科目名 | : | 臨床統計学入門Ⅰ |
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英文名 | : | Introduction to Biostatistics Ⅰ |
科目概要 | : | 修士_薬科専_臨統コ, 修士課程1年, 前期, 選択, 2単位 水曜日3・4限, 3114セミナー室 |
科目責任者 | : | 道前 洋史 (臨床統計学・講師) |
担当者 | : | 道前 洋史(臨床統計学・講師) |
備考 | : |
授業の目的は、1)統計学の基礎知識と実践的な活用方法を修得し、医療分野における研究計画の立案ができるようになること、2)医療分野に関する具体的な研究事例を通して様々なデータの特徴を理解し、その特徴に応じた適切な統計的推測方法(点推定・区間推定・仮説検定)を修得・活用できるようになることである。記述統計学及び推測統計学の実用例の紹介や適宜演習問題を実施することで統計学の理解を深める。また、統計学的手法を修得するために、R ・SASなどの統計ソフトを用いたデータ解析も実施する。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻修士課程②⑤に関連する。
データを整理・要約するために必要な記述統計学の知識とその活用方法を講義する。標本に基づいた母集団の特徴を推測するために、確率論や確率分布の知識を講義するとともに、基礎的な推測統計学の知識とその活用方法を講義する。また、適宜統計ソフトを用いたデータ解析も実施することで統計学への理解を深める。
パワーポイントと配布資料を用いた講義形式とパソコンを用いた実習形式ですすめる。適宜練習問題を実施し、授業の中で解答を検討する。対面講義として実施する。
No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
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1 | データの表示と数字による要約尺度 | 道前 洋史 | 4月16日③④ | データを度数分布表やヒストグラムで視覚的に捉えることができる。平均や分散など要約尺度で数値的に集団の傾向を捉えることができる。 |
2 | 確率 | 道前 洋史 | 4月23日③④ | 集合と場合の数を説明できる。事象と確率の関係を説明できる。条件付き確率と乗法の定理を説明できる。ベイズの定理と反復試行の確率が説明できる。 |
3 | データ解析1 | 道前 洋史 | 5月7日③④ | R ・SASなどの統計ソフトを用いて、データを集計・図示したり、要約統計量を計算できるようになる。 |
4 | 理論的な確率分布 | 道前 洋史 | 5月21日③④ | 確率変数と確率分布の関係を説明できる。離散型確率分布、特に二項分布やポアソン分布を説明できる。連続型確率分布、特に正規分布を説明できる。 |
5 | 平均値の標本分布 ※教室変更:3201講義室 | 道前 洋史 | 6月4日③④ | 母集団分布と標本分布の違いを説明できる。中心極限定理を説明できる。中心極限定理に基づき標本平均の分布の特性を説明できる。 |
6 | 仮説検定 | 道前 洋史 | 6月18日③④ | 帰無仮説と対立仮説、両側検定と片側検定、第一種の過誤と第二種の過誤について説明できる。 |
7 | 2つの平均の比較 | 道前 洋史 | 7月2日③④ | 2つの母集団の平均の比較法を説明できる。z検定とt検定について説明できる。 |
8 | データ解析2 | 道前 洋史 | 7月16日③④ | R ・SASなどの統計ソフトを用いて、z検定とt検定をできるようになる。正しい結果の解釈ができるようになる。 |
定期試験 | |
授業 | ・授業回数16回 |
その他 | ・データ解析1での課題(50%)とデータ解析2での課題(50%)の合計(100%)に基づいて評価する。 |
統計学的知識の修得とともに、統計ソフトを用いた実践的な統計学的手法の修得も重要ですので、本講義でしっかり身につけてください。
1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 |
2 | ・教科書の講義該当箇所をよく読んで予習すること。 ・講義で配布したプリントをしっかり復習すること。 ・分からない箇所は講義後、またはオフィスアワーなどを最大限利用して、必ず質問すること。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義時配布資料 | ||
参考書 | 基礎から理解できる医学統計学 | Stanton A. Glantz(著) 足立堅一(監訳) | 篠原出版新社 |