科目名 | : | 薬物治療学演習Ⅱ |
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英文名 | : | Applied Pharmacotherapy II |
科目概要 | : | 薬, 4年, 後期, 必修, 1単位 A, B, C, D, 月~金曜日3・4・5限 |
科目責任者 | : | 尾鳥 勝也 (薬物治療学Ⅰ・教授) |
担当者 | : | 尾鳥 勝也※(薬物治療学Ⅰ・教授)、久保田 理恵※(臨床薬学教育部門・教授)、毛利 順一※(薬物治療学Ⅰ・講師)、青木 学一※(薬物治療学Ⅳ・講師)、安藤 航※(薬物治療学Ⅳ・助教)、東山 倫子※(薬物治療学Ⅰ・助教) |
備考 | : | 実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す) 〔科目ナンバリング:PP302-CP04〕 |
適切に患者情報を収集・評価し、適切な医薬情報を基に、個々の薬物療法の問題点の評価に基づき問題解決を実践し、個別最適化を図ることができる能力を修得することで、患者に安全・最適な薬物療法を提供できるようになる。
科目の位置付け:臨床薬学系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①②③④⑤に関連する。
患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者に適した薬物療法を評価・提案するためのポイントを講義する。その後、代表的な疾患の症例を題材にして、全員で患者の薬物療法の問題点を抽出・評価し、最善の解決策を考え、その過程を指導記録としてSOAP形式で記載する。検討した結果を発表し、全員で討議するとともに、最後に解説する。
A:疾患の発症メカニズムを生体の恒常性と関連付けた上で、異常反応としての病態を知ることで疾患の概念を理解できる。
B:治療薬の作用メカニズムと病態を関連付けることで、疾患治療における薬物治療の位置づけを理解し、また同種・同効薬の類似点と相違点を把握し、疾患へ適用する根拠を理解できる。
C:治療薬の作用メカニズムとその効果や有害反応(副作用)、相互作用を関連付け、適正な薬物治療を理解できる。
D:添付文書(医療用医薬品、一般用医薬品、要指導医薬品)や、ガイドライン、医療に関わるインターネット上の情報、医学・薬学文献データベースについて、それぞれの特徴を理解した上で、適切に使用できる。
E:調査目的に対し、適した情報源を用いて情報を収集し、適切に解析・評価するとともに、その情報を使う対象を考慮して活用できる。
F:薬物治療を個別最適化するために、患者の状態を正確に把握し、問題点を抽出、評価、計画するとともに、SOAP形式等を用いて記録できる。
G:薬物動態パラメータを利用して、患者の生理状態を考慮した、適切な薬物投与計画を立案できる。
H:疾患の病期(急性期、回復期、慢性期、終末期)や患者や家族の希望、年齢(小児から高齢者まで)、生理学的変動、療養の環境や生活状況を踏まえ、その状況に適した科学的根拠に基づく薬物治療を計画立案し、関係者間の情報共有により、シームレスな薬物治療を実践できる。
【対象疾患】
循環器系疾患、悪性腫瘍(がん)
PBL(問題解決型学習)で進めていき、随時、パワーポイントや配布資料を用いて解説していく。
課題を回収したら、演習中または授業用サイトにて解説又は模範解答を提示する。
日程など詳細な時間割は改めて配布する。病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内に実施する。
対面授業(収録動画等配信なし)にて実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 授業内容・方法 |
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1 | 心疾患①② 【ABクラス】 病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内(2日間) | 青木 学一 安藤 航 | 患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者(心疾患)に適した薬物療法を評価・提案することを学ぶ。 【予習】事前にシラバスや関連する書籍等に目を通しておく。 【復習】演習内容を踏まえて心疾患患者における薬物療法の問題点の評価及びその解決策について整理する。 【到達目標】A、B、C、D、E、F、G、Hに関連する。 |
2 | 心疾患①② 【CDクラス】 病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内(2日間) | 青木 学一 安藤 航 | 患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者(心疾患)に適した薬物療法を評価・提案することを学ぶ。 【予習】事前にシラバスや関連する書籍等に目を通しておく。 【復習】演習内容を踏まえて心疾患患者における薬物療法の問題点の評価及びその解決策について整理する。 【到達目標】A、B、C、D、E、F、G、Hに関連する。 |
3 | がん①② 【ABクラス】 病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内(2日間) | 毛利 順一 東山 倫子 | 患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者(がん)に適した薬物療法を評価・提案することを学ぶ。 【予習】事前にシラバスや関連する書籍等に目を通しておく。 【復習】演習内容を踏まえてがん患者における薬物療法の問題点の評価及びその解決について整理する。 【到達目標】A、B、C、D、E、F、G、Hに関連する。 |
4 | がん①② 【CDクラス】 病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内(2日間) | 毛利 順一 東山 倫子 | 患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者(がん)に適した薬物療法を評価・提案することを学ぶ。 【予習】事前にシラバスや関連する書籍等に目を通しておく。 【復習】演習内容を踏まえてがん患者における薬物療法の問題点の評価及びその解決について整理する。 【到達目標】A、B、C、D、E、F、G、Hに関連する。 |
5 | 高血圧① 【ABクラス】 病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内(1日間) | 久保田 理恵 | 患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者(高血圧)に適した薬物療法を評価・提案することを学ぶ。 【予習】事前にシラバスや関連する書籍等に目を通しておく。 【復習】演習内容を踏まえて高血圧患者における薬物療法の問題点の評価及びその解決について整理する。 【到達目標】A、B、C、D、E、F、G、Hに関連する。 |
6 | 高血圧① 【CDクラス】 病院・薬局実習事前実習(後期)の期間内(1日間) | 久保田 理恵 | 患者情報や医薬情報をもとに、個々の患者(高血圧)に適した薬物療法を評価・提案することを学ぶ。 【予習】事前にシラバスや関連する書籍等に目を通しておく。 【復習】演習内容を踏まえて高血圧患者における薬物療法の問題点の評価及びその解決について整理する。 【到達目標】A、B、C、D、E、F、G、Hに関連する。 |
定期試験 | 定期試験はなし。3疾患に関する演習内で実施する確認試験(各20%、合計60%) |
授業 | 各疾患に関する演習課題(3疾患合計で40%) |
その他 | 各疾患の演習における点数が、配点分に対して60%に満たない場合は不可とする。 受講態度(演習時態度、予習課題や演習時間内の課題、確認試験の未実施・未提出・遅延など)に応じて減点する。 なお、追実習の場合は追試験と同様の評価とする。 |
代表的な疾患(心疾患、高血圧、がん)に対する薬物療法を学ぶ良い機会です。今まで学んできたこと(病態や薬物療法など)を復習しておくと学習効果が上がります。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 事前にシラバスを読んで講義内容を把握するとともに、必要に応じて関連分野(臨床医学概論、薬理学、薬物治療学など)を復習し、講義に望むこと。 事前に必要なガイドラインをダウンロードしておく場合があるので、掲示等で確認する。 |
3 | 受講後は、配布資料等を利用して復習し、理解を深めておくこと。 |
4 | ノートパソコン(LANケーブル、電源ケーブルを含む)など使用するため、掲示等で確認する。 |
5 | 【実務経験のある教員による授業】 (※印が付された担当者) 病院薬剤師としての経験を踏まえて、薬物治療の実際を授業内に盛り込んで解説する。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 配布プリント | ||
参考書 | 必要に応じて掲示にて指示する。 |