Web Syllabus(講義概要)
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科目名:薬用植物学
英文名:Medicinal Botany
科目概要:薬・創薬, 1年, 前期, 必修, 1単位
A, B, C, D, S, 金曜日4時限
科目責任者:小林 義典 (生薬学・教授)
担当者:小林 義典※(生薬学・教授)古平 栄一※(薬用植物園・准教授)石川 寛(薬用植物園・助教)
備考:漢方医薬学履修プログラム対応科目 
実務経験のある教員による授業科目(担当者に付されている※印は実務経験のある教員を表す)
〔科目ナンバリング:PP301-CH01, PL301-CH01〕

授業の目的(科目のねらい)

薬用植物は、医薬品原料としてだけでなく、生薬・漢方薬として、また機能性を有する食品や香粧品などとして活用されている。
薬剤師や薬学研究者は、薬用植物に精通し、薬用資源として確保したり、有害な作用を予防したり、食品との相互作用を予測したり、さらには医薬品開発原料のリソースとして活用したりして、薬用植物を有効かつ安全に活用をする上で極めて重要な役割を果たしている。
本講義では、医薬品の原料となる植物、漢方薬に使用される生薬の基原植物、医薬品開発のリード化合物となった植物成分を含有する植物等について、基本的性質を理解する。
科目の位置付け: 化学系専門科目
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬学科④、生命創薬科学科①に関連する。

教育内容

薬用植物を生薬として活用するために必要な、分類、形態、含有成分、生理活性、歴史的背景などについての基本知識及び医薬学分野における役割について理解し、薬用植物を活用するための基礎的能力を習得する。

学習の到達目標

A 植物の分類体系や種の学名及びその命名法について概説できる。
B 代表的な漢方薬について例示し、概説できる。
C 生薬(全形・粉末・基原植物)の性状について、植物の器官、組織の観点から概説できる。
D 繁用生薬の用途、基原植物の同定と指標成分に基づく品質評価について概説できる。
E 毒薬、劇薬について例示し、概説できる。
F 麻薬・向精神薬・指定薬物等原料植物において、それらの規制法や種の鑑別法、主要成分について概説できる。
G 植物成分による有害作用、薬物相互作用について例示できる。
H 伝統薬や毒物から開発された医薬品を例示して概説できる。

教育方法

講義形式、およびスモールグループでの薬用植物園観察実習。
適宜、予習・復習のための課題を与え、次回、課題の中の特徴的な見解や誤解に対してコメントする。
対面授業として実施する。(収録動画等配信なし)

講義内容

No.講義項目担当者開講日授業内容・方法
1薬用植物とは何か(1)小林 義典
古平 栄一
4月11日④漢方を学ぶために必要な知識、勉強方法について学ぶ。
植物の分類体系や種の学名及びその命名法について学ぶ。
予習:高等学校までの植物分類学の基礎を見直して理解しておく(1時間)。
復習:配布資料及びパートナー生薬学 3から8、31から40、46から50、125から130ページの内容をもとに植物と生薬の分類を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】A、Bに関連する。
2クスリとリスク、薬と毒小林 義典
4月18日④植物成分による有害作用、薬物相互作用について例示して学ぶ(caffeine)。アルカロイド、フラノクマリンについて学ぶ。毒薬、劇薬について学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学37から39、50から52、53から55ページを読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Gに関連する。
3瀉下作用・健胃作用を有する植物成分小林 義典
4月25日④瀉下作用を有する植物とその成分について学ぶ。(barbaloin, emodin, rhein, sennoside A, sennoside B)。また、健胃薬として利用される植物をリストアップして学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
4休講5月2日④
5薬用植物とは何か(2)古平 栄一
5月9日④ケシ・アサ及び麻薬・向精神薬・指定薬物等原料植物において、それらの規制法や種の鑑別法について学ぶ。アヘンアルカロイド(morphine, codeine)、カンナビノイド(tetrahydrocannabinol)をはじめとする成分について学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学の50から54、137から139、177から178、208から209ページを読み、規制法に抵触する植物を把握しておく(1時間)。
復習:規制法ごとに成分や作用性、部位、鑑別法を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Fに関連する。
6自律神経(交感神経系)に作用する植物成分小林 義典
5月16日④自律神経系(交感神経系)に作用する植物成分について学ぶ。(ephedrine, reserpine, ajmaline, ergometrine, ergotamine, higenamine, および yohimbine)。
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)
【到達目標】E、Hに関連する。
7自律神経(副交感神経系)に作用する植物成分小林 義典
5月23日④自律神経系(副交感神経系)に作用する植物成分について学ぶ。(nicotine. atropine, hyoscyamine, scopolamine, pilocarpine, physostigmine, および muscarine)。
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
8生薬の性状と植物の器官,組織(1)石川 寛
5月30日④代表的な漢方薬について概説できる。全形生薬の性状について、植物の器官、組織の観点から例示して学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学31から40ページを読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する。(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】A、B、Cに関連する。
9生薬の性状と植物の器官,組織(2)石川 寛
6月6日④粉末生薬の性状について、植物の器官、組織の観点から例示して学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学40から46ページを読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Cに関連する。
10伝統薬、矢毒と薬小林 義典
6月13日④伝統薬から開発された医薬品を例示して学ぶ。(quinine, quinidine, strychinine, digitoxin, digoxin)
矢毒から開発された医薬品を例示して学ぶ。(tubocurarine, aconitine, および G-strophanthin)
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
11植物成分をリード化合物として開発された代表的な医薬品小林 義典
6月20日④植物成分をリード化合物として開発された代表的な医薬品について学ぶ。(morphine, cocaine, papaverine, noscapine, aspirin, etoposide, warfarin, taxol, irinotecan, vincristine, vinblastine)
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
12生薬の同定と品質評価(1)古平 栄一
6月27日④繁用生薬、主に虚弱体質の改善が期待される生薬、主に呼吸器機能の改善が期待される生薬の基原植物において、それらの同定と指標成分に基づく品質評価について学ぶ。
予習:配布資料とパートナー生薬学の各論(131から357ページの配布資料該当部分)を読み、本講義で扱う生薬の概要を理解しておく(1時間)。
復習:本講義で扱った生薬の薬効や部位、副作用、用いられる漢方処方を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Dに関連する。
13生薬の同定と品質評価(2)古平 栄一
7月4日④主に婦人科疾患の改善が期待される生薬、主に代謝機能の改善が期待される生薬の基原植物において、それらの同定と指標成分に基づく品質評価について学ぶ。
予習:配布資料とパートナー生薬学の各論(131から357ページの配布資料該当部分)を読み、本講義で扱う生薬の概要を理解しておく(1時間)。
復習:本講義で扱った生薬の薬効や部位、副作用、用いられる漢方処方を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Dに関連する。
14生薬の同定と品質評価(3)古平 栄一
7月11日④主に消化器機能の改善が期待される生薬の基原植物において、それらの同定と指標成分に基づく品質評価について学ぶ。
予習:配布資料とパートナー生薬学の各論(131から357ページの配布資料該当部分)を読み、本講義で扱う生薬の概要を理解しておく(1時間)。復習:本講義で扱った生薬の薬効や部位、副作用、用いられる漢方処方を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Dに関連する。
15薬用植物園観察実習
※5/9~7/11金曜日の放課後(5限目)に実施
石川 寛
薬用植物園でのフィールドワークを行い、生薬の基原植物について学ぶ。(少人数制で、放課後等に実施する。日程は別途、講義中に連絡する。)
予習:実習参加以前に学習した植物の分類、薬用部位、成分等を確認しておく(1時間)。
復習:実習で観察した植物の学名、成分等を整理して、レポートを提出する(2時間)。
【到達目標】A、Cに関連する。
No. 1
講義項目
薬用植物とは何か(1)
担当者
小林 義典
古平 栄一
開講日
2025-04-11
授業内容・方法
漢方を学ぶために必要な知識、勉強方法について学ぶ。
植物の分類体系や種の学名及びその命名法について学ぶ。
予習:高等学校までの植物分類学の基礎を見直して理解しておく(1時間)。
復習:配布資料及びパートナー生薬学 3から8、31から40、46から50、125から130ページの内容をもとに植物と生薬の分類を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】A、Bに関連する。
No. 2
講義項目
クスリとリスク、薬と毒
担当者
小林 義典
開講日
2025-04-18
授業内容・方法
植物成分による有害作用、薬物相互作用について例示して学ぶ(caffeine)。アルカロイド、フラノクマリンについて学ぶ。毒薬、劇薬について学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学37から39、50から52、53から55ページを読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Gに関連する。
No. 3
講義項目
瀉下作用・健胃作用を有する植物成分
担当者
小林 義典
開講日
2025-04-25
授業内容・方法
瀉下作用を有する植物とその成分について学ぶ。(barbaloin, emodin, rhein, sennoside A, sennoside B)。また、健胃薬として利用される植物をリストアップして学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
No. 4
講義項目
休講
担当者
開講日
2025-05-02
授業内容・方法
No. 5
講義項目
薬用植物とは何か(2)
担当者
古平 栄一
開講日
2025-05-09
授業内容・方法
ケシ・アサ及び麻薬・向精神薬・指定薬物等原料植物において、それらの規制法や種の鑑別法について学ぶ。アヘンアルカロイド(morphine, codeine)、カンナビノイド(tetrahydrocannabinol)をはじめとする成分について学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学の50から54、137から139、177から178、208から209ページを読み、規制法に抵触する植物を把握しておく(1時間)。
復習:規制法ごとに成分や作用性、部位、鑑別法を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Fに関連する。
No. 6
講義項目
自律神経(交感神経系)に作用する植物成分
担当者
小林 義典
開講日
2025-05-16
授業内容・方法
自律神経系(交感神経系)に作用する植物成分について学ぶ。(ephedrine, reserpine, ajmaline, ergometrine, ergotamine, higenamine, および yohimbine)。
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)
【到達目標】E、Hに関連する。
No. 7
講義項目
自律神経(副交感神経系)に作用する植物成分
担当者
小林 義典
開講日
2025-05-23
授業内容・方法
自律神経系(副交感神経系)に作用する植物成分について学ぶ。(nicotine. atropine, hyoscyamine, scopolamine, pilocarpine, physostigmine, および muscarine)。
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
No. 8
講義項目
生薬の性状と植物の器官,組織(1)
担当者
石川 寛
開講日
2025-05-30
授業内容・方法
代表的な漢方薬について概説できる。全形生薬の性状について、植物の器官、組織の観点から例示して学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学31から40ページを読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する。(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】A、B、Cに関連する。
No. 9
講義項目
生薬の性状と植物の器官,組織(2)
担当者
石川 寛
開講日
2025-06-06
授業内容・方法
粉末生薬の性状について、植物の器官、組織の観点から例示して学ぶ。
予習:配布資料及びパートナー生薬学40から46ページを読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Cに関連する。
No. 10
講義項目
伝統薬、矢毒と薬
担当者
小林 義典
開講日
2025-06-13
授業内容・方法
伝統薬から開発された医薬品を例示して学ぶ。(quinine, quinidine, strychinine, digitoxin, digoxin)
矢毒から開発された医薬品を例示して学ぶ。(tubocurarine, aconitine, および G-strophanthin)
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
No. 11
講義項目
植物成分をリード化合物として開発された代表的な医薬品
担当者
小林 義典
開講日
2025-06-20
授業内容・方法
植物成分をリード化合物として開発された代表的な医薬品について学ぶ。(morphine, cocaine, papaverine, noscapine, aspirin, etoposide, warfarin, taxol, irinotecan, vincristine, vinblastine)
予習:配布資料及びパートナー生薬学(および参考資料など)の上記成分に関する部分を索引で調べ、読んでおく(1時間)。
復習:講義で学習した植物を薬用植物園で確認する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】E、Hに関連する。
No. 12
講義項目
生薬の同定と品質評価(1)
担当者
古平 栄一
開講日
2025-06-27
授業内容・方法
繁用生薬、主に虚弱体質の改善が期待される生薬、主に呼吸器機能の改善が期待される生薬の基原植物において、それらの同定と指標成分に基づく品質評価について学ぶ。
予習:配布資料とパートナー生薬学の各論(131から357ページの配布資料該当部分)を読み、本講義で扱う生薬の概要を理解しておく(1時間)。
復習:本講義で扱った生薬の薬効や部位、副作用、用いられる漢方処方を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Dに関連する。
No. 13
講義項目
生薬の同定と品質評価(2)
担当者
古平 栄一
開講日
2025-07-04
授業内容・方法
主に婦人科疾患の改善が期待される生薬、主に代謝機能の改善が期待される生薬の基原植物において、それらの同定と指標成分に基づく品質評価について学ぶ。
予習:配布資料とパートナー生薬学の各論(131から357ページの配布資料該当部分)を読み、本講義で扱う生薬の概要を理解しておく(1時間)。
復習:本講義で扱った生薬の薬効や部位、副作用、用いられる漢方処方を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Dに関連する。
No. 14
講義項目
生薬の同定と品質評価(3)
担当者
古平 栄一
開講日
2025-07-11
授業内容・方法
主に消化器機能の改善が期待される生薬の基原植物において、それらの同定と指標成分に基づく品質評価について学ぶ。
予習:配布資料とパートナー生薬学の各論(131から357ページの配布資料該当部分)を読み、本講義で扱う生薬の概要を理解しておく(1時間)。復習:本講義で扱った生薬の薬効や部位、副作用、用いられる漢方処方を整理して理解する(1時間)。課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅」の関連部分(スライドの内容、キーワードに関わる部分)を確認する(1時間)。
【到達目標】Dに関連する。
No. 15
講義項目
薬用植物園観察実習
※5/9~7/11金曜日の放課後(5限目)に実施
担当者
石川 寛
開講日
授業内容・方法
薬用植物園でのフィールドワークを行い、生薬の基原植物について学ぶ。(少人数制で、放課後等に実施する。日程は別途、講義中に連絡する。)
予習:実習参加以前に学習した植物の分類、薬用部位、成分等を確認しておく(1時間)。
復習:実習で観察した植物の学名、成分等を整理して、レポートを提出する(2時間)。
【到達目標】A、Cに関連する。

評価方法と基準

定期試験講義範囲から出題する。マークシート方式。持ち込み禁止。
授業講義回数13回+薬用植物園観察実習1回+定期試験。
その他期末試験(90%)及び提出課題(薬用植物園観察実習レポートを含む、10%)にて評価する。
但し、毎回の課題提出を持って出席とし、出席率(課題提出率)が60%未満の場合は、単位を取得できない(定期試験は0点となる)ので、必ず毎回の課題を提出すること。

学生へのメッセージ

まずは、薬用植物の利用の歴史を通じて、人類の病との闘いの歴史を理解しましょう。

準備学習(予習・復習)・その他

1
2【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
3入学前事前学習の課題図書「薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅(ブルーバックス)」をしっかり読んで理解しておくこと。
4小林担当部分の講義で学習する薬用植物については、「化合物名、構造式、活性、用途、基原植物(和名、学名、科名)、薬用部位」を必ず、全て覚えておくこと。
なお、これらはいずれも2年次以降、生薬学関連以外の専門科目(基礎系・実務系)でも頻出の重要な医薬品に関するものである。
5古平担当部分の講義で学習する薬用植物については、「基原植物(和名、学名、科名)、薬用部位とその指標成分及び期待される効果、副作用」を必ず、全て覚えておくこと。
なお、これらはいずれも2年次以降、生薬学関連以外の専門科目(基礎系・実務系)でも頻出の重要な医薬品に関するものである。
6生薬の同定や良否の判断は、医薬品としての品質管理に必須の知識・技能であり、2年次後期の生薬学実習では、実際に鑑別や確認試験を行うが、ここではその基礎を学習する。
7教科書中の「講義で学習した植物」に関する箇所を熟読し、また、学習した植物は実物を植物園で確認しておくこと。
「講義で学習した植物」が教科書に記載されていない場合もあるが、図書館等を活用し、「生薬学」や「和漢薬」、「薬用植物」、「天然資源学」、「日本薬局方」などに関する書籍で、学習すること。
8 座学とは別に、「薬用植物園観察実習」を実施している。10数名のグループに分け、課目開講時間以外に放課後等を利用して、薬用植物園での観察を行い、レポートを作成する。各自必ず1回参加し、レポートを提出すること。なお、班分け、集合時間等については随時連絡するので指示に従うこと。また、5月10日(土)、17日(土)に東京都薬用植物園において、麻薬原料植物であるケシの観察「ケシ特別講習」を予定している。詳細は掲示等で連絡する。薬用植物園観察実習への参加とレポート提出、ケシの観察への参加(レポートなし)も採点の対象である。
9【実務経験のある教員による授業】(※印が付された担当者)
協和醗酵工業筑波研究所における研究員としての機能性素材(食品を含む)の開発や、東洋医学総合研究所における薬剤師としての東洋医学の実践の経験を踏まえて、薬用植物の利活用について解説する。
武田薬品工業京都薬用植物園における研究員として薬用植物の試験栽培と品質評価を行っていた経験を活かし、漢方薬の原料となる薬用植物の特徴や効果効能の実際を解説する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書パートナー生薬学竹谷孝一・木内文之・小松かつ子編(著、小林義典 他)南江堂
参考書
参考書第18改正日本薬局方厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000066530.htmlからダウンロード
参考書天然医薬資源学小林義典 他廣川書店
参考書超図解 薬はなぜ効くか田中正敏講談社
参考書薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅(ブルーバックス)二井将光講談社
教科書
署名
著者・編者
発行所
教科書
署名
パートナー生薬学
著者・編者
竹谷孝一・木内文之・小松かつ子編(著、小林義典 他)
発行所
南江堂
参考書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
第18改正日本薬局方
著者・編者
厚生労働省
発行所
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000066530.htmlからダウンロード
参考書
署名
天然医薬資源学
著者・編者
小林義典 他
発行所
廣川書店
参考書
署名
超図解 薬はなぜ効くか
著者・編者
田中正敏
発行所
講談社
参考書
署名
薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅(ブルーバックス)
著者・編者
二井将光
発行所
講談社