科目名 | : | 微生物学Ⅱ |
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英文名 | : | Microbiology Ⅱ |
科目概要 | : | 薬・創薬, 2年, 後期, 必修, 1単位 A, B, C, D, S, 金曜日4時限, 2201大講義室 |
科目責任者 | : | 金 倫基 (微生物学・教授) |
担当者 | : | 金 倫基(微生物学・教授)、三木 剛志(微生物学・准教授)、羽田 健(微生物学・講師)、伊藤 雅洋(微生物学・助教)、髙橋 孝(感染制御科学府) |
備考 | : | 健康食品管理士養成講座対応科目 〔科目ナンバリング:PP301-BI02, PL301-BI02〕 |
微生物学Iで学んだ知識を踏まえ、感染症を引き起こす病原体の侵入から発症までのメカニズムを理解する。発症後の経過について、治癒あるいは重篤化へ進む要因を理解し、感染症の診断・治療法を学ぶための基礎知識とする。また、感染症に関わる法規・制度の目的や措置についての知識を習得し、感染症の発生状況に応じた予防・まん延防止策を提案できる能力を身につける。
科目の位置付け:生物・生理系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科①に関連する。
感染症に対する基本的な予防・まん延防止策を理解するために、感染症及び感染予防に関連する法規・制度の目的や措置について説明する。感染症は、感染経路別に原因微生物、経過及び予防・診断・治療法について、基本的な内容を説明する。さらに、新興・再興感染症、多剤耐性菌感染症及び院内感染について、現在、流行している重要な感染症の予防やまん防止対策における課題を臨床的な視点から講義する。
A:感染症の予防・まん延防止に係る関連法規を理解し、感染症に対する適切なまん延防止策を考えることができる。
B:ワクチンにより感染症を予防する意義と課題、副反応への対応を学び、予防接種による感染予防の有効性と安全性を説明できる。
C:感染症に対する基本的な予防法を学び、実践的に応用するための能力を身につけている。
D: 感染症の病原体とその感染経路を学び、感染症ごとに必要な予防対策を提案できる能力を身につけている。
E:新興・再興感染症に対する感染制御を学び、最新の知見をもとに適切な予防・まん延防止策を説明できる。
F:院内感染における標準予防策や感染経路別の予防策を理解し、予防策の実施方法を説明できる。
パワーポイントと配付資料を活用して講義形式で進めていく。課題に対しては、提出後、解説を掲示する。定期試験は、試験後、解答・解説を掲示する。対面授業にて実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
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1 | 感染症に関わる法律1 | 金 倫基 | 9月5日④ | 予防接種法に基づくワクチンによる感染症予防について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、予防接種法の骨子及びワクチンについてまとめ、理解を深める。 【到達目標】A、B、Cに関連する。 |
2 | 感染症に関わる法律2 | 伊藤 雅洋 | 9月12日④ | 感染症法による感染症分類、分類別の措置について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、感染症法についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】A、Cに関連する。 |
3 | 経口感染症 | 羽田 健 | 9月19日④ | 代表的な経口感染症における病原体の特徴と感染予防について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、経口感染症の特徴と病原体についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Dに関連する。 |
4 | 食中毒 | 羽田 健 | 9月26日④ | 細菌性食中毒(感染型食中毒、毒素型食中毒)、ウイルス性食中毒、自然毒食中毒の代表例を挙げ、病原体、感原因食品及び感染予防について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、経口感染症の特徴と病原体についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Dに関連する。 |
5 | 性行為感染症及び血液感染症 | 伊藤 雅洋 | 10月3日④ | 代表的な性行為感染症及び血液感染症における病原体の特徴と感染予防法について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、性行為感染症及び血液感染症の特徴と病原体についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Dに関連する。 |
6 | 気道感染症 | 羽田 健 | 10月10日④ | 代表的な気道感染症における病原体の特徴と感染予防について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、気道感染症の特徴と病原体についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Dに関連する。 |
7 | 接触感染症及び創傷感染症 | 三木 剛志 | 10月17日④ | 接触感染症及び創傷感染症における病原体の特徴と感染予防について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、触感染症及び創傷感染症の特徴と病原体についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Dに関連する。 |
8 | 動物媒介感染症 | 三木 剛志 | 11月7日④ | 代表的な動物媒介感染症における病原体、保有動物、ベクター及び感染予防法について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、動物媒介感染症の病気の特徴、病原体、保有動物、ベクターについてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Dに関連する。 |
9 | 新興・再興感染症と多剤耐性菌感染症 | 髙橋 孝 | 11月14日④ | 代表的な新興・再興感染症及び薬剤耐性菌感染症における病原体の特徴と感染予防について説明できる。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、新興・再興感染症及び薬剤耐性菌感染症の原因微生物についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Eに関連する。 |
10 | 院内感染と感染対策 | 髙橋 孝 | 11月21日④ | 院内感染の発生要因、病原体、感染経路、感染対策について学ぶ。 【予習】事前に配布資料を読んで、講義の概要を理解する。 【復習】講義内容を踏まえ、院内感染を起こす病原体及び感染対策についてまとめ、理解を深める。 【到達目標】C, Fに関連する。 |
定期試験 | 定期試験(80%) |
授業 | 課題レポート(20%) |
その他 |
微生物学Ⅱでは、病原微生物による感染症とその予防・まん延防止策について学ぶことになります。現代における感染症の特徴、感染経路を中心にした感染症の分類、その予防方法など薬学の視点から考え、免疫学、化学療法学、薬物治療学などの理解につなげていきたいと思います。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 講義前には、講義内容を配布資料で確認し、理解しておくこと。講義後は、講義内容について配付資料等や参考書等を利用して理解を深め、わからない点があれば積極的に質問に来ること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義時配布資料 | ||
参考書 | 標準微生物学 第14版 | 神谷茂、錫谷達夫、松本哲哉 編 | 医学書院 |
参考書 | 戸田新細菌学 第34版 | 吉田眞一、柳雄介、吉開泰信 編 | 南山堂 |
参考書 | 生物系薬学Ⅲ. 生体防御と微生物(スタンダード薬学シリーズ Ⅱ–4 ) | 日本薬学会 編 | 東京化学同人 |