目標】Eに関連する。 |
7 | 化学物質と安全性評価 | 髙根沢 康一 | 5月30日④ | 「化学物質の安全性評価と規制」化学物質の有害性に関わるリスクアセスメント、規制する法律及び化学物質の毒性試験法について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、化学物質の安全性評価と規制について理解を深める。 【到達目標】Fに関連する。 |
8 | 化学物質と健康管理2 | 清野 正子 | 6月6日④ | 「母子保健・学校保健・高齢者保健」母子保健対策の意義と方策、学校保健における学校薬剤師の役割、老人保健対策について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、母子保健・学校保健・高齢者保健について理解を深める。 【到達目標】Gに関連する。 |
9 | 化学物質と地球環境1 | 浦口 晋平 | 6月13日④ | 「地球環境と生態系(生態系)」生態系の基本的構造、食物連鎖、生物濃縮について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、生態系について理解を深める。 【到達目標】Hに関連する。 |
10 | 化学物質と地球環境2 | 浦口 晋平 | 6月20日④ | 「公害と地球環境保全(環境保全)」四大公害について学ぶ。オゾン層破壊、地球温暖化、酸性雨等について学ぶ。 【予習】事前にシラバス、教科書に目を通しておくこと。 【復習】講義プリント、教科書を再度チェックし、環境保全について理解を深める。 【到達目標】Hに関連する。 |
定期試験 | マークシート方式の試験(100%)により評価する。総合得点の60%以上を合格とする。 |
授業 | 授業回数10回 |
その他 |
公衆衛生学Ⅰと連動しています。予防医学を範疇とする病気にならないための科学を身につけます。医療従事者のみならず、ヒトとして身につけておくと、人のためにも自分のためにも生涯において役に立つ学問です。教科書・配布プリント・授業をうまく利用して、理解を深めることを期待します。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 教科書や事前配布するプリントを予習しておくこと。特に、配布プリントは必ず復習するように。また、講義の理解を深めるために新聞等で関連記事を読む習慣をつけるように。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 衛生薬学 基礎・予防・臨床 | 今井浩孝、小椋康光 | 南江堂 |
参考書 | 厚生の指標 国民衛生の動向 | (財)厚生労働統計協会 | (財)厚生労働統計協会 |