Web Syllabus(講義概要)
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科目名:微生物学特別講義
英文名:Special Lecture on Microbiology
科目概要:博士後期_薬科専_薬科コ, 博士後期課程, 通年, 必修, 2単位

科目責任者:金 倫基 (微生物学・教授)
担当者:金 倫基(微生物学・教授)三木 剛志(微生物学・准教授)羽田 健(微生物学・講師)伊藤 雅洋(微生物学・助教)
備考:講義は13:00~14:30に行う。

授業の目的

細菌感染症における感染現象を理解するために、細菌学的、免疫学的、分子遺伝学的観点から広く感染現象に対する知識を修得する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻博士後期課程②③④に関連する。

教育内容

我が国で見られる代表的な細菌感染症を原因細菌別に分類し、原因細菌の感染機構と主な宿主応答について最新の研究データを踏まえ説明する。さらに、感染症の予防法、診断・治療法について説明する。

教育方法

パワーポイントと配付資料を活用して講義形式ですすめるとともに、授業内で出された課題を調査し、提出する。課題レポートは、添削後、返却する。対面で授業を実施する。

講義内容

No.講義項目担当者開講日到達目標・学習方法・内容
1グラム陰性菌感染症 ①(大腸菌、サルモネラ、シゲラ、エルシニア)金 倫基
4月14日③大腸菌、サルモネラ、シゲラ、エルシニアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について説明できる。
2グラム陰性菌感染症 ②(コレラ、腸炎ビブリオ)金 倫基
5月12日③コレラ、腸炎ビブリオを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について説明できる。
3グラム陰性菌感染症 ③(パスツレラ、ヘモフィルス、レジオネラ)金 倫基
6月16日③パスツレラ、ヘモフィルス、レジオネラを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
4グラム陰性菌感染症 ④(ヘリコバクター、カンピロバクター)金 倫基
6月30日③ヘリコバクター、カンピロバクターを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
5グラム陰性菌感染症 ⑤(百日咳菌、バークホルデリア)金 倫基
7月14日③百日咳菌、バークホルデリアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
6グラム陽性菌感染症 ①(ブドウ球菌、レンサ球菌)金 倫基
7月28日③ブドウ球菌、レンサ球菌を原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
7グラム陽性菌感染症 ②(リステリア、炭疽菌、コリネバクテリウム)羽田 健
9月8日③リステリア、炭疽菌、コリネバクテリウムを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
8スピロヘータ科細菌による感染症(梅毒トレポネーマ、回帰熱ボレリア)羽田 健
9月29日③梅毒トレポネーマ、回帰熱ボレリアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
9結核、マイコプラズマ感染症三木 剛志
10月20日③結核菌、マイコプラズマ原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
10リケッチア感染症、クラミジア感染症三木 剛志
10月27日③リケッチア、クラミジアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
11嫌気性菌感染症伊藤 雅洋
11月10日③嫌気性細菌を原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
12新興・再興感染症伊藤 雅洋
11月17日③新興・再興感染症について、病原体の微生物学的特徴、疫学及び感染制御について理解し、その概略を説明できる。
13院内感染症伊藤 雅洋
12月1日③院内感染を引き起こす病原微生物について学び、その感染防止策について理解し、その概略を説明できる。
14微生物学検査法 ①伊藤 雅洋
12月8日③臨床材料から原因細菌を分離・同定するための基本的手順及び方法について学ぶ。また、細菌の染色法について、一般染色及び特殊染色についてその原理と方法について理解し、その概略を説明できる。
15微生物学検査法 ②伊藤 雅洋
12月15日③臨床材料から原因細菌を分離・同定するための生化学的検査法及び薬剤感受性試験について理解し、その概略を説明できる。
No. 1
講義項目
グラム陰性菌感染症 ①(大腸菌、サルモネラ、シゲラ、エルシニア)
担当者
金 倫基
開講日
2025-04-14
到達目標・学習方法・内容
大腸菌、サルモネラ、シゲラ、エルシニアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について説明できる。
No. 2
講義項目
グラム陰性菌感染症 ②(コレラ、腸炎ビブリオ)
担当者
金 倫基
開講日
2025-05-12
到達目標・学習方法・内容
コレラ、腸炎ビブリオを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について説明できる。
No. 3
講義項目
グラム陰性菌感染症 ③(パスツレラ、ヘモフィルス、レジオネラ)
担当者
金 倫基
開講日
2025-06-16
到達目標・学習方法・内容
パスツレラ、ヘモフィルス、レジオネラを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 4
講義項目
グラム陰性菌感染症 ④(ヘリコバクター、カンピロバクター)
担当者
金 倫基
開講日
2025-06-30
到達目標・学習方法・内容
ヘリコバクター、カンピロバクターを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 5
講義項目
グラム陰性菌感染症 ⑤(百日咳菌、バークホルデリア)
担当者
金 倫基
開講日
2025-07-14
到達目標・学習方法・内容
百日咳菌、バークホルデリアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 6
講義項目
グラム陽性菌感染症 ①(ブドウ球菌、レンサ球菌)
担当者
金 倫基
開講日
2025-07-28
到達目標・学習方法・内容
ブドウ球菌、レンサ球菌を原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 7
講義項目
グラム陽性菌感染症 ②(リステリア、炭疽菌、コリネバクテリウム)
担当者
羽田 健
開講日
2025-09-08
到達目標・学習方法・内容
リステリア、炭疽菌、コリネバクテリウムを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 8
講義項目
スピロヘータ科細菌による感染症(梅毒トレポネーマ、回帰熱ボレリア)
担当者
羽田 健
開講日
2025-09-29
到達目標・学習方法・内容
梅毒トレポネーマ、回帰熱ボレリアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 9
講義項目
結核、マイコプラズマ感染症
担当者
三木 剛志
開講日
2025-10-20
到達目標・学習方法・内容
結核菌、マイコプラズマ原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 10
講義項目
リケッチア感染症、クラミジア感染症
担当者
三木 剛志
開講日
2025-10-27
到達目標・学習方法・内容
リケッチア、クラミジアを原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 11
講義項目
嫌気性菌感染症
担当者
伊藤 雅洋
開講日
2025-11-10
到達目標・学習方法・内容
嫌気性細菌を原因とする感染症について、感染機構、宿主内増殖機構及び発症機構について理解し、その概略を説明できる。
No. 12
講義項目
新興・再興感染症
担当者
伊藤 雅洋
開講日
2025-11-17
到達目標・学習方法・内容
新興・再興感染症について、病原体の微生物学的特徴、疫学及び感染制御について理解し、その概略を説明できる。
No. 13
講義項目
院内感染症
担当者
伊藤 雅洋
開講日
2025-12-01
到達目標・学習方法・内容
院内感染を引き起こす病原微生物について学び、その感染防止策について理解し、その概略を説明できる。
No. 14
講義項目
微生物学検査法 ①
担当者
伊藤 雅洋
開講日
2025-12-08
到達目標・学習方法・内容
臨床材料から原因細菌を分離・同定するための基本的手順及び方法について学ぶ。また、細菌の染色法について、一般染色及び特殊染色についてその原理と方法について理解し、その概略を説明できる。
No. 15
講義項目
微生物学検査法 ②
担当者
伊藤 雅洋
開講日
2025-12-15
到達目標・学習方法・内容
臨床材料から原因細菌を分離・同定するための生化学的検査法及び薬剤感受性試験について理解し、その概略を説明できる。

評価方法

定期試験 
授業 
その他課題レポート(100%)にて評価する。

学生へのメッセージ

本講義では、教科書レベルの内容から最新の情報をふまえて授業をします。細菌感染症における感染現象を多角的に理解することで、新しい考え方による感染制御法を開発するきっかけになるかもしれません。そのためには、微生物学、病理学や免疫学だけでなくゲノム科学、細胞生物学、分子遺伝学などの基礎知識も必要です。講義中でも、わからないことがあれば、気軽に担当教員に声をかけて質問してください。

準備学習(予習・復習)・その他

1【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
2講義項目について、関連内容を教科書や参考書を熟読し、講義に臨むこと。講義終了後は、講義の重要ポイントをまとめておくこと。不明な点があれば、担当教員に積極的に質問すること。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書講義時配布資料 
参考書標準微生物学 第14版神谷 茂・錫谷達夫・松本哲哉 編医学書院
教科書
署名
講義時配布資料
著者・編者
 
発行所
参考書
署名
標準微生物学 第14版
著者・編者
神谷 茂・錫谷達夫・松本哲哉 編
発行所
医学書院