科目名 | : | 社会薬学実習 |
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英文名 | : | Practice of Social Pharmacy |
科目概要 | : | 薬・創薬, 2年, 前期, 必修・選択, 1単位 A, B, C, D, S, 集中3・4・5限 |
科目責任者 | : | 山本 大介(社会薬学部門・講師) |
担当者 | : | 山本 大介(社会薬学部門・講師)、會川 公里(社会薬学部門・助教)、鈴木 康大(社会薬学部門・助教) |
備考 | : | 実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す) 〔科目ナンバリング:PP304-is02, PL304-is02〕 |
人の生命や健康に深く関わる薬剤師には、生命の尊厳に立脚した高度な倫理観、使命感、責任感が求められる。平時の医療活動では医薬品等による健康被害(薬害、医療事故、薬物乱用)が最小限となるよう不断の努力を重ねる必要があり、緊急時・大規模災害時などの特殊な状況においても、適切な救命処置や医療救援活動などを通じて、地域における公衆衛生の維持・向上に寄与することが求められる。本実習では、生命の尊厳や医療プロフェッショナリズムに深く関わる、災害時の初期対応や医療活動、傷病者に対する救命処置、医薬品等による健康被害(薬害、健康被害救済制度、医療事故、薬物乱用)に関する基本的事項を実践的に修得する。
科目の位置付け:法規・制度系
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科①②③④、生命創薬科学科①④⑤に関連する。
防災と災害時医療、救命処置(心肺蘇生、AED、気道異物除去、ファーストエイド)、医薬品等による健康被害(薬害、健康被害救済制度、医療事故、薬物乱用)について説明する。
A:災害時を想定した準備や初期対応時に求められる行動について理解し、他者と連携しながら実践的な場面で応用できる。
B:災害時医療の特徴や医療救援活動における多職種連携の重要性を理解し、災害時に薬剤師が果たすべき役割について説明できる。
C:救命処置(心肺蘇生、AED、気道異物除去、ファーストエイド等)の必要性を理解し、救急対応が必要な傷病者の状況を踏まえた処置が適切に実践できる。
D:薬害事件の重大性や被害者本人及び家族等の全人的苦痛について理解し、薬害防止のために薬学関係者が果たすべき役割について説明できる。
E:医薬品等に関わる医療事故から、薬剤師に求められる役割と責任について検討し、再発防止策を提案することができる。
F:地域住民や児童生徒に向けた薬の正しい使い方の普及活動や薬物乱用防止のための薬剤師の役割について説明できる。
パワーポイントと配布資料を用いた講義形式の実習、グループワーク形式の実習、実技を伴う体験型実習を行う。
対面授業と映像授業を組み合わせて実施する。実習時間内に受けた質問はその都度解説する。
No. | 実習項目 | 担当者 | 授業内容・方法 |
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1 | 実習ガイダンス | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 社会薬学実習を構成する各項目を学修する意義と実習取り組み時の注意点について学ぶ。 【予習】事前にシラバスやガイダンス資料を読んでおくこと。 【復習】実習時の注意点について復習して準備しておくこと。 【到達目標】A、B、C、D、E、Fに関連する。 |
2 | 防災と災害時医療(1) | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 防災と災害時の対応について、講義と討議を通じて実践的に学ぶ。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習内容を整理してレポートを作成すること。 【到達目標】A、Bに関連する。 |
3 | 防災と災害時医療(2) | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 災害時医療と薬事衛生について、講義と討議を通じて実践的に学ぶ。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習内容を整理してレポートを作成すること。 【到達目標】A、Bに関連する。 |
4 | 救命処置(1) | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)とAEDについて、講義と実技を通じて実践的に学ぶ。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習内容を整理してレポートを作成すること。 【到達目標】Cに関連する。 |
5 | 救命処置(2) | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 気道異物除去とファーストエイド(外傷対応等)について、講義と実技を通じて実践的に学ぶ。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習内容を整理してレポートを作成すること。 【到達目標】Cに関連する。 |
6 | 医薬品等による健康被害(1) | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 医薬品等による健康被害(薬害、健康被害救済制度)について学ぶ。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習内容を整理してレポートを作成すること。 【到達目標】Dに関連する。 |
7 | 医薬品等による健康被害(2) | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 医薬品等による健康被害(医療事故、薬物乱用)について学ぶ。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習内容を整理してレポートを作成すること。 【到達目標】E、Fに関連する。 |
8 | 実習試験 | 山本 大介 會川 公里 鈴木 康大 | 各実習項目に関する試験を通じて理解度の確認を行う。 【予習】事前に実習資料を読んでおくこと。 【復習】実習試験の正答を確認して復習を行うこと。 【到達目標】A、B、C、D、E、Fに関連する。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 実習態度(20%)、課題及びレポート(30%)、実技試験(10%)、実習試験(40%)により評価する。正当な理由がない無断欠席や遅刻、態度不良は減点する。 |
人の生命や健康に深く関わる薬剤師には、生命の尊厳に立脚した高度な倫理観、使命感、責任感が求められます。さまざまな学問領域の基盤となる生命の尊厳や医療プロフェッショナリズムについて共に考えて行動する実習内容となっていますので、個人で課題やレポートを書くことはもとより、よりよい成果を求めてチームで討議する態度も身に付けられるよう、積極的に取り組みましょう。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】 |
2 | 【予習】実習プリントに目を通して、関連知識を整理し、事前調査を行う。 【復習】実習及び再調査を踏まえてレポートをまとめる。疑問点などは担当教員に質問して解決する。 |
3 | 使用教室等の調整が必要なため、詳細な実習日程は追って通知します。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 実習プリント | 社会薬学部門 | 北里大学薬学部 社会薬学部門 |
参考書 | 実習項目に応じてその都度紹介する。 |