科目名 | : | 薬理学Ⅲ |
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英文名 | : | Pharmacology Ⅲ |
科目概要 | : | 薬・創薬, 3年, 前期, 必修, 1単位 A, B, C, D, S, 月曜日4時限, 2202大講義室 |
科目責任者 | : | 田辺 光男 (薬理学・教授) |
担当者 | : | 田辺 光男(薬理学・教授)、内藤 康仁(学習支援室・講師) |
備考 | : | 〔科目ナンバリング:PP301-PH03, PL301-PH03〕 |
本講義では、中枢神経系の制御機構及びその病態生理を理解し、中枢神経系に作用する薬物と薬物標的分子との関連を学習し、修得する。また、代謝系を理解しその疾患と治療薬について学習し、修得する。
科目の位置付け:薬理・病態系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科①に関連する。
薬物がどのように体に作用するかを学ぶことは、将来薬剤師をはじめ薬学に関わる上での基盤となる。薬理学IIIでは、中枢神経系や代謝系に働く薬物に焦点を当て、それら組織の機能、薬物の作用機序などを修得する。
A: 薬物の化学構造の特徴を理解し、薬の作用メカニズムや作用様式との関連性を説明できる。
B: 生理活性物質や薬物とそれらの標的分子を介する情報伝達を理解する。
C: 生体の構造や機能を理解し、生理的及び病態生理的な観点から薬物の作用メカニズムを説明できる。
D: 薬理作用が同じ薬物の類似点と相違点を把握し、疾患へ適用する根拠を理解できる。
E: 薬物の作用メカニズムを理解し、起こりうる有害反応(副作用)、相互作用、薬物中毒などを関連付けて説明できる。
原則、スライドを利用した対面授業とする。また、理解を助けるための練習問題も行い(グーグルフォームを一部活用する)、同じ授業中あるいは次回の授業内に解説する。対面講義にて実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
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1 | 脂質異常症治療薬 | 内藤 康仁 | 4月7日④ | 脂質異常症(高脂血症)の治療薬の作用機序について学ぶ。 【予習】講義資料の内容を確認し、教科書(p242 -249)を読む。 【復習】講義内容を整理して復習し、課題に取り組む。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
2 | 骨粗しょう症治療薬・ホルモンの分泌及びその関連薬 | 内藤 康仁 | 4月14日④ | 骨粗しょう症の病態とその治療薬について学ぶ。ホルモンの生理作用と分泌制御機構及び関連薬の作用機序について学ぶ。 【予習】講義資料の内容を確認し、教科書(p225-p228, 260-274)を読む。 【復習】講義内容を整理して復習し、課題に取り組む。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
3 | ステロイドホルモン及びその関連薬・甲状腺ホルモン関連薬 | 内藤 康仁 | 4月21日④ | ステロイドホルモンの生理活性及び分泌制御機構、さらにステロイドホルモン関連薬の作用機序について学ぶ。また、甲状腺ホルモン関連薬の作用機序について学ぶ。 【予習】講義資料の内容を確認し、教科書(p253-260,274-279)を読む 。 【復習】講義内容を整理して復習し、課題に取り組む。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
4 | 糖尿病治療薬 | 内藤 康仁 | 5月12日④ | 糖尿病治療薬の作用機序や臨床適用について学ぶ。 【予習】講義資料の内容を確認し、教科書(p228-242)を読む 。 【復習】講義内容を整理して復習し、課題に取り組む。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
5 | 中枢神経薬理概要、全身麻酔薬 | 田辺 光男 | 5月19日④ | 中枢神経系の概要について学ぶ。また、揮発性麻酔薬、静脈麻酔薬、アルコールの作用機序や臨床適用について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して全身麻酔薬(吸入麻酔薬、静脈麻酔薬)について理解を深める。 【到達目標】A、C、D、Eに関連する。 |
6 | 催眠・抗不安薬 | 田辺 光男 | 5月26日④ | GABA系に作用する薬物をはじめ、催眠・抗不安薬の薬理作用や臨床適用について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく 。 【復習】講義プリントを再度チェックし、催眠薬や抗不安薬について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
7 | 抗うつ薬・カテコールアミンと病態、 統合失調症治療薬 | 田辺 光男 | 6月2日④ | うつ病や統合失調症の病態に関する概要と、抗うつ薬や統合失調症治療薬の作用機序や臨床適用について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、抗うつ薬や統合失調症治療薬について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
8 | 抗てんかん薬・中枢性筋弛緩薬 | 田辺 光男 | 6月9日④ | てんかんの病態生理の概要と、その治療薬の作用機序について学ぶ。また、中枢性筋弛緩薬の作用機序とその臨床適用について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、抗てんかん薬や中枢性筋弛緩薬について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
9 | 抗パーキンソン病薬・抗アルツハイマー病薬 | 田辺 光男 | 6月16日④ | パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の病態生理やそれらの治療薬の作用機序について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、神経変性疾患(パーキンソン病やアルツハイマー病)とその治療薬について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
10 | 麻薬性鎮痛薬・解熱鎮痛薬 | 田辺 光男 | 6月23日④ | 疼痛伝達経路と麻薬性(中枢性)鎮痛薬、神経障害性疼痛治療薬、片頭痛治療薬の作用機序や臨床適用について学ぶ。また、抗炎症薬の作用機序と臨床適用について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、鎮痛薬について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
定期試験 | 定期試験成績にて評価する(100%)。 |
授業 | 理由なき欠席及び遅刻は減点する。 |
その他 |
病態の理解を進めながら薬物の作用機序をわかりやすく説明するように努めます。わからないことがあれば、質問に来てください。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 特に疾患治療薬に関する項目については教科書等で病態に関して予習をし、説明をできるようにしておくこと。授業中に提示する問題は、復習にも活用すること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | パートナー薬理学(改定第4版) | 栗原順一、田中芳夫、坂本謙司 | 南江堂 |
参考書 | 生理学テキスト | 大地陸男 | 文光堂 |
参考書 |