科目名 | : | 微生物薬品化学特別講義 |
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英文名 | : | Special Lecture on Microbial Chemistry |
科目概要 | : | 博士後期_薬科専_薬科コ, 博士後期課程, 通年, 必修, 2単位 |
科目責任者 | : | 大城 太一 (微生物薬品製造学・教授) |
担当者 | : | 大城 太一(微生物薬品製造学・教授)、大手 聡(微生物薬品製造学・講師)、小林 啓介(微生物薬品製造学・講師) |
備考 | : |
様々な疾患に対して、微生物由来の生物活性物質とその創薬研究について、最新の知識を学び、独立した研究者としての研究能力を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻博士後期課程②③④に関連する。
本特別講義では、生活習慣病、がんや感染症などに関する創薬研究のほか、微生物代謝産物の探索に用いられる最新の手法について講義する。
パワーポイントと配布資料を用いて講義を進める。グループディスカッションを交える場合もある。適宜課題を与え(指定された日時までに提出)、提出日後の講義で解説する。対面授業にて実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
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1 | 微生物資源からの有用生物活性物質の開拓 | 大城 太一 | 4月10日⑥ | 微生物資源からどのような生物活性物質が得られてきて、創薬へと発展していったかを理解し、実例を挙げて説明できる。 |
2 | 脂肪性肝疾患 (NAFLD/NASH) の動向と創薬研究 | 大城 太一 | 4月17日⑥ | 国内外の脂肪性肝疾患 (NAFLD/NASH) の動向、発症メカニズム、創薬戦略を理解し、説明できる。 |
3 | 最近の糖尿病治療薬の動向 | 大城 太一 | 4月24日⑥ | 糖尿病の発症・病態、新しい予防治療薬を理解し、説明できる。 |
4 | インフラマソームと創薬研究 | 大城 太一 | 5月8日⑥ | 慢性炎症性疾患で見られる分子メカニズム「インフラマソーム」とその創薬研究を理解し、説明できる。 |
5 | 新規脂質メディエーターの開発 | 大城 太一 | 5月15日⑥ | リゾリン脂質などの脂質メディエーターとその関連疾患を理解し、説明できる。 |
6 | がん免疫と創薬 | 大城 太一 | 5月22日⑥ | 新しく確立されたがん免疫療法を理解し、説明できる。 |
7 | シングルセル解析によるがん研究 | 大城 太一 | 5月29日⑥ | シングルセル解析技術とがん関連分野での貢献を理解し、説明できる。 |
8 | 結核・非結核性抗酸菌症の動向と対策 | 大城 太一 | 6月5日⑥ | 国内外でのこれら疾患の動向、創薬戦略や創薬の現状を理解し、説明できる。 |
9 | 微生物由来の抗酸菌症治療薬の開拓 | 大手 聡 | 6月12日⑥ | 臨床で問題となっている抗酸菌症の病態や治療薬のほか、最近の研究動向(探索研究や作用機序研究)についても理解し、説明ができる。 |
10 | 微生物代謝産物のメタボロミクス研究 | 小林 啓介 | 6月19日⑥ | 包括的な機器分析手法や微生物代謝産物のケミカルスペースについて理解し、説明ができる。 |
11 | 薬剤耐性(AMR)の動向と対策 | 小林 啓介 | 6月26日⑥ | 国内外でのAMRの動向、創薬戦略や創薬の現状を理解し、説明できる。 |
12 | 薬剤耐性(AMR)菌に関する創薬研究 | 小林 啓介 | 7月3日⑥ | 薬剤耐性(AMR)菌の現況や新薬開発の動向について理解し、説明ができる。 |
13 | 骨系統疾患とその治療薬について | 大手 聡 | 7月10日⑥ | 最近の骨系統疾患とその治療薬および作用機序について理解し、説明できる。 |
14 | 最新のオートファジー研究 | 小林 啓介 | 7月17日⑥ | オートファジーの分子機構、生理的意義および疾患との関連性のほか、創薬研究の動向について理解し、説明できる。 |
15 | 最新のがん研究 | 小林 啓介 | 7月24日⑥ | 社会問題となっている悪性腫瘍に対する抗がん剤研究を理解し、説明できる。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | レポート(100%) |
本特別講義では微生物薬品化学の研究分野に限定せず関連する研究分野さらには広く社会で問題になっている疾患や治療について研究分野を対象に外部講師も積極的に招待し、最先端の研究成果を学習する。微生物資源化合物から基礎研究や創薬研究の面でどのようなアプローチ方法があるのかまでを考えて欲しいと思います。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | 予習:重要疾患について文献調査し、収集し、理解しておく。講義内容(特に外部講師からの研究成果)によっては、創薬という観点で疾患治療の解決案(治療薬開発のスクリーニング等)を提案する。 復習:疾患治療薬開発方法(スクリーニング方法)について情報を収集する。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義時配布資料 | ||
参考書 | (なし) |