科目名 | : | 生命薬学特論 |
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英文名 | : | Special Lecture on Pharmaceutical Life Sciences |
科目概要 | : | 修士_薬科専_薬科コ, 修士課程1年・修士課程2年, 後期, 必修, 2単位 木曜日2時限, 3114セミナー室 |
科目責任者 | : | 奥脇 暢 (生化学・教授) |
担当者 | : | 奥脇 暢(生化学・教授)、大城 太一(微生物薬品製造学・教授)、金 倫基(微生物学・教授)、柴垣 芳夫(生化学・講師)、飯田 直幸(生化学・講師)、齋藤 祥子(生化学・助教)、小寺 義男(理学部・教授)、井上 浄(客員教授)、西村 健(非常勤教員)、小松 哲郎(非常勤教員)、一戸 猛志(非常勤講師)、永田 尚義(非常勤講師)、西山 啓太(非常勤教員)、明田 幸宏(特別講師) |
備考 | : |
生命薬学領域のうち、1)感染生物学的研究、2)生化学的研究、3)微生物資源からの創薬研究について、最新の知識を学び、専門領域における研究を遂行し、論文をまとめる能力を身につける。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻修士課程②⑤に関連する。
感染生物学、生化学、微生物資源からの創薬研究領域について、基礎的な内容に加えて、最先端の研究の実際とその研究手法についても学習する。
配布した資料を用いて講義を進める。講義内容に関する討論を交える場合もある。課題の模範解答を講義内で解説する。対面授業として実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
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1 | 研究者による大学発ベンチャーの設立と大学院生の新しいキャリア形成 | 井上 浄 | 9月4日② | 研究成果の社会実装として大学発ベンチャーの現状を理解し、自身の研究や興味を展開させる新しいキャリアの選択肢を増やす。 |
2 | 最新プロテオミクスの概要と応用 ※5限 | 小寺 義男 | 9月11日⑤ | 2020年を境に質量分析技術を含むプロテオーム解析技術は急激な発展を遂げmRNAに近い数のタンパク質を比較分析できる時代が近づいてきている。本講義ではこうしたプロテオミクスの現状を理解し、ゲノミクス、トランスクリプトミクスを含めたマルチオミクス研究について考えて説明することができることを目標とする。 |
3 | インフルエンザウイルスに対する生体防御反応 | 一戸 猛志 | 9月18日② | インフルエンザウイルスに対する自然免疫応答を理解し、重症化メカニズムについて説明できる。 |
4 | 腸内細菌叢の形成と役割 ※5限 | 西山 啓太 | 9月25日⑤ | 細菌の母子伝播や腸内細菌叢の形成過程について理解し、それらの生体恒常性に及ぼす役割を理解する。 |
5 | 内服薬によるヒト腸内細菌叢への多大な影響 | 永田 尚義 | 10月2日② | ヒト腸内細菌叢が健康や病気と密接に関係していることを理解し、その影響度が内服薬の種類により異なることを説明できる。 |
6 | オミクス技術とイメージング解析で迫る遺伝子発現制御 ※教室変更:1507セミナー室にて実施 | 小松 哲郎 | 10月9日② | 遺伝子発現変化を可視化する最先端技術について説明できる |
7 | ウイルスによる遺伝子治療 | 齋藤 祥子 | 10月16日② | ウイルスを利用した遺伝子治療の基本的原理を説明できる。 |
8 | プリオン病の基礎 | 柴垣 芳夫 | 10月23日② | プリオン病の基礎と病態について説明できる。 |
9 | がん細胞入門 | 飯田 直幸 | 10月30日② | がんの発症メカニズムを理解する。説明できる。 |
10 | iPS細胞の基礎と応用 | 西村 健 | 11月6日② | iPS細胞の作成方法やその利用法、再生医療への応用について説明できる。 |
11 | 微生物資源からの創薬研究の基礎 | 大城 太一 | 11月13日② | 微生物資源からの創薬研究の基礎を理解し、説明できる。 |
12 | 微生物資源からの創薬研究(1) | 11月20日② | 微生物資源からの創薬研究の基礎を理解し、説明できる。 | |
13 | 微生物資源からの創薬研究(2) | 11月27日② | 微生物資源からの創薬研究の基礎を理解し、説明できる。。 | |
14 | 微生物資源からの創薬研究(3) | 12月4日② | 微生物資源からの創薬研究の基礎を理解し、説明できる。 | |
15 | 微生物資源からの創薬研究(4) | 12月11日② | 微生物資源からの創薬研究の基礎を理解し、説明できる。 |
定期試験 | |
授業 | |
その他 | 討論への参加(60%)及びレポート(40%)を評価する。 |
生命薬学特論は、微生物学、生化学、微生物薬品製造学を専攻する大学院生は主科目となりますので、必ず履修してください。本科目は、生命薬学に関わる専門領域の基礎的な知識を学ぶだけでなく、生命科学における最新の理論、技術、方法論などについても触れることで修士課程において必要な幅広い専門知識を修得することが狙いです。したがって、生命薬学領域を専門としない人たちにもぜひ興味をもって受講していただきたいと思います。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | 本特論を受講するにあたっては、薬学部教育で使用している関連科目(微生物学、免疫学、生化学、細胞生物学、ゲノム医学、化学療法学等)の教科書に目を通しておくことが望ましい。 また、関連する文献を読み、十分復習することで理解を深めること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義時配布資料 | ||
参考書 | 標準微生物学 第14版 | 神谷茂、錫谷達也、松本哲也 編 | 医学書院 |
参考書 | 戸田新細菌学 第33版 | 吉田眞一、柳雄一、吉開泰信 編 | 南山堂 |