科目名 | : | 薬理学Ⅰ |
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英文名 | : | Pharmacology Ⅰ |
科目概要 | : | 薬・創薬, 2年, 前期, 必修, 1単位 A, B, C, D, S, 水曜日1時限, 2201大講義室 |
科目責任者 | : | 田辺 光男 (薬理学・教授) |
担当者 | : | 田辺 光男(薬理学・教授) |
備考 | : | 健康食品管理士養成講座対応科目 〔科目ナンバリング:PP301-PH02, PL301-PH02〕 |
本講義では、薬理学という学問の概念を理解し、薬物の作用機序を説明するための基本となる薬物受容体や細胞内シグナル伝達系、イオンチャネルを学習し、修得する。さらに、生体内の神経伝達物質やメディエーター、末梢神経系(体性神経や自律神経)を学習することで、薬物と生体との関わりを理解し、修得する。
科目の位置付け:薬理・病態系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科①に関連する。
薬物がどのように体に作用するかを学ぶことは、将来薬剤師をはじめ薬学に関わる上での基盤となる。薬理学Iはその第一歩目と言える。生体の機能を学ぶ生理学を基盤とし、薬物が体のどこに作用するのか(作用点)、そして薬物が作用するとどのような変化が起きるのか(薬理作用)、など薬理学Ⅱや薬理学Ⅲにつながる基本を修得する。
A: 薬物の化学構造の特徴を理解し、薬の作用メカニズムや作用様式との関連性を説明できる。
B: 生理活性物質や薬物とそれらの標的分子を介する情報伝達を理解する。
C: 生体の構造や機能を理解し、生理的及び病態生理的な観点から薬物の作用メカニズムを説明できる。
D: 薬理作用が同じ薬物の類似点と相違点を把握し、疾患へ適用する根拠を理解できる。
E: 薬物の作用メカニズムを理解し、起こりうる有害反応(副作用)、相互作用、薬物中毒などを関連付けて説明できる。
原則、スライドを利用した対面授業とする。また、理解を助けるための練習課題をグーグルフォームなどを活用して提供し、同じ授業時間内あるいは次回の授業内で解説する。対面講義にて実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 授業内容・方法 |
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1 | 総論 薬理学概説、薬物の用法・作用様式 | 田辺 光男 | 4月9日① | 薬理学の概要及び薬物の用法や作用様式について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して薬物の受容体や作用様式について理解を深める。 【到達目標】A、Eに関連する。 |
2 | 薬物の受容体、細胞内情報伝達と細胞機能 | 田辺 光男 | 4月16日① | 細胞膜受容体及び細胞内情報伝達と細胞機能について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して細胞内情報伝達機構について理解を深める。 【到達目標】Bに関連する。 |
3 | イオンチャネルと膜電位変化 | 田辺 光男 | 4月23日① | イオンチャンネルと膜電位変化について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通してイオンチャネルの種類や働きについて理解を深める。 【到達目標】B、Cに関連する。 |
4 | 神経性アミノ酸、生理活性ペプチド | 田辺 光男 | 5月7日① | 神経性アミノ酸や生理活性ペプチド、生理活性アミンの生理作用と関連薬物の作用機序について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して生体内物質について理解を深める。 【到達目標】Bに関連する。 |
5 | エイコサノイド | 田辺 光男 | 5月14日① | エイコサノイドの生理作用と関連薬物の作用機序について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して生体内物質について理解を深める。 【到達目標】Bに関連する。 |
6 | 体性神経とその作用薬 | 田辺 光男 | 5月21日① | 体性神経の機能、局所麻酔薬,末梢性筋弛緩薬の臨床適用の妥当性について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して局所麻酔薬や神経筋接合部に作用する薬物について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
7 | 自律神経、交感・副交感神経とその機能、交感神経作動薬① | 田辺 光男 | 5月28日① | 自律神経系、交感神経・副交感神経の概要について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して自律神経系と関連薬物について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
8 | 交感神経作動薬②と遮断薬 | 田辺 光男 | 6月4日① | 交感神経作動薬とその遮断薬の作用機序、及び臨床適用の妥当性について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して自律神経系と関連薬物について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
9 | 副交感神経作動薬 | 田辺 光男 | 6月11日① | 副交感神経作動薬の作用機序、及び臨床適用の妥当性について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して自律神経系と関連薬物について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
10 | 副交感神経遮断薬・節遮断薬 | 田辺 光男 | 6月18日① | 副交感神経遮断薬・節遮断薬の作用機序、及び臨床適用の妥当性について学ぶ。 【予習】事前にシラバスと教科書に目を通しておく。 【復習】講義プリントを再度チェックし、課題を通して自律神経系と関連薬物について理解を深める。 【到達目標】A、B、C、D、Eに関連する。 |
定期試験 | 定期試験成績にて評価する(100%)。 |
授業 | 理由なき欠席及び遅刻は減点する。 |
その他 |
薬物が生体にどのように働くのかを理解する基本的概念です。理解できるようわかりやすい説明に努めます。わからないことがあれば、質問に来てください。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 教科書をよく読んで、概要を理解した上で授業に臨むこと。プリントの復習をし、授業中に行った練習問題を再度行って理解を深めましょう。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | パートナー薬理学(改定第4版) | 栗原順一、田中芳夫、坂本謙司 | 南江堂 |
参考書 | 生理学テキスト | 大地陸男 | 文光堂 |
参考書 |