科目名 | : | ゲノム医学 |
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英文名 | : | Genome Medicine |
科目概要 | : | 薬・創薬, 3年, 前期, 必修, 1単位 A, B, C, D, S, 金曜日4時限, 2202大講義室 |
科目責任者 | : | 奥脇 暢 (生化学・教授) |
担当者 | : | 奥脇 暢※(生化学・教授)、三木 剛志(微生物学・准教授)、飯田 直幸(生化学・講師)、柴垣 芳夫(生化学・講師)、齋藤 祥子(生化学・助教)、松岡 正城(衛生化学・助教) |
備考 | : | 健康食品管理士養成講座対応科目 実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す) 〔科目ナンバリング:PP301-BI03, PL301-BI03〕 |
ゲノム情報の重要性、遺伝学の基礎、遺伝子変異と疾患の関わりを学ぶことで、体質、薬の効き方に個人差が出る理由を理解する。これらの学習を通して、予防医学、個別最適化医療について理解するための基盤を形成する。また、ゲノム解読から派生したさまざまな新しい研究領域を学び、その応用としての新規の医療技術についても理解を深める。
科目の位置付け:生物・生理系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科①に関連する。
ゲノム、遺伝、疾患のかかわりについて講義する。
A.生命情報を担う遺伝子、DNA、染色体を理解し、その変異と疾患とのつながりを理解する。
B.遺伝の基本を理解する。
C.遺伝子の変異と疾患とのかかわりを理解する。
D.最先端遺伝子解読技術を含めて、生命科学実験の手法の基礎を理解する。
教科書に沿って講義を進める。毎回資料を配布しパワーポイントを利用して講義する。講義内で課された課題については、次回以降の講義で解説する。対面講義として実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
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1 | ヒトゲノム解読で何がわかったか | 奥脇 暢 | 4月11日④ | ヒトゲノム解読の意義を学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえてヒトゲノムの内容を書いてみる 【学習の到達目標】A、Bに関連する。 |
2 | 遺伝学の基礎 | 三木 剛志 | 4月18日④ | メンデル遺伝学の基礎を学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえて遺伝の法則を例を挙げて書いてみる 【学習の到達目標】A、Bに関連する。 |
3 | がん | 齋藤 祥子 | 4月25日④ | がんの発症要因としての遺伝子変異を学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえてがんの原因となる遺伝子の例とそれが引き起こすがん化の仕組みを書いてみる 【学習の到達目標】A、B、Cに関連する。 |
4 | 遺伝性疾患と原因遺伝子 | 飯田 直幸 | 5月9日④ | 遺伝性疾患の原因遺伝子について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえて遺伝性疾患の例とその遺伝子の組み合わせについてあげてみる 【学習の到達目標】A、B、Cに関連する。 |
5 | 遺伝性疾患とその遺伝様式 | 飯田 直幸 | 5月16日④ | ヒトの遺伝性疾患について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえて遺伝性疾患の例を挙げて説明してみる 【学習の到達目標】A、B、Cに関連する。 |
6 | ゲノムと予防医学 | 柴垣 芳夫 | 5月23日④ | 代表的な抗ウイルス薬について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえてウイルスとそれが引き起こす疾患、治療薬の例を挙げてみる 【学習の到達目標】C、D |
7 | 抗ウイルス薬 | 松岡 正城 | 5月30日④ | ゲノム情報を活かした予防医学について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえて予防医学に関わる遺伝子の例を挙げてみる 【学習の到達目標】A、B、Cに関連する。 |
8 | 個人にあわせた医療 | 齋藤 祥子 | 6月6日④ | ヒトゲノムの多様性に基づいた個人にあわせた医療について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえて個別化医療とは何かを説明してみる 【学習の到達目標】A、B、Cに関連する。 |
9 | バイオテクノロジー | 齋藤 祥子 | 6月13日④ | バイオテクノロジーとその応用について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえてバイオテクノロジーの応用例を書いてみる 【学習の到達目標】A、B、C、Dに関連する。 |
10 | 遺伝子発現のエピジェネティック制御 | 奥脇 暢 | 6月20日④ | 遺伝子発現の制御機構とその破綻による疾患発症について学ぶ。 <予習>事前にシラバスと教科書を確認しておく <復習>講義を踏まえて遺伝子発現制御の仕組みを書いてみる 【学習の到達目標】A、Bに関連する。 |
定期試験 | 講義範囲から出題する。マークシート方式の試験を実施予定である。 |
授業 | 授業回数10回+定期試験 |
その他 | 期末テストによって評価する (100%) |
ヒトゲノム解読後、すべての生命科学はパラダイムシフトをおこし、発想が根本的に変革されました。その基盤となったヒトゲノム解読の意義について学びます。これからの医療は、いわゆる個別化医療と称される個人にあわせた医療が重要となりますが、その違いは個人個人のゲノム情報の違いによって生じます。講義では、薬学に関連の深い領域を中心に、ヒトゲノム解読の意義、遺伝の仕組みと遺伝性疾患、薬物代謝の個人差の分子的基盤、遺伝子変異としてのがんなどについて学習します。また、薬学部生にとって重要なウイルスとその治療薬についても学びます。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 講義の内容について事前に教科書、生化学や細胞生物学の配布資料に目を通し、十分予習すること。 講義後には、配布資料と教科書を見直して復習し、不明な点は積極的に質問すること。 |
3 | 【実務経験のある教員による授業】(※印の付された担当者) 国内外の研究機関における研究者としての経験を活かし、最先端生命科学を概説している。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | よくわかるゲノム医学 | 服部成介他 | 羊土社 |
参考書 | (なし) |