科目名 | : | 感染制御学 |
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英文名 | : | Contorol infections diseases |
科目概要 | : | 薬・創薬, 5年・6年・4年, 前期, 選択, 1単位 A, B, C, D, S, 水曜日5時限, 3302講義室 |
科目責任者 | : | 金 倫基 (微生物学・教授) |
担当者 | : | 金 倫基(微生物学・教授)、三木 剛志(微生物学・准教授)、羽田 健(微生物学・講師)、伊藤 雅洋(微生物学・助教) |
備考 | : | 〔科目ナンバリング:PP301-CP05, PL301-CP04〕 |
社会・集団における感染症の予防・まん延防止について深く理解するために、疫学的データに基づく現代の感染症の特徴を理解し、さらに、感染予防策に関する実践的な知識を習得する。その上で、感染症の予防・診断・治療法に関する課題を明らかにし、その問題に取り組む能力を身につける。
科目の位置付け:発展科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④⑤、生命創薬科学科③④に関連する。
現代の感染症の特徴を深く理解するために、疫学的調査における各種データに基づき、過去の感染症の流行を例に、その発症要因や予防・診断・治療法などについて説明する。また、院内感染に関わる医療関連感染症や薬剤耐性菌に対する実践的な感染対策を説明する。さらに、感染症の流行に対応できるよう予防策やまん延防止策について議論する。
A:感染症に関する情報の収集・解析と評価に基づくウイルス、細菌、真菌、寄生虫による感染症の発症要因や発生動向などを説明できる。
B: 感染症の拡大防止のための基本的な予防策・まん延防止策を説明できる。
C: 感染症の予防・まん延防止のための規制・制度や関連法規に基づく行政措置などを理解し、実践的な予防・まん延防止策を考えることができる。
D: 感染症に対する予防・まん延防止策との効果を、感染症の疫学的データに基づき考えることができる。
パワーポイントと配付資料を活用して講義形式ですすめる。また、興味を持った感染症について調査し、プレゼンテーション後、ディスカッションを行う。課題は、添削後コメントを付して返却する。対面講義として実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
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1 | 感染症の現状と問題点 | 金 倫基 | 5月7日⑤ | 世界的視野からみた感染症の現状と日本における感染症に関わる法規・制度について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を確認し、感染症の発生状況や感染症に関する法律について調べておく。 【復習】講義内容を踏まえて、重要なポイントをレポートとしてまとめる。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
2 | 細菌感染症 | 羽田 健 | 5月14日⑤ | 日本の細菌感染症の現状と原因細菌の微生物学的特徴および細菌感染症の予防・診断・治療に関わる問題点について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を確認し、現代的な細菌感染症の課題について調べておく。 【復習】講義内容を踏まえて、重要なポイントをレポートとしてまとめる。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
3 | 原虫・寄生虫感染症 | 金 倫基 | 5月21日⑤ | 日本の原虫・寄生虫感染症の現状と原虫・寄生虫の微生物学的特徴及び原虫・寄生虫感染症の予防・診断・治療に関わる問題点について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を確認し、現代的な原虫・寄生虫感染症の課題について調べておく。 【復習】講義内容を踏まえて、重要なポイントをレポートとしてまとめる。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
4 | ウイルス感染症 | 三木 剛志 | 5月28日⑤ | 日本のウイルス感染症の現状と原因ウイルスの微生物学的特徴およびウイルス感染症の予防・診断・治療に関わる問題点について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を確認し、現代的なウイルス感染症の課題について調べておく。 【復習】講義内容を踏まえて、重要なポイントをレポートとしてまとめる。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
5 | 院内感染症 | 金 倫基 | 6月4日⑤ | 日本の院内感染症の現状と院内感染症の予防・診断・治療に関わる問題点について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を確認し、院内感染症の課題について調べておく。 【復習】講義内容を踏まえて、重要なポイントをレポートとしてまとめる。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
6 | 腸内細菌と感染症 | 伊藤 雅洋 | 6月11日⑤ | 腸内細菌の微生物学的特徴と感染予防効果について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を確認し、腸内細菌及び宿主との共生作用について調べておく。 【復習】講義内容を踏まえて、重要なポイントをレポートとしてまとめる。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
7 | 細菌感染症の感染予防対策 ※教室変更:3202講義室 | 金 倫基 羽田 健 三木 剛志 伊藤 雅洋 | 6月18日⑤ | 細菌感染症の予防・診断・治療に関わる問題点を抽出し、それぞれの問題点に対する解決策について議論し、まとめ、発表する。 【予習】事前に与えられた課題をまとめ、プレゼンテーションの準備をしておく。 【復習】発表時の質疑応答を踏まえて、課題内容を見直し足りない部分を再調査し、理解を深める。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
8 | ウイルス感染症の感染予防対策 | 金 倫基 羽田 健 三木 剛志 伊藤 雅洋 | 6月25日③ | ウイルス感染症の予防・診断・治療に関わる問題点を抽出し、それぞれの問題点に対する解決策について議論し、まとめ、発表する。 【予習】事前に与えられた課題をまとめ、プレゼンテーションの準備をしておく。 【復習】発表時の質疑応答を踏まえて、課題内容を見直し足りない部分を再調査し、理解を深める。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
9 | 原虫・寄生虫感染症の感染予防対策 | 金 倫基 羽田 健 三木 剛志 伊藤 雅洋 | 6月25日④ | 原虫・寄生虫感染症の予防・診断・治療に関わる問題点を抽出し、それぞれの問題点に対する解決策について議論し、まとめ、発表する。 【予習】事前に与えられた課題をまとめ、プレゼンテーションの準備をしておく。 【復習】発表時の質疑応答を踏まえて、課題内容を見直し足りない部分を再調査し、理解を深める。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
10 | 院内感染の感染予防対策 | 金 倫基 羽田 健 三木 剛志 伊藤 雅洋 | 6月25日⑤ | 日本における院内感染の予防・診断・治療に関わる問題点を抽出し、それぞれの問題点に対する解決策について議論し、まとめ、発表する。 【予習】事前に与えられた課題をまとめ、プレゼンテーションの準備をしておく。 【復習】発表時の質疑応答を踏まえて、課題内容を見直し足りない部分を再調査し、理解を深める。 【到達目標】A ,B ,C,Dに関連する。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | レポート課題(50%)及びプレゼンテーションの発表内容(50%) |
21世紀の感染症は、人口増加、超高齢化、医療の発展、経済のグローバル化など大きな社会的変化にともなって、大きく変遷してきています。本講義では、新興・再興感染症、院内感染症など現代社会において問題となっている感染症について現状を把握し、その感染対策や感染制御について考えます。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 講義項目に関連する感染症の流行について説明できるようにしておく。また、当該感染症の制御に関して、問題点をまとめておく。講義後は、当日配布した資料を基に重要ポイントをまとめておく。不明な点があれば担当教員に積極的に質問すること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 標準微生物学第14版 | 神谷茂、錫谷達也、松本哲也 編 | 医学書院 |