
| 科目名 | : | 漢方薬理学特別講義 |
|---|---|---|
| 英文名 | : | Special Lecture on Kampo Pharmacology |
| 科目概要 | : | 博士後期_薬科専_薬科コ, 博士後期課程, 通年, 必修, 2単位 |
| 科目責任者 | : | 日向 須美子 (漢方臨床研究室・准教授) |
| 担当者 | : | 日向 須美子(漢方臨床研究室・准教授)、伊藤 直樹(漢方臨床研究室・講師)、遠藤 真理(漢方臨床研究室・助教) |
| 備考 | : |
自らの研究テーマの背景を理解し、研究立案能力や将来指導的な役割を果たす能力を身につける。さらに、自らの研究結果をもとに作用メカニズムの解明へ発展させるために必要な基礎知識を修得し、研究へ反映させる。
この科目は学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)の薬科学専攻博士後期課程②③④⑥に関連する。
漢方薬の効能効果の根源となる成書(古典)に関する知識から現代疾患への応用に関する知識までを講義し、多種多様な天然物医薬品である漢方薬や生薬の特性を考慮した研究手法についても解説する。
パワーポイントを用いた対面で講義を行い、適宜練習問題を出して、その場で解説することで理解を深める。
| No. | 講義項目 | 担当者 | 開講日 | 到達目標・学習方法・内容 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 漢方薬の効能効果と成書(古典) | 日向 須美子 |
4月20日⑥ | 漢方薬の効能効果は2000年以上の日本での使用経験をもとに承認されたが、その根拠となるのが成書(古典)である。本講義によって、成書の記載から漢方薬の効能効果を概説できるようになる。 |
| 2 | 漢方薬のエビデンス | 日向 須美子 |
4月27日⑥ | 漢方薬のエビデンスや漢方薬が掲載された様々なガイドラインから臨床上の課題を学ぶ。 |
| 3 | 漢方薬とがんサポーティブケア | 日向 須美子 |
5月18日⑥ | がん治療に伴う副作用を軽減するための漢方薬によるがん支持療法を学ぶ。 |
| 4 | がん転移や抗がん剤耐性に寄与する可能性がある漢方薬 | 日向 須美子 |
5月25日⑥ | がん転移抑制効果が報告されている漢方薬や、がん治療薬に対する耐性からの回復に寄与する可能性が高い漢方薬について、作用機構を解明するための研究手法を学ぶ。 |
| 5 | 漢方薬と疼痛緩和 | 日向 須美子 |
6月1日⑥ | 漢方薬による関節痛、筋肉痛、リウマチなどの疼痛緩和作用を理解し、その作用機構を解明するための研究手法について学ぶ。 |
| 6 | 漢方薬とうつ | 伊藤 直樹 |
6月15日⑥ | うつに対して用いられる漢方薬や、その作用メカニズムを解明するための研究手法について学ぶ。 |
| 7 | 漢方薬と老化 | 伊藤 直樹 |
6月22日⑥ | 老化関連疾患に用いられる漢方薬や、その作用メカニズムを解明するための研究手法について学ぶ。 |
| 8 | 漢方薬と消化管疾患 | 遠藤 真理 |
6月29日⑥ | 消化管の運動機能や炎症などの不調に用いられる漢方薬やその研究方法について学ぶ。 |
| 9 | 漢方薬と腸管免疫 | 遠藤 真理 |
7月6日⑥ | 漢方薬の腸管免疫系への作用やその研究方法について学ぶ。 |
| 10 | がん細胞と増殖因子受容体 | 日向 須美子 |
7月13日⑥ | がんに対する漢方薬の作用機構を解析するために必要な基礎的な知識として、がん細胞の増殖や転移に関与する増殖因子受容体について細胞生物学的な背景も含めて解説する。 |
| 11 | がんと転移 | 日向 須美子 |
9月4日⑥ | 原発腫瘍が遠隔臓器へ転移する際に関与する分子を含めて、がん転移のメカニズムを解説する。 |
| 12 | 疼痛 | 日向 須美子 |
9月18日⑥ | 疼痛発症メカニズムを理解するために、末梢神経での活動電位の発生に寄与するチャネルや侵害受容器について概説する。 |
| 13 | うつのメカニズム | 伊藤 直樹 |
9月25日⑥ | うつ発症メカニズムについての歴史から最新の知見まで概説する。 |
| 14 | 炎症と免疫 | 遠藤 真理 |
10月16日⑥ | 炎症や免疫の仕組みについて概説する。 |
| 15 | 新しい天然物医薬品の開発とその課題 | 日向 須美子 |
10月23日⑥ | エフェドリンアルカロイド除去麻黄エキスの開発を例として、天然物医薬品開発の課題について解説し、新しい漢方薬の開発を推進するにはどうしたらよいかについて討論を行う。 |
| 定期試験 | |
| 授業 | |
| その他 | 講義に臨む態度や講義後の議論に積極的に参加したか(50%)、及び、講義後の課題(50%)で評価します。 |
博士後期課程に在籍する者としての自覚をもって、真摯に取り組んでください。
| 1 | 【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 (予習)各講義項目に関連のある教科書や参考書を読み、疑問点や自分の考えをまとめておく。 (復習)講義内容や議論の内容を整理し、理解を深める。 |
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 漢方診療のレッスン | 花輪壽彦 | 金原出版 |
| 教科書 | 漢方処方ハンドブック | 花輪壽彦 | 医学書院 |
| 参考書 | 傷寒論解説 | 大塚敬節 | 創元社 |
| 参考書 | 漢方薬のストロング・エビデンス | 新井新一、元雄良治 | じほう |
| 参考書 | 漢方でできるがんサポーティブケア | 元雄良治 | 南山堂 |
| 参考書 | がんサポーティブケアのための漢方活用ガイド | 日本がんサポーティブケア学会 | 南山堂 |
| 参考書 | new薬理学 | 加藤隆一、田中千賀子 | 南山堂 |
| 参考書 | Chapter 34 - Analgesic effects of Ephedra Herb and ephedrine alkaloids-free Ephedra Herb extract (EFE), 2022, Pages 385-400, “Treatments, Mechanisms, and Adverse Reactions of Anesthetics and Analgesics” | Sumiko Hyuga, Shunsuke Nakamori, Yoshiaki Amakura, Masashi Hyuga, Nahoko Uchiyama, Yoshinori Kobayashi, Takashi Hakamatsuka, Yukihiro Goda, Hiroshi Odaguchi, and Toshihiko Hanawa | Academic Press |
| 参考書 | 解剖生理がわかるー脳と神経をめぐる旅 | 寺尾安生 | 株式会社メジカルビュー社 |
| 参考書 | 人体の細胞生物学 | 坂井建雄、石崎泰樹 | 日本医事新報社 |