| 科目名 | : | 医療倫理学 |
|---|---|---|
| 英文名 | : | Medical Ethics |
| 科目概要 | : | 薬・創薬, ４年, 後期, 必修・選択, 1単位 A, B, C, D, S, 月曜日１・２限, 2301大講義室 |
| 科目責任者 | : | 有田 悦子 (医療心理学部門・教授) |
| 担当者 | : | 有田 悦子※（医療心理学部門・教授）、竹平 理恵子※（医療心理学部門・准教授）、正村 優子※（医療心理学部門・助教）、氏原 淳※（北里研究所病院）、竹下 啓※（北里研究所病院）、堂囿 俊彦（非常勤教員）、田辺 記子（非常勤教員）、一家 綱邦（特別講師）、遠矢 和希（特別講師） |
| 備考 | : | NR・サプリメントアドバイザー養成講座対応科目 実務経験のある教員による授業科目（担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す） 〔科目ナンバリング：PL301-HU04, PP301-HU04〕 |
将来、生命に関わる職業人となるために、人の誕生から死までの間におこりうる様々な問題を通して人の生命の大切さを認識し、医療人として身につけるべき倫理観を修得する。
科目の位置付け：ヒューマニズム系専門科目
この科目は学位授与方針（ディプロマ・ポリシー）の薬学科①⑤⑥、生命創薬科学科②に関連する。
第1～7回では、薬剤師を取り巻く医療倫理に関する講義を行う。第8～10回では、研究倫理に関する講義を行う。
A:薬剤師として倫理を学ぶ重要性を認識し倫理的思考方法について理解できるようになる。
B:医療倫理学の歴史や基本的な考え方について理解できるようになる。
C:誕生に関わる倫理的問題（生殖技術、出生前診断など）の概略や問題点について理解できるようになる。
D:死に関わる倫理的問題（安楽死、尊厳死、脳死など）の概略や問題点について理解できるようになる。
E:医療の進歩（テーラーメイド医療、移植・再生医療、遺伝子治療など）に伴う倫理的な問題の概略や問題点について理解できるようになる。
F:薬剤師が直面する倫理的課題や薬剤師の倫理規範ついて理解できるようになる。
G:臨床研究を行う上での倫理的な配慮（ヘルシンキ宣言やインフォームド･コンセント等）や医療と臨床研究の違いについて理解できるようになる。
H:臨床研究を行う上で遵守すべき法令や研究公正について理解できるようになる。
配布資料と教科書を用いて、講義形式にて医療倫理学の基本事項等を説明する。
第1、７、9回では、講義内容に基づきグループワーク等を実施する。受講者の現状に合わせた解説を行う。
次回の講義で、課題の中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。
※原則として対面授業にて実施し、一部ライブ型遠隔授業を実施する。
| No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 薬剤師に必要な倫理観 ※ライブ型遠隔授業 | 有田 悦子 竹平 理恵子 正村 優子 | 9月8日② | 薬剤師として倫理を学ぶ重要性を理解し、倫理的思考方法について学ぶ。 グループワーク等を行う。 【予習】 事前にシラバスを熟読し理解しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Aに関連する。 |
| 2 | 医療倫理学の基礎 ※1限目に実施 | 堂囿 俊彦 | 9月22日① | 医療倫理学の歴史や基本的な考え方について学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Bに関連する。 |
| 3 | 誕生にかかわる倫理 | 遠矢 和希 | 9月22日② | 誕生に関わる倫理的問題（生殖技術、出生前診断など）の概略と問題点について学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Cに関連する。 |
| 4 | 死にかかわる倫理 ※1限目に実施 | 竹下 啓 | 9月29日① | 死に関わる倫理的問題（安楽死、尊厳死、脳死など）の概略と問題点について学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Dに関連する。 |
| 5 | 先進医療と倫理 | 田辺 記子 | 9月29日② | 医療の進歩（テーラーメイド医療、移植・再生医療、遺伝子治療など）に伴う倫理的な問題の概略と問題点について学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Eに関連する。 |
| 6 | 薬剤師倫理 | 有田 悦子 | 10月6日② | 薬剤師の倫理規範について理解し、薬剤師が直面する倫理的課題と対応について学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Fに関連する。 |
| 7 | 薬剤師が直面する倫理的問題とその対応 ※ライブ型遠隔授業 | 有田 悦子 竹平 理恵子 正村 優子 | 10月20日② | 薬剤師が直面する倫理的問題を列挙し、その対応について討議する。グループワーク等を行う。 【予習】 第1回～第6回講義内容を確認しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】A、Fに関連する。 |
| 8 | 臨床研究にかかわる倫理 | 一家 綱邦 | 11月10日② | 臨床研究を行う上での倫理的な配慮（ヘルシンキ宣言やインフォームド･コンセント等）や医療と臨床研究の違いについて学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Gに関連する。 |
| 9 | 臨床研究にかかわる倫理 ※1限目に実施 ※ライブ型遠隔授業 | 有田 悦子 竹平 理恵子 正村 優子 | 11月17日① | 臨床研究に伴う倫理的問題点について列挙し、臨床研究における留意点について討議する。グループワーク等を行う。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】G、Hに関連する。 |
| 10 | 臨床研究にかかわる倫理 ※ライブ型遠隔授業 | 氏原 淳 | 11月17日② | 臨床研究を行う上で理解しておくべき法令や研究公正、研究者として守るべきモラルについて学ぶ。 【予習】 事前にシラバスと教科書の該当部分に目を通しておく 【復習】 講義内容の復習とまとめ 【到達目標】Hに関連する。 |
| 定期試験 | 講義範囲から出題する。記述方式およびマークシート方式にて試験する。持ち込みは禁止。 |
| 授業 | 各回講義後に課題を提示し、提出内容および提出状況にて評価を行う。 |
| その他 | 評価は、授業への参加姿勢・レポート（40％）、定期試験（60％）にて評価する。なお、欠席・遅刻は減点する。 |
本授業は、倫理的な課題に直面した際に適切な対応をするために必要な事項を学びます。実際に活用するためには、知識の丸暗記ではなく、周囲とディスカッションしたり実際に体験してみることが重要です。授業内で考えたり議論したりする機会を設けますので、積極的に参加するよう心がけてください。
| 1 | 【授業時間外に必要な学習の時間：30時間】 |
| 2 | ＜予習＞教科書『薬学人のための事例で学ぶ倫理学』の該当箇所を読んでおくこと。 ＜復習＞毎回の講義で配布される資料、教科書、参考書をよく読み、わからない点は積極的に質問に来るなどして解消しておくこと。 |
| 3 | 【実務経験のある教員による授業】（※印が付された担当者） 病院における患者対応の経験を踏まえて、医療人としての倫理について解説する。 |
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 薬学人のための事例で学ぶ倫理学 | 足立智孝、有田悦子編 | 南江堂 |
| 参考書 | 入門・医療倫理 Ⅰ | 赤林 朗編 | 勁草書房 |
| 参考書 | スタンダード薬学シリーズⅡ１ 薬学総論Ⅰ.薬剤師としての基本 | 日本薬学会編 | 東京化学同人 |
| 参考書 | ファーマシューティカルコミュニケーション | 日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会監修 有田悦子、井手口直子編 | 南山堂 |